2016年06月02日
BtoB企業のWeb担当者に直接取材。
「御社のコーポレートサイトリニューアル予算を教えてください。」
マーケティング部BtoBチームリーダーの坂本です。
今月は「コーポレートサイト運用実態レポート」より、リニューアル費用に関するデータについてレポートします。これからリニューアルを控えている担当者の皆さまは、自社の状況と照らしあわせてご覧になってみてください。
まずは、114社に聞いたリニューアル予算について
コーポレートサイト運用実態レポートでは、前回のサイトリニューアル時の予算(制作費)についても聞いています。この質問に回答をいただいた企業は114社。おおまかに5つの予算帯に区切って構成比を見てみました。
主な予算帯は大体同じ割合となりましたが、300万円以上でみると、7割近くになります。今回取材した中には、3000万円以上かけたという企業もありました。(回答数は114。社内制作は除く)
企業の売上規模別にみるとどうなるか?
さらに、会社の売上規模で全体を3つのグループに分けて予算との関係をみてみました。
A:売上高100億円未満の企業
100万円~300万円の予算帯が39%と最も多い。全体の平均予算は「約422万円。」
B:売上高100億円以上-1000億円未満の企業
1000万円以上かけるところがAのグループよりも大幅に増えている。500万円以上かけた企業は40%にのぼる。平均は「約637万円。」
C:売上高1000億円以上の企業
1000万円以上が3割近くを占めるが、100万円〜300万円でも36%あり、2極化。しかし、全体的には高価格帯に推移している。平均は「約1,696万円。」
もちろん、リニューアルした時期、Webサイトの規模(ページ数)、どんな機能を盛り込むのかによっても金額は変わってきます。しかし、この結果から、リニューアルに対する費用感はつかめるのではないでしょうか。
坂本の予算事件簿
実際、現場ではなにが起きているのか!?
この運用実態レポートのための取材では、設問に答えていただくだけでなく、リニューアル中のこぼれ話などを聞かせてもらうこともありました。その中から印象に残ったお話をピックアップしてご紹介します。
エピソード1.「まとめて依頼したい現場担当者 vs 予算を抑えたい上層部」
リニューアルプロジェクトのメンバーに任命された総務部Aさん。本来の業務も通常どおりにこなしながら、原稿作成、コンテンツの企画、さらに制作会社とのやり取りもあり、予想以上に仕事量が増えてしまいました。本音は「全て制作会社に依頼したい!」
そこで上司に直訴。しかし、上層部からは「それ、社内でできないの?」という冷たい一言。結果として予算は削減され、社内のメンバーで原稿作成等も含めた企画まで担当することになったのでした。
エピソード2.「通ることのない予算申請書」
「今年もダメだったか。」と嘆く経営企画のBさん。
今年こそは、と意気込んで提出した、予算申請も、また例年のごとく、見送られてしまいました。
上司からは、「いまのサイトが使えないわけではないだろ。」
変えたほうが良いのはわかるけど、今年やる必要はあるのか、と。
「同じ言葉を去年も聞きましたよ。」とは言えず、上司の言葉を静かに飲み込むのでした。
(その後会社の業績が上向きになり、リニューアルが決定したのは2年後でした)
エピソード3.「採用サイトで思わぬ反響!コーポレートサイトもリニューアルが決定!」
今年は採用に力を入れるという会社の方針のもと、コーポレートサイトはそのままに、採用サイトのリニューアルを実施したA社。これに思った以上の反響がありました。いままではリクナビ経由でしか入って来なかったエントリーが、自社サイト(採用サイト)からも多く届くようになったのです。
この反響に驚き、気を良くした上層部。こんなに変わるのであれば、コーポレートサイトもリニューアルしようということになり、すんなりコーポレートサイトのリニューアルまで決定したのでした。
これらのエピソードをみてもわかるように、予算取りには苦労している担当者が多いのです。
ですが、改善方法がないわけではありません。
こういった運用実態レポート以外にも、予算取りに使える企画書の作成もおこなっておりますので、お困りの方はご相談ください。