2016年01月21日
重要度が増すグローバル化を
テーマにしたWebサイト制作
〜イーグル工業様の場合〜
こんにちは。マーケティング部部長の龍田です。
本日は、モノサスがこれまでに取り組んできたプロジェクトを紹介するプロジェクトレポートのコーナーです。
今回紹介するのは、イーグル工業様のコーポレートサイト制作プロジェクト。
イーグル工業様は、自動車・建設機械をはじめ、ポンプ、コンプレッサ等の回転機械、さらには、船舶、飛行機・ロケットなど幅広い分野に、メカニカルシールや各種機器製品を提供しています。まさに、世界の製造業を支え続けている企業です。 知らない所で、皆さんの乗っている自動車から宇宙ロケットまで、イーグル工業の技術力が活かされているわけです。
2014年10月1日、創立50周年を迎える記念すべき日に公開されたコーポレートサイト制作を担当させていただきました。
グローバルを意識したWebサイト
今回のリニューアルのテーマの一つに、国内はもちろんですが、海外を意識したWebサイトにしたいというものがありました。
日本の置かれている事業環境から、グローバル化は逆らいようのない時流になっています。特にBtoB業種は、それが顕著なように感じます。弊社には、BtoB業に特化したBtoBチームがありますが、グローバル化を念頭においた相談がとても増えています。
一般的にグローバルサイトというと、以下の2つの形をとることが多いと思います。
1)日本語と同様のサイト構造・デザインで、多言語ページを制作する
2)日本語サイトに縛られない独立した多言語サイトを制作する
どちらが効果的ということはなく、Webサイトの情報の種類や想定ターゲット、制作・運用条件から選択することになると思います。今回は、1を選択しての制作でした。
グローバルサイトって何?
以前、とある大学で、海外からの留学生向けのグローバルサイト制作を担当した時の話です。
Webサイトプランニングをするうえで、その大学にやって来る留学生達の考えていることを知りたいと、8名の留学生にインタビューをしたことがあります。
「Web制作会社の龍田です。今回、海外向けに情報発信をするためのグローバルサイト制作を担当することになりました。皆さんのお話を聞かせていただいて・・・」
と、インタビューの冒頭で、自己紹介と今回の趣旨を説明するのですが、イギリスから来ている学生にこんな質問をされました。
「グローバルサイトって何ですか?」
聞くと、グローバルに情報発信をするのが当たり前の欧米では、それに特化したWebサイトをわざわざ制作する意味が分からない、という答えが返ってきました。
実際に調べてみると、日本を中心にアジアの大学には、グローバルや国際という項目がナビゲーションにありました。しかし、世界ランキングトップ10に入るような欧米の大学のWebサイトには、グローバルという項目がありませんでした。
もちろん、この例は、世界共通語である英語で情報発信できるかという要素が大きいと思います。
しかし、「グローバル化という話はよく聞くけど、当たり前の状態になって、初めてグローバル化なのかもしれないな。」なんてことを考えた出来事でした。
デザインの進め方に一工夫
話を今回のプロジェクトに戻します。
Webサイト全体のデザインの方向性を詰めていく打ち合わせをしていた時、デザイナーから「グローバルを意識したサイトにしていくなら、英語ページを先にデザインしていきたい。」という意見がでてきました。
Web制作に関わっている方なら分かると思いますが、多言語ページをつくる際、日本語から制作を進めて、後で英語を差し込むというのが一般的です。
しかし今回は、グローバルを意識するなら、そもそも英語でつくってしまい、後から日本語に置き換えるという手法をとりました。
まさに「グローバル化を当たり前の状態にする」ための、デザインアプローチをとったわけです。
デザイン初稿の段階で、この手法の効果を実感しました。
おかげさまで、イーグル工業様のサイトも、海外の方にも喜んでいただけているようです。
今では、グローバルがテーマにあがるサイトでは、主要ページを英語でデザインするというのが、モノサスのスタンダードになってきています。
弊社は、Webデザインにおいて、このアプローチをとりましたが、皆様も、何かテーマが出てきたら、まず、それを「当たり前の状態にする」方法を探ってみてもおもしろいかもしれません。