2015年11月12日
Webサイトリニューアルを開始するまでの
5つのハードル
マーケティング部営業担当の坂本です。
わたしたちは、今までに 300 以上のサイトをリニューアルしてきました。
その中で、お客様が情熱と多額の費用をかけながらも、満足のいかない結果に終わってしまったという残念なお話を伺うこともありますし、スケジュールが大幅に遅れたプロジェクトにモノサスが途中から参加して、立て直しのお手伝いをしたこともあります。
これら多くの案件を通して、プロジェクトの成功と失敗には共通点があることがわかってきました。
このコーナーでは、その成功と失敗の法則をお伝えしたいと思います。
どっちもどっち?
発注する人、作る人。
リニューアルプロジェクト成否の鍵を握るのは、企業でしょうかそれとも Web 制作会社でしょうか?
もちろん、制作部分の責任はそれを請け負う我々Web制作会社にありますが、実は、発注する側のお客様にもちょっとした注意、気づきを持っていただくことで、プロジェクト成功の確率を劇的に高めることができるのです。
「Web制作会社という全く文化の違う人種に、いかにスムーズに自分達のやりたいことを伝えるか」「トラブルの芽をなるべく早く、小さいうちに発見するにはどうしたらいいか」「部署間の調整をどうやったらうまく進められるのか」など、このような視点を持っていただくことで、 プロジェクトの成否は大きく変わるということを、ぜひ知っていただきたいのです。
リニューアル開始までに越えなければならない
5つのハードル
第1回目は、リニューアルプロジェクトが「開始」するまでの5つのハードルについてお話します。
サイトリニューアルのスパンが平均 5 ~ 6 年であることを考えると、リニューアルを経験したことのない担当者様も多くいらっしゃると思いますが、プロジェクト開始までには越えなければならないさまざまなハードルがあります。では、5つの事例をみていきましょう。
1、そもそも、どこを改善していいかわからない
- リニューアルを経験したことがなく普段は運用がメインなので、いざリニューアルとなっても、どういう観点でサイトを改善して良いかわからない。
- 運用面で改善したいことはわかるけど、サイトリニューアルによって影響をうけるそれぞれの部署がどうしたいと思っているかわからない。
2、リニューアルに関して社内のコンセンサスが取れない
- 決裁権を持っている上司にリニューアルの重要性を理解してもらえず、決裁がおりない。
- 多くの製品をかかえる組織の場合、様々な部署がWebサイトに関わっているため、それぞれの中で意見がわかれてしまい、コンセンサスが取れない。
3、リニューアルの目的と目標が決まらない
- 「何のためにやるのか」「目標は? 成果はどうやって計るのか?」といったことを上司から必ず聞かれるが、リニューアルは会社全体に関わるようなプロジェクトであり、その目標をいち担当者で決めるのは難しい。
- そもそも、どうなればリニューアルが成功したといえるのか指標もわからない。また、その指標を社内全体で共通化し認識を統一するのも非常に難しい。
4、要件と予算が決められない
- リニューアルプロジェクトを社内で進めるためには予算化が必要だが、何をどれぐらいやればいくら位になるのか検討がつかない。
- 予算化するために馴染みのWeb制作会社に「とりあえず見積が欲しい」と依頼しても、「要件がわからないと見積は出せない」と言われ、どうしていいのかわからない。
5、誰に相談していいかわからない
- 以上のような問題をかかえていても、誰に相談すればいいのかわからず、どのように進めていけばいいのかも全くわからない。
- 自分なりに考えて、上司に持っていっても「よくわからない」とか「他の会社はどうしてるんだ?」と言われて困っている。
いかがでしたでしょうか?
これらのハードルをクリアして、ようやくプロジェクトはスタートします。
発注する側も、作る側に負けず劣らず、いろいろ大変そうですね。
ですが、乗り越える方法はあります!
企業の担当者様が、会社の顔であるコーポレートサイトを任された!という責務をまっとうするために必要な、発注する側の知恵をお伝えしていきたいと思います。
次回はリニューアルの成否を左右する「提案依頼書」についてご紹介します。