2016年04月08日
モノサスタイランド・スタッフインタビュー #01
日系企業で働き、思うこと。
今回は、モノサスタイランドのコーディングチームリーダーを務める、Tong(トン)のインタビューをお届けします。
彼はモノサスタイランドへ入社する前、オーストラリア系とデンマーク系企業のエンジニアとして、バックエンドのWeb開発をメインに5年間勤務した経歴があります。
日系企業であるモノサスタイランドで働いて2年が経った今、働き方の違いについてどんなことを思うのか、率直な思いを聞いてみました。
日系企業とオーストラリア系企業の違い
宮川 いきなりですが、モノサスタイランドで働いてみて、どうですか?
Tong 凄く忙しいです(笑)
あと、みんな本当にいい子達だと思います。
タイでこんなに皆が真面目に働いてる会社はあまりないと思いますよ(笑)。
常に仕事もありますし。
宮川 前の会社では暇だったのですか?働き方はやっぱり違ったのかな?
Tong 暇ってわけではないですけど、例えばオーストラリア系の会社では、それぞれどんな仕事をするかは、社内システム上のタイムシートというもので細かく管理されていました。真面目に働かせようとしているというか、強制されてる感覚がありましたね。けれど、書き方次第でズルも出来ました。
チームの人数は6人だったのが在籍中に25人くらいまでだんだん増えて。
上司はONとOFFをきっちり分けていて、ほぼ定時で帰っていました。
宮川 僕らみたいな納品がある仕事だと、定時で帰るのがなかなか難しいことも多くなかったですか?
Tong 前職では、その日の仕事や納期はフレキシブルでした。お客さんも日本ほど厳しくなかったです(笑)。
社内でフロントエンドからバックエンドまで一貫してやっていたというのは理由としてあると思いますけど、開発途中で何かしら問題が発生してもお客さんの理解がありましたし、途中で調整することは当たり前でした。
関係性も、ビジネスパートナーとして見てくれていました。欧米には日本のような「お客様が神様」のような考えは全くありませんから(笑)。
タイは欧米と日本の中間くらいだと思いますけどね。
いま日本人に求めること
宮川 なるほど。では、ここのみんなが他の会社より真面目に働いてるのはどうしてだと思いますか?
Tong そもそも採用の時点でちゃんといい人を選んでるんだと思いますが、日本人の真面目に働く姿を見て、影響されてるところはあると思います。自分たちが怠けてると恥ずかしい気持ちになりますし。
でも、日本人は時間の管理がきっちりしてるイメージがありましたけど、終わりはルーズですよね。結構みんな残業してますし。そうゆうところはあまり好きではないです。
誰かが残っていると帰りづらい感覚は、僕らにもあります。もちろん人によると思いますけど。
宮川 ディレクターは特に、次の日の準備もあるからね。だけど、そこは改善していきたいですね。
もっともっと、働きやすくていい会社にしていきたいと思うんだけど、前職でやってたような仕組みで取り入れた方がいいと思うようなことってないですか?
Tong そうゆうのは特にないんですよね。やり方の違いは良し悪しではないと思いますし。
ただ、「中道※1」であることがいいと思います。
極端になると、「良いこと」も「良くないこと」になります。
例えば、頑張り過ぎは良くないです。管理のし過ぎも良くないと思います。
あと思うのは、もっと日本人のみんなと仲良くなりたいですね。
通訳を介さず直接話してコミュニケーションが取りたいです。冗談なんか特に。またみんなで旅行にも行きたいです。
以前 CentralWorld にオフィスがあった時はもう少し人数も少なくて、皆の距離も近かったように思います。今はみんな黙々と仕事をしてるというか。
宮川さんも、僕らともっと喋ってください(笑)
タイ語でも英語でもいいですけど。
宮川 はい(笑)がんばります。
旅行にも行こうね。
クール毎に予算達成したら旅行にいく決まりにしようか(笑)
※1:仏教の概念。対立する二つの極端な概念・姿勢は避けるべきであるという考え方。
インタビューを終えて
最後はみんなで旅行したいという話になりましたが、タイ人は特に、職場の同僚や先輩後輩との関係性にも、友達同士のような親密さを求める傾向があるように感じます。
仕事上の責任として一緒に働いているだけの関係ではなく、心から親密に、一緒に何かを楽しんだり、ツラいことも乗り越えていきたいという想いのようです。
そんな喜ばしい気持ちに応えるべく、自分なりに出来ることから実践していきたいと思います。