2016年06月14日
ディレクションもルール化できる?
「ディレクション ガイドライン」をつくってみた
こんにちは、ディレクターの中川です。
現在、私たちのディレクションチームではBtoBサイトの制作サービスのディレクションを主な業務としています。
今までディレクションにはそれぞれのディレクターのやり方で進めていたのですが、みんなのスキルを共有化できるのではないかと考えディレクションガイドラインを作っています。
今回はそのディレクションガイドラインを作成した経緯と、内容の一部についてお話しをさせていただきます。
コーディングガイドラインとディレクション業務
モノサスでは、コーディングファクトリー立ち上げ時に作成した、「コーディングガイドライン」があります。
コーディングガイドラインは、コーダー同士のクオリティの均一化を図る目的で作成され、現在もバージョンアップを繰り返しながら活用されています。
コーディングガイドラインは、基本的にはソースコードの記述方法や画像の命名規則など、ルール化さえしてしまえば比較的運用しやすかったのですが、プロジェクト全体のディレクション業務となると、ヒューマンスキルに依存する部分が多く、「こうしたら正解」と決められるものが少ないので、これまでガイドラインというものは定めていませんでした。
ディレクションの汎用化
とはいえ、いくつかのBtoB案件のディレクションを進めていくうちに、共通項が見えてきたので、押さえておいた方がいいルールや指針を「ディレクションガイドライン」としてまとめることにしました。
実際にガイドラインを策定する中で、出てきた内容の例を幾つかご紹介したいと思います。
1.ディレクション(ディレクター)の心構え
ディレクションチームのディレクターは元々制作者だったこともあり、ディレクションについて全くの未経験ということはなかったのですが、プロジェクト全体のディレクションは制作のみのディレクションに比べてより広い視野で案件をみなければなりません。たとえば、金額・時間・品質のバランスなど、常に考える必要があります。
そのような、プロジェクト全体のディレクションの基礎となる部分について記載しました。
2.お客様とのディレクション、社内ディレクションの進め方
打ち合わせ時に用意する資料のフォーマット、会議での司会進行の方法や、社内の制作担当や営業担当との連携をとる上で気を付けなければならないことなど、コミュニケーションに必要なスキルやノウハウをまとめました。
3.進捗管理・クレーム対応
プロジェクトの進捗管理の優先順位の付け方や、万が一クレームが発生してしまった場合の対応方法を記載しておくことで、緊急時にも出来る限りスムーズかつ安全な対応が出来るようになりました。
これらをガイドラインとしてまとめたことで、新しいプロジェクト開始時に事前に準備しなければならないものをまとめておいたり、ディレクションをしていくなかで対応に困った場合の指標にすることができるようになりました。
ディレクションガイドラインは、まだ見直しと改善を進めていく必要がありますので、現時点ではまだお見せできる状態ではありませんが、いずれコーディングガイドラインのように、みなさんにお配りできたらと思います。