2016年04月11日
働くことを楽しむ
〜齊藤あかねの神山ものさす塾をおえて〜
「神山ものさす塾」修了
5ヶ月間をふりかえって
桜も満開に近い景色の中、昨年11月から始まった神山町での「ものさす塾」が修了しました。
3/31に修了式がおこなわれ、代表・林より1人1人に修了証書が手渡されました。自分の人生やご家族の人生を背負い、覚悟を持って学んでいたみなさん。環境を生かし、仕事(htmlコーディング)を楽しみ、さらに追及していこうとする姿勢は素晴らしいと思いました。ものさす塾での5か月間を振り返ってどなたも語っていたのは、ともに学ぶ仲間と切磋琢磨できる楽しい時間だったということでした。
週に1日は、講師・丸山考案の「パワーアップデー」という、共通授業とは別に自分のレベルに合わせて学ぶ時間があり、意見を交換しあったり、授業外での「勉強会」が開催されるなど、今後の仕事でも必要なチームワークが自然と築かれていました。
そんな風に、本社コーディングチームのみんなが伝えたかった「コーディングを楽しむ仲間」が、今回の「ものさす塾」でたくさん増えたのです。
また、修了式後には講師・丸山への感謝の気持ちとして、色紙とプレゼントが送られました。おごそかな空気ではなく笑いが絶えないところが「ものさす塾」らしいところです。
「神山ものさす塾」という初の試みは無事に終わり、関わったみなさん1人1人の感じたことや学んだことが次につながっていくと思います。
生きることを楽しむ
東京で生まれ東京で育ち、祖父母も東京の私は、山や自然に囲まれた場所で暮らすこと自体が初の試みでした。
まずは山の上の合宿所で暮らし、次に空き家になっていた家で暮らし、最後は古民家を改修した家・山姥でシェアハウス暮らしをしていました。山姥はゲストハウスとしても運営されていく予定のおうちです。
古民家での生活は特に、薪風呂や薪ストーブで、水道管が凍ることもあり、生活上手間がかかることもしばしば。来客やイベントも多く、準備におわれることが当たり前の生活でした。
しかし、暮らしている住人同士で、なにかルールを決めるために話し合ったりすることはほぼありませんでした。それぞれ出来る人が出来る範囲で出来ることをし、感謝する。すると物事がうまく動く。そのシンプルな行ないだけで、安心できる暮らしが成り立っていました。
この5か月、出会う人々は本当にさまざまで、価値観や働き方、暮らし方など生き方全般を見せていただく機会もありました。そこまで踏み込んで話を聞くことは東京での暮らしでは中々ありませんが、神山では日々そういった話題に触れていたと思います。誰にも適材適所があるんだなあと感じ、そこを見つけて旅立つ人も、まだ迷っている人も、地域に根付く人も、神山は受け入れてくれる土地だと感じます。
初めは、神山研修へは、技術を学ぶのみの気持ちで向かいました。
しかし、楽しそうに学ぶ塾生のみなさんや、生活を見守ってくれる地域の人たち、仕事として共存している人々に出会い。結果的に24時間全てが学びの時間でした。
大半を過ごす職場や暮らしの時間。いかに笑顔で過ごすか。それがいかに自然なことか、生きてると実感しながら生きてるか、それを一番に学んだと思います。
今回、コーディングを専門とするチームではない私が研修に行くことを許可してくれた会社、送り出してくれたチームメンバー、神山で出会った多くの方に毎度感謝しか残りませんが、いただいた時間で得たものをどう生かし、役立てていけるのか、見つけることが今の課題です。
神山オフィスが本格始動し、今よりもっと東京と循環するようになった時、また新たな仕事と暮らしのスタイルができることを楽しみにしています。