2016年06月07日
モノサスタイランド・スタッフインタビュー #02
彼女を連れ、成長して帰って来たMong
今回は、モノサスタイランドの出戻り1号、Mong(モン)のインタビューをお届けします。
彼の入社は2014年4月。今から2年2か月前ですが、入社から1年が経った昨年5月に一度退社しています。その後、別の外資系企業で働いた後、今年の1月に戻って来てくれました。プログラマーだった彼女を連れて。
普段は冗談ばかり言っては皆から一斉につっこまれるような、愛されお調子者キャラのMongですが、内に秘めた想いには、ぐっとくるものがありました。
離れてみて、気づいたこと
宮川
1年前、Mongくんが辞めちゃった時は本当に寂しかったけど、何か月か経ってから、たまに遊びに来るようになったよね。
Mong
当時は繁忙期のとてもつらい案件の後で、欧米系の会社でデザインもやってみたくなって転職しましたが、いざ移ってみたらあまり楽しくなかったんです。仕事も少なくて、空き時間が多かった。自分は忙しいぐらいが丁度いいんだと気づきました。
スタッフ間の関係もそこまで親密じゃなかったです。
だんだんモノサスに戻りたい気持ちになり、先輩のTong(トン)くんとPrem(プレーム)くんに相談しました。
そしたら、「宮川さんと話してみたら?」と。
モノサスには、とても愛着がありましたから。
宮川
うちには1年しかいなかったし、前にもっと長く働いた会社があったと思うけど、モノサスに戻って来たくなったのはどうして?
Mong
自分はモノサスタイで育ったと思ってます。上手く言えないけれど、モノサスは転職して3社目なのに1社目のような感覚です。とくに愛着があるのは、何か問題があったときに皆で一緒に乗り越えてきたからですかね。夜遅くまで残ってても、楽しかった。一緒にRPGをクリアしているような面白さがありました。
Mong
Javaのプログラマーをしていた彼女(Joy)もちょうど職場に不満があり転職活動しようとしていたので、「モノサスで一緒に働かないか」と誘いました。
モノサスで自分がつくったWebサイトを見せたりして、コーディングの楽しさや、サイトが公開された時の嬉しさを伝えたんです。
宮川さんやモノサスのみんなとは、以前に彼女も一緒に旅行したことがあり、面白い先輩が沢山いることや、楽しい雰囲気は伝わっていました。
彼女と一緒にはたらくこと
人を育てること
宮川
モノサスに戻り、彼女と一緒に働きはじめて5か月が経ったけど、どうだった?
Mong
彼女と一緒とはいえ、職場ではカップルじゃなくて同僚だよと。線引きはしっかりしようと入社前から話していました。彼女にコーディングテストをさせたりして、事前にレクチャーもしてたんです。
ただ、入社当初は彼女のスキルレベルがまだ未熟なことに、僕もプレッシャーを感じていました。教育係として早く一人前にしなきゃという焦りもあり、教える時にストイック過ぎちゃうこともあったりで。それで彼女がすねたり怒ったりすることもありました。
帰宅後もそんな良くない関係を引きずることがあったので、1か月ほど経った頃、先輩のPrem(プレーム)くんに教育をバトンタッチしてみました。
すると、彼の教える姿を見る中で、自分の入社当時のことを思い出しました。「そりゃ初めは分からなくて当然だよな」と思えて、自分の教え方が間違っていたことに気づいたんです。
それからは、どうしたら彼女が怒らないか、どうしたらモチベーションにつながるかを考えながら接するようになり、褒めたり、共感してあげられるようになりました。
彼女が自信をなくしたり、モチベーションが下がった時は、「できるようになったらどんなに嬉しいか想像してみて?」と、さとしています。
宮川
職場でも家でも、彼女といつもずっと一緒にいることについてはどう思う?
Mong
ずっと一緒にいすぎるのは、あまり良くないと思いました。最初は同棲してましたが、席も隣で、毎日一日中ずっと一緒だとメリハリがなくなると思い、今ではそれぞれの家に帰ってます。
けれど、自分のパートナーが職場にいることは、やる気も出るし、誇らしく思えます。
自分は金持ちでもないし、凄い人でもない。だからせめて一生懸命頑張ってるところを見せられたらと思うんです。どんな問題があっても解決出来るんだというところを見せたい。
もっとコミュニケーションを
今後のMong、今後のモノサスタイランド
宮川
昨年末、戻ってきたいと面接した時に、Mongくんは人間的に凄く大人になったなと感じたけれど、彼女と一緒に働くことで更に成長出来ているのを感じるね。今後の意気込みを聞かせて?
Mong
エンジニアとして思うのは、あとの工程のバックエンドの人が僕のソースを見て、「この人凄い!」と思ってもらえるようなコードを書きたいということです。
次の人がやりやすいように、出来るだけ綺麗なソースコードが書きたい。
また次の案件があった時に、自分が指名されたいですね。
宮川さん、僕が今後、もっともっとスキルアップしたら、モノサスを辞めると思いますか?
宮川
え?どうだろう。辞めちゃうのかな?
Mong
僕は辞めないですよ。
もうみんな家族のような存在ですから。
モノサスはもっともっと成長できます。今もそうだし、同じ方向を向いてみんなが歩んでる感覚があります。
日本から伊藤(コーディングファクトリー部 部長)さんが来て勉強会を開いてくれていることも、とてもうれしいですし、先日の社員旅行で同じ部屋だった川村さんと沢山話せたことも本当によかった。
何が好きで、どんなことを考えて働いているかが知れて、仲良くなれました。
全体会議での林さんの新プロジェクトの話も、目標や、どうして会社を作ったかの理由が聞けてとても共感しました。神山にもいつか行きたいです。
前は自分のことばかり考えがちでしたが、他の人のためにも頑張りたいと思えるようになりました。彼女にも、いつか同じ気持ちになってもらえるように頑張ってます。
ただ、宮川さんにはもっともっと普段から僕らとタイ語でコミュニケーションをしてほしいです(笑)。
宮川
分かってるんだけどね。気持ちは皆と一緒だけど、なかなか苦手なんだよね(笑)。
もう少し時間ちょうだい?
Mong
宮川さん、言い訳しないでください。
いいと思ったことはすぐやるんです。
想像してみてください。
宮川さんが皆と直接タイ語でコミュニケーションが出来て、何でも話せてる世界を。
宮川
それは、最高だね。
絶対楽しいよ。
しかしMongくん、なかなか言うね(笑)。
インタビューを終えて
こうしてスタッフからじっくり話を聞くと、普段は内に秘めた想いや新たな気づきが必ずあり、自分自身が育てられていることを感じます。
お調子者なMongがこんな気持ちでいてくれたとはとても驚きで、胸が熱くなりました。
私はあまり強いリーダーシップを発揮出来るタイプではありません。みんなの話に耳を傾けることで、それぞれの想いに応えたいという気持ちが原動力となり、もっともっと成長しなければと思えるのです。
「よいリーダーは、よいフォロワーによって育てられ、そして、チームはリーダーによって育てられる」
そうあるために、「いいと思ったことはすぐやる。」ですね。