2015年11月05日
モノサスタイランドお引っ越し
自分たちで「共」の空間をつくる
モノサスはタイにもオフィスがあるのをご存知でしたか?
このコーナーでは、タイ赴任中の私、宮川が、モノサスタイランドのオフィスのことや、現地の情報をお届けします。
タイの中心地・セントラルワールドから、市街地・プラカノンへ
現在のバンコク・プラカノンのオフィスは10月に移転を済ませたばかり。そもそもプラカノンはどこにあるのか?というと、中心地からは電車で10分ほど、現地に住んでいる方々には馴染みがありますが、観光ではまず足を運ばないエリアにあります。郊外でもなく都会でもなくちょうど境目のような場所です。
以前は中心地にあるセントラルワールドという商業施設にあるサービスオフィスに入居していて、日本で言うところの六本木ヒルズのような、設備が整った綺麗なオフィスでしたが、周囲には外資系企業が多く入居し、そこはまるでどこか別の国であるかのような環境でした。
以前入居していたサービスオフィス
移転のきっかけはスタッフの増員によりオフィスが手狭になったことでしたが、色んな物件を内見するうちに「中心地にある同じような設備の整ったオフィスビルに引越したのでは、我々がタイで拠点を構えた意味がない」「せっかくタイに住んで活動しているにも関わらず、タイのローカルコミュニティに積極的に関われていないのではないか」という疑問を持ちました。
ローカルの不動産屋から届いた千軒近くある物件リスト(自分で探してって事…)を一軒一軒、物件名とエリアを手掛かりに検索して、今のオフィスに出会いました。
モノサスらしいオフィスって?「DIY」と「共」を実現する空間をもとめて
BTSプラカノン駅から徒歩2分にあるNaiipa Art Complex
オフィス選びで特に意識したのは 「モノサスらしさ」。それはDIYと共(きょう)の精神です。バンコク中心部からほど近い距離にありながら緑に囲まれたこの物件は、オーナーの自宅敷地の樹木をそのまま活かし、極力自然と共存する形で設計されています。後になってタイ人の友人に聞いたのですが、タイのアート系の雑誌に特集されるほど注目されている物件のようでした。
入居した物件には専用のバルコニーがついています。ここではBBQをするも よし、テーブルと椅子を置けば仕事をすることも出来ます。この共用スペースをどう利用するかはスタッフ自ら考え、行動に移せる余地があるのです。例えば、このオフィスの周辺には飲食店が少ないのでランチのお店選びはー苦労です。ならばランチ調達係を当番制で回して社食として提供してはどうだろうか?そうなればランチも全員で楽しめイベントになります。そのために大きなダイニングテーブルを据えました。ここでは会議もできますし、セミナーなどにも使えます。
このように自然に周囲のコミュニティやスタッフ間のコミュニケーション、アウトプットが生まれるような仕組みを増やしていきたいです。
大きなダイニングテーブルでみんなでランチ
ワクワクDIYオフィスに落とし穴?笑えないコントのような日々
そんなワクワクのオフィス移転にも、落とし穴は数多くありました。モノサスの 「DIY精神」を体現すべく、思い切って現地のタイ人デザイナーと施工屋さんに内装工事を依頼したのですが、コストは日系企業や大手の3分の1にまで抑えられたものの、想像をはるかに超えるタイの施工屋さんの大らかな仕事っぷりに、納期も約束も、図面すら守られないという、笑えないコントのような日々が待っていたのです。内装工事をめぐる奮闘記は、次回以降つづってゆきます。
まさか一ヶ月の問、ほぼ毎日半日がかりで施工のダメ出しと現場監督をする羽目になるとは思ってもみませんでした。が、そこで気づいたのは日本人の思い描く品質基準は外国人にとっては異常なレベルなんだということ。
日本という国に生まれ育ち、身についている文化や自然と培われてきたクオリティ感覚。それこそが日本人の強みであり、世界ヘ出て担っていくべき役割なのだと身を持って知りました。これはとても貴重な学びだったと思います。
実は建物自体も当初は今年の2月に完成する予定だったそうですが、はや11月。いまだ工事が終わる気配がありません(笑)今日も外ではドリルの音が鳴り響きます。
そんなアメージングなタイランドですが、モノサスタイランドの現在のスタッフ構成は日本人3名、通訳兼adminスタッフ2名、エンジニア6名。世界最高のクオリティ感覚を持った日本人スタッフがディレクションと品質管理を行い、タイ最高レベルの理系教育を受けたエンジニアが心をこめてWebサイトをつくっています。