2016年05月16日
出会うべくして出会った仲間たち
4人で追いかける、ワクワクするモノづくり
- 株式会社モノトライブ-
こんにちは。セールス部部長の奥山です。
このコーナーでは、私たちセールス部員が「この会社こそは!」という他社様を、あたかも自社のように宣伝させていただきます!
第1回目に登場していただくのは、「デザインと企画の会社」株式会社モノトライブ様。
お互いをニックネームで呼び合うほど仲のよい4人のチームワークの秘訣を探ります。
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「阿部」(阿部悌久さん、クリエイティブディレクター、CEO)
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「博士」(板垣 央さん、アートディレクター、デザイナー)
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「ユウちゃん」(佐藤 雄一さん、テクニカルディレクター、コーダー)
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「ぴーちゃん」(阿部紘子さん、アートディレクター、デザイナー)
株式会社モノトライブさんに初めてお邪魔したのは、もう4年も前のこと。
営業として、コーディングファクトリーのサービス紹介に伺った時に、テクニカルディレクターの佐藤さん、デザイナーの板垣さんと話すうち、“あ、こういう会社さんとお仕事をしていきたい”“一緒に何かしてみたい”と感じたのを覚えています。
そういうひらめきはいつもあるものではなく、そう何度もあるものでもありません。
当初3人だったモノトライブさんには、新たにデザイナーの阿部紘子さんが加わって、4人のモノトライブさんとなり、業務もぐんぐん拡大。
気がつけば、一緒に仕事をさせていただくようになり、先日もとある大型案件のキックオフ・ミーティングに参加しました。
最近、引っ越された広いルーフバルコニーのある新オフィスには、大きな打ち合わせ用のテーブルがあります。
賑やかなミーティングが終わると、阿部さんたちは「みんなでご飯を食べましょう」とオフィスの一角にあるキッチンで数日かけて作ってくださった食事をふるまってくれました。
モノトライブさんの4人と各ベンダー全員での和気あいあいとしたディナータイム。
いつの間にか、「一緒におもしろいことやりましょう!」という空気になっています。
ふと思いました。
なんだろう? 4人を中心とした、このあったかい雰囲気は?
そんな疑問を抱きながら、インタビューを始めました。
提案するのび太と3人のドラえもん
板垣さん
「お客さんのところに一緒に打ち合わせ行き、要望をヒアリングするうち、阿部がその場で“こういうのはどうですか?”とひらめき、提案し始め、“いいですね”となって、当初とはまったく違う方向に広がっていく。そういう場面に何度も居合わせています。
お客さんの求めているものを “ちょっと持ち帰って検討します” ではなく、その場で汲み取り、打ち返してしまうスピード感は、阿部本人の特性だと思うんですよ。そこがモノトライブの基本であり、阿部の企画力、発想力が会社を支えています」
モノトライブさんはWeb制作の会社ですが、制作実績はホームページという枠に収まらず、会社のロゴ、採用案内、名刺、新社屋のドアサイン、営業車のラッピング、イベント会場の空間演出まで多岐に渡ります。
その理由は阿部さんの提案力にあります。
阿部さん
「クライアントさんたちはいろんなことをしたいと思っているのに、どう形にしていっていいのかがわからない。そこに僕たちが入っていき、ヒアリングをし、カタチ作っていくことで“そうそう、これ”と言ってもらえる。企画とデザインを売りにしているモノトライブにとって、その瞬間ほどクリエイター冥利に尽きることはないかなと思っています」
クライアントの頭の中にある、もやもやを受け取り、整理して、凝縮して、その場で“そうそう、これ”と言われるキーワードに変換してしまう……。
そんな阿部さんの特異な才能を3人が支えていく。
そこにモノトライブさんの絶妙なバランスがありました。
板垣さん
「阿部は思いついても形にはできないので、それを僕らがデザインする。そのとき、“こうなったらもっといいよね”と乗せられるものは乗せていき、4人の化学反応の結果をお客さんのところに持っていける。ある意味、理想的な形で仕事ができていると思います」
阿部さん
「僕は彼ら3人のことをドラえもんだと思っています(笑)。本当に、あんなこといいな、できたらいいな、を形にしてくれる人たち。絶大な信頼がありますし、チームワークは抜群だと思います」
チームでの転職のはずが、独立。
一生、モノづくりで生きていく。
モノトライブさんの創業は2011年3月。
阿部さんが、前職で同じチームとして動いていた板垣さん、佐藤さんに声をかけ、独立したそうです。
ただし、当初は転職のはずだった……のだとか。
阿部さん
「転職先を探すつもりで知り合いに相談していたら、今のうちの株主になって下さった方を紹介してもらい、現状と今後の話をするうち、“お客さんがいて、チームがあり、やりたいことがあるなら、自分でやれよ” “お金を出してやる” “プレゼンしにこい” と言われたんですね。
最初は “自分が社長に? いやいや、無理でしょ” と腰が引けていたんですが、結局、1ヶ月後に事業計画をまとめてプレゼン。転職のはずが独立に。博士とユウちゃんには、“家族になってください” と打ち明けました」
佐藤さん
「最初に声をかけられたときは、“チームごと他の会社に行くよ” だったのが、“会社を作る” になったわけで、多少は驚きましたけど、僕らは “阿部についていく” という判断なので。阿部が会社を作るのなら、一緒に行こうという感覚でした」
阿部さん
「独立を決めたのは、“一生、モノづくりをしていきたい” という気持ちが強かったからです。今まで世の中にないものを作っていくおもしろさ。それを追求するなら、自分たちで会社を起こした方がいい。その結果が、モノトライブです。
ちなみに、トライブには一族、家系、家族といった意味があって、モノトライブには“モノづくりをする家族”という想いが込められています」
3人家族でスタートしたモノトライブさんに、4人目の家族として加わったのが、デザイナーの阿部紘子さんです。
3人時代も、4人時代も知る立場からすると、“ぴーちゃん”と呼ばれている彼女は、本当に自然に溶け込んでいった印象があります。
出会うべくして出会った。
そんなふうに思えるモノトライブさんとの出会いは、札幌の吹雪の夜が舞台だったそうです。
阿部さん
「とある案件で初めて札幌に行き、せっかくだから札幌ラーメンを食べようとホテルを出たんです。ところが、すごい吹雪の夜でiPhoneの地図も見られない。“このまま遭難?” くらいに思ったとき、近くの交差点に傘もささずに信号待ちしている女性が3人いたんです。
きっと地元の人だと思って声をかけたら、そのうちの1人がぴーちゃんで、しかも、3人は僕の向かっていたラーメン屋に行くところでした。店に入り、流れで自己紹介をし始めたら、『阿部です』『阿部です』『ええ!』、『仕事は何をされているんですか?』『Webです』『Webです』『ええ!!』と」
阿部さんはその後、札幌を拠点にフリーで活動していた阿部紘子さんに何度か仕事を頼み、「モノトライブに入社しない?」と誘います。
阿部さん
「今まで聞いたことなかったけど、決め手はなんだったの?」
阿部紘子さん
「これまでもWebの仕事をやってはきましたけど、例えば、コーポレートサイトならコーポレートサイトで普通のものを要求されて、こちらも普通のものを出すわけです。
そのやりとりに少し飽きてきたな……という時に声をかけてもらったのが大きかった。モノトライブに入る前に頼まれた仕事を通して、その自由度が伝わってきたんですよ。
“あ、このくらいやっていいんだ” って。その自由度が他のクライアントさんや個人でやっている仕事よりもかなり広かったので、すごくおもしろそうだなって。だから、自由度に惹かれて決めました」
板垣さん
「阿部の話を聞いているとワクワクする感じはわかる」
阿部紘子さん
「そう。夢、広がるんですよ。でも、入ってみたら“あ、私がその夢、叶えるんだ!?”と気がついて。阿部さんは言うだけなの? みたいな(笑)。そこは、なるほど……と思いました」
阿部さん
「残念ながら、その通りでございます(笑)」
チームワークの秘訣は
2時間かけて過ごすランチにあった。
モノトライブさんのオフィスには目を引く飾り棚があります。
そこに置かれているのは、宅配ピザの形をした年賀状や最新の制作物であるプラモデルのパッケージをイメージした採用パンフレットなど、“これぞ、モノトライブさん”という作品です。
いわゆる年賀状、いわゆる採用パンフレットの枠を越えたアイデアが形になるのはなぜか。
その背景は、私にとって大きな謎でした。
阿部さん
「例えば、ピザの年賀状は箱を開けると「ピザ」がデザインされたフリスビーが出てくるんですけど、そのアイデアを形にしてくれるのは、特殊印刷が得意な鹿児島の印刷会社さんです。
僕らと近い感覚で仕事をされていて、何をお願いしても見積もりを出してくれるんですね。ピザの年賀状の時も“え? フリスビー? まあいいや、見積もり出すね”と。結果的にピザ箱もオリジナルで作ってくれて、箱詰めまで全部やってくれたという。
僕らが変わったモノを作るうち、いろんな人たちが集まってきて、よりおもしろいモノを作れる環境が整ってきた。言わば、『ONE PIECE』的な。本当に感謝しています」
一方、プラモデルのパッケージをイメージした採用パンフレットは、モノトライブさんのクライアントであるテレビ番組の制作会社、株式会社東阪企画さんのモノ。
板垣さん
「最初はコーポレートサイトのリニューアルの相談で、阿部と2人でヒアリングにうかがったんですよ。その時点で東阪企画さんはすでに6社から話を聞いていて、という状態でした」
阿部さん
「社名の由来が、東京と大阪でも活躍できるように……ということで、東阪だったので、ヒアリングに向かう前から僕の頭の中には東海道五十三次のイメージがあったんですよ。
あと、テレビの制作会社さんということでロボットアニメのプラモデルの説明書風のデザインという案もあって、ヒアリングしながら2案を提案したんですね。結局、18時にお邪魔して、先方を出たのが21時過ぎ。“浮世絵風のビジュアルで横にスクロールしながら東海道五十三次を歩いて行くんです” みたいな話をしていたら、3時間経っていたという」
板垣さん
「それで、“連絡お待ちしております” と言って別れた翌朝、“お願いします” と連絡がありました。デザインの提案もしないまま、ヒアリングだけで決まるという。いかにも阿部らしいエピソードです」
一度、仕事をした取引先からのリピート率はほぼ100%。
とあるクライアントの社長さんは、「モノトライブのオフィスに来ると、刺激を受ける。話していて楽しい」と言って、ふらりと遊びに来るそうです。
また、毎年の年賀状づくりをイベント化し、夏には“ウカレトライブ”と銘打った感謝祭を企画し、クライアントと一緒に本気で遊んでしまう。
そんな幸せな制作環境の源泉となっているのは、やはり4人のチームワークであり、醸し出す空気です。
この雰囲気を支えている秘訣はどこにあるのか……。
最後に、そんな質問をぶつけてみました。
阿部さん
「基本は楽しむこと。でも、秘訣と言われると……」
佐藤さん
「考えたことない」
板垣さん
「でも、メシはみんなで食うね」
阿部紘子さん
「うん」
阿部さん
「たしかに。僕ら、基本的に外出や出張がない限り、昼はみんなで一緒に食べるんですよ。忙しい時期でなければ、2時間くらいかけて、ご飯を食べ、コーヒーを飲んでというのが基本形」
長い!
阿部さん
「理由はあって、最初の頃、3人で案件が終わった後に“よっしゃ、飲み行くか”と誘ったら、ユウちゃんが新婚で“嫁がいるんで”、博士は“僕、お酒飲まないし”となって、“なんだよ、この消化不良感”みたいな。でも、夜飲まないのが悪いわけじゃないので、じゃあ、お昼にしよう、と」
板垣さん
「机に座っていると当然ですけど、仕事をしちゃうので。かといって、“ミーティング”にすると、なんだかちゃんとしちゃう。だから、お昼の時間は大事だと思います。チームワークの秘訣はおいしくゆっくりランチを食べること、で」
阿部さん
「そう」
佐藤さん
「なんかきれいにまとまったね」
奥山秀野の「ココが売りたい!」
モノトライブさんって、こんなところがすごいんです!
2.この世にないものを作り出すデザイン力
3.“あうんの呼吸” で最適解を出すチーム力
取材を終えて、改めて感じたのは、“みんなで話すこと”の重要性です。
会社というのは、人と人とが集まって何かを作る、それも楽しく作る場所です。
モノトライブさんはその原点を思い出させてくれます。
提案力にあふれるのび太と3人のドラえもんが、息のあったチームワークであなたにとっての“あんなこといいな、できたらいいな”を形にしてくれるはずです。
株式会社モノトライブ
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