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29
Mar,2016
道場 亮子
投稿者:道場 亮子
(Webディレクター)

2016年03月29日

新しい世界が開けた2日間
「第一回ジョセソン in 西会津町」

TOPICS

道場 亮子
投稿者:道場 亮子(Webディレクター)

こんにちは。クリエイティブ部の道場です。
先日、「第一回ジョセソン in 西会津町」に参加してきました。ジョセソンとは、「Nishup49」と「西会津ふるさとファンづくり協議会」という、西会津を盛り上げたいメンバーが集まって主催した、ジョセササイズとアイデアソンを掛け合わせたイベントです。

そもそもジョセササイズって何?っていう話ですが、ジョセササイズとは、知る人ぞ知る!?雪国で人気のエクササイズです。除雪をエクササイズととらえて前向きに楽しんじゃおう!という考え方で、はじめて聞いた時からすごく画期的で面白そう!と思いました。


ジョセササイズハンドブック プロデュース部の上村がモデルのイラストも載ってます!

また、ジョセソンはモノサスのプロデュース部のメンバーが運営に関わっている、イノベーション東北がきっかけで生まれたプロジェクトでもあります。
今回は、そんな「第一回ジョセソン in 西会津町」の参加レポートをお伝えしたいと思います。

ジョセソン参加のきっかけ

そもそも私がイノベーション東北に興味を持ったのは、プロジェクトに関わるメンバーから、イベントに参加すると、「すごく前向きになれるよ!」と言われたからでした。
その人曰く、それまで引っ込み思案で人の目を見て話をすることもできないような女の子がイノベーション東北のイベントに参加して、気がついたら目をキラキラさせて地方創生について語るようになっていた、と言っていました。
私もわりと引っ込み思案なタイプで、ちょうど今後の人生設計について悩んでいた時期でもあったのでその話で興味を持つようになり、軽い気持ちでイノベーション東北のサイトをのぞいてみました。



リニューアルをしたイノベーション東北のサイト。閲覧当時、ジョセソンのチャレンジは募集中だったが、現在は「達成」にステータスが変わっている。(2016.03.29現在)

サイトに訪れて一番最初に目に入ってきたのが、「ジョセササイズ」というキーワードです。
聞きなれない、というか聞いたことのない単語だったものの、その言葉になんだか好奇心をそそられ、さっそく詳細ページをチェックしました。内容を見てみると、「ジョセササイズ」とは「除雪」と「エクササイズ」を掛け合わせた造語で、チャレンジの内容はジョセササイズを西会津に集まってみんなでやろうというものでした。

私がまず思ったのは、「なんだこれ、楽しそう!」ということです。楽しそうだと思ったのは、それまで私が除雪の経験がなく、その大変さを知らないからというのもありますが、シュールなイラストや言葉のセンスがすごく良く、地方創生というものに全く興味を持っていなかった私にとっても強く惹かれるものがあり、参加することにしました。
 

西会津国際芸術村に到着!
~ジョセソン1日目~

いよいよ迎えたジョセソン当日。人見知りをしがちな私は、みんなの輪に入れるかな?、アイデア出せるかな?、など心配をしながら新宿発会津若松行きのバスに揺られていました。

まず会津若松に着いてビックリしたのが、雪が全然ない!ということでした。


雪のない会津若松

「これでジョセササイズできるのかな~」なんて心配になりつつ、会津若松から野沢行きの電車に乗っていると、内陸に進むにつれて徐々に雪が出現してきて、ほっと一安心。
野沢駅に着くと、ジョセソンの運営メンバーのかたがたがお迎えに来てくれていました。


雪に囲まれた西会津国際芸術村

そしてついにジョセソンの会場となる西会津国際芸術村に到着!
西会津国際芸術村は廃校となった中学校を再利用している施設なのですが、とてもノスタルジックな雰囲気の建物で、国内外のアーティストが滞在して制作をすることもあります。
また、地元の活動家の方々が集まってみんなで話をしながらアイデアが生まれることもある場所とのことで、ジョセササイズというアイデアも西会津国際芸術村で生まれたそうです。


雰囲気のある木造の校舎


黄色の可愛い通学帽が並んでいます
 

白熱!西会津を盛り上げるためのアイデアソン

初日の目玉は西会津を盛り上げるためのアイデアソン。
スケジュールを見たときは、「3時間のアイデアソンって長いな~」と思いましたが、実際に参加してみると、時間が経つのがあっという間で、むしろ足りないくらいでした。
アイデアソンのテーマは

  1. 西会津を盛り上げるためのアイデアを考える
  2. 西会津でどんなビジネスなら起こすことができるか

というものの二つ。


アイデアソンスタート!

比較的、1の方に参加者が多く集まっていたので、モノサスで地方でのサテライトオフィスの計画もあったりすることから、私は2の「西会津でどんなビジネスなら起こすことができるか」という方に参加しました。

まずは、集まったメンバーで他己紹介。私の他己紹介の相手は、流通経済大学の学生さん。
話を聞いてみると、勉強サークルの仲間たち総勢10名で参加しているとのことでした。
大学生と話す機会なんて普段の生活では皆無なので、とっても新鮮に感じました。やっぱり若さとエネルギーがみなぎっていて、若い発想力の勢いを実感。

他には、同じチームに流通経済大学の教授や普段から地方創生に興味をもっているという頼もしい女性がいました。
私たちのチームでは、そもそも雪自体が雪の降らない国の人にとっては観光資源になり得るのではないかという観点と、日本と季節が反対の南半球の人で夏でも雪にふれあいたい人には西会津の豊富な雪は魅力的なんじゃないかという観点から、海外から人を呼び込んで西会津に定住してもらうためのビジネスを考えました。


床に寝転びながらあーでもないこーでもないと議論をします

色んな世代や、さまざまな職業の違う考え方を持った人達が集まって行うアイデアソンはすごく刺激的で、そんな考え方もあるんだなと参考になったり、みんなのアイデアが重なり合って新しい発想が生まれていく感覚がすごく楽しく、「人と一緒に何かをするのっていいなぁ」とあらためて思いました。
 

地産の美味しい料理とともに
西会津の方と語らうひと時

ひとしきり頭を使った後は、美味しいお酒と地元の方たちが作ってくださった料理が待っていました。
地元の方が丁寧に育てたタラの芽やふきのとうなど春の山菜から、馬刺しに日本酒にどぶろくまで!どの料理もとっても美味しくてお米が進みます!


美味しい地元の料理がもりだくさん!

ちなみに、福島県産の食材は、どこの自治体よりもしっかりした検査をしているので、今では日本一安全だそうです。考えてみると確かにその通りなので、思わず納得です。
懇親会では強い志をもって神奈川から西会津へ移住したか方のお話しや、西会津へUターンして働いている方のお話しを聞き、どの方も西会津を盛り上げることに対して熱い思いを持っていたのがとてもかっこよくて感銘を受けました。

地方創生って何それ美味しいの状態だった私ですが、アイデアソンと懇親会を通していろいろな方とお話しをする中で、自分が何か関わったことで地域の活性化に少しでもつながっていくのであれば、それってすごくやりがいがあることだと思い、とても興味を持ちました。

西会津の人たちは、若者も高齢者も一緒になって地域の問題に取り組んでいて、人と人とのつながりが地域の活性化に対してとても良い相乗効果になっていると思います。
うまく言葉にできないのですが、西会津にいる人たち自体が西会津の魅力になっていると感じましたし、私自身もまた西会津のみなさんに会いに来たいと強く思いました。
 

いよいよジョセササイズに挑戦!
~ジョセソン2日目~

いよいよジョセササイズ本番の日がやってきました。
前の日に配られたジョセササイズマニュアルブックも熟読し、気合は十分です。
登山服に身を包み、いざジョセササイズに挑みます。

ジョセササイズを実践するには、まずは座学から。日本ジョセササイズ協会会長の鈴木さんからしっかり講義をしていただき、ジョセササイズの注意点や考え方、「除雪ハイ」(長時間の除雪により気分が高揚してくること)などの用語を勉強しました。

さて、ここでジョセササイズB級ライセンスの認定試験の時間がやってきました。
前日の夜から予習をしていた私は自信たっぷり。実際に試験が始まってからも、すいすい問題を問き進み、これは100点満点なんじゃないの?など思いながら試験をそつなく終えました。
試験結果は午後に発表されるとのこと。結果発表が楽しみです。


みんな真面目にレクチャーを受けています

試験のあとは満を持してのジョセササイズです!
まずはジョセササイズの準備体操をみんなで行います。これがなかなかどうして良い運動で、準備体操の段階ですでに汗ばんできました。
入念に体を温めた後は、腰を痛めないためのジョセササイズの基本動作や、どういう動作がどこの筋肉に作用するのかという実技を教えてもらい、実際に西会津国際芸術村の除雪をはじめます。


絶賛、集団除雪ハイ中です!

私たちのミッションは、雪の壁で光が差し込みにくくなった窓の前の雪をどかすというもの。みんなでせっせ、せっせ、とジョセササイズをしていたところ、気付くといつの間にか無言で無心になっていました。「ジョセササイズをしながら無言になったら、その時点で除雪ハイになっているから気をつけろ!」という言葉にハッとし、「そうか、これが集団除雪ハイか」なんて思いながら、座学で学んだとおり適度な休憩と水分を摂取することも忘れずにジョセササイズに励みました。
これで私も少しは「ジョセ力」(ジョセササイズにより魅力的な生き方をしている人が持つ力)がついたんじゃないかなと思っています。
 

ジョセササイズB級ライセンス
合格発表

ジョセササイズで汗を流し、美味しいカレーライスをいただいた後は、待ちに待ったB級ライセンスの合格発表です。
27人中20人の合格者とのことで、7人も不合格者が出たということにざわつく参加者たち。最高得点は2名いるとのことで、「ひょっとして私の名前呼ばれちゃうかな~?」なんて思っていたら、最高得点者どころか、その後の合格者発表でも名前が呼ばれず仕舞い。
「なんだと…?まさかこの私が不合格だなんて…。」
涼しい顔をして座っていましたが、内心はかなりのショックでした。
後から日本ジョセササイズ協会の方に自分の答案をみせてもらったところ、点数は78点。
合格基準は80だったので惜しいといえば惜しいのですが、信じられない気持ちでいっぱいです。自分自身に対して失望しました。


まさかの不合格 絶対リベンジします

今回のジョセソンでの心残りはB級ライセンスを取れなかったということだけです。
次回、B級ライセンス取得のため、必ずまた冬の西会津に訪れたいと思います。
 

アイデアソン発表で垣間見えた
西会津の未来

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発表前の準備中

最後に、1日目にみんなで話し合ったアイデアソンの発表を行います。
町長や役場の観光課のかたにも視察にきていただき、よりいっそう発表にも熱がこもります。
中には1日目の懇親会の後にメンバーで集まって朝4時まで案を練っていたというチームもあり、どのチームの発表もとても面白い内容でした。
中でも、具体的に会社名やどんなサービスを提供するのかまで落とし込んできていたチームの発表が面白く、実現するイメージが見えやすかったです。
廃校を利用して色んな時間割で西会津体験を提供するというビジネスの企画だったのですが、自分だったらぜひ参加したいと思いました。

今回のアイデアソンで出たアイデアが実現し、今後の西会津で何かしら生まれるきっかけとなれば嬉しいです。
 

おわりに

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西会津の夕日

全体の感想としては、とにかく楽しかったです。ちょっと大げさかもしれませんが、新しい世界が開けたような感じで、充実した2日間でした。
今回のジョセソンを通して、西会津町のことがとても好きになりましたし、人と人とのつながりを考え直すきっかけにもなりました。
また、今までまったく興味のなかった地方創生について、自分もできることから何かしたい、という気持ちが芽生えました。
これからは、小さなことからでも自分が社会や地方に関わっていけるように、色々なことに取り組んでいきたいと思っています。
ジョセソン運営のかたをはじめ西会津町のみなさま、本当にありがとうございました!

この投稿を書いた人

道場 亮子

道場 亮子(みちば りょうこ)Webディレクター

クリエイティブ部の運用チームでディレクターをやってます。元探偵というちょっと変わった経歴を持っています。趣味は登山とスノーボードで、モノサス登山部の部長をやらせてもらってます。現在の目標は海外進出です!

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