2016年06月09日

おかえりなさい！ねりやかなや

投稿者：降旗ゆかり(営業サポート)

私にとって「ねりやかなや」は「志乃ぶ」と並ぶ「出てきたものは一粒残さずきれいに完食できる店」のひとつです。鹿児島の食材を使った和食をベースに、昼は野菜たっぷりの肉・魚の定食、夜は焼酎と鉄板焼きのお店。店名の「ねりやかなや」とは奄美地方の方言で「海のむこうにうかぶ楽園」という意味だそうです。

元々は代々木駅に近い酪農会館というビルで営業していました。当コーナーで紹介したいと交渉に行ったその日、ビルの取り壊しが決まっていったん店を閉めること、同時に吉祥寺で営業を始めることを聞かされました。

「よよよ代々木から移転してしまうんですか？！」落ち込んだのもつかの間、続く話を聞くと、南新宿に新しい場所を見つけて再開する予定とのこと。お店が今よりモノサスに近くなる、ということなので、これは嬉しいニュースでもありました。

休業前、最後の週のランチタイムは「ねりかな」ファンがわんさと詰めかけていました。スタッフの方々としばしの別れを惜しむ声が飛び交い、夜の営業さながらです。あらためてどのお客さんもこの店が好きなんだな～と実感。私も「待ってます！」と再会を約束してお店を出ました。それから待つこと数ヶ月。5月のある日、真新しい店の前に貼り紙が出されました。「5月26日オープン」。

リニューアルオープン当日。

前のお店を思い出させるような色合いのエントランスです。

新しいお店は小田急線の南新宿の改札を出て右手に歩いて2分足らずの新築マンションの1階です。代々木駅から行くときは「田んぼ」の角を曲がって1分ほど。この通りには他にも「たまりば」「しょうが亭」などの飲食店が集まっています。

店の前では「番頭」新田さんがチラシを配りながら張り切って呼び込み中。開店祝いの花が並び、初日の賑々しい雰囲気が遠目にもわかります。
「こんにちわー！」「早速来ちゃいましたー！」と店内に入ると、すでにモノサスの社員5名がテーブル席に陣取ってワイワイと食べ始めていました。やっぱりみんなもオープンの日をしっかりチェックしていたようです。社内でのファンの多さが伺えます。私は運良く空いていたカウンター席におさまりました。

つくる人、たべる人、
一緒に囲むにぎやかな食卓。

ピーク時は混みますので、ちょっと時間をずらして行くのがオススメ。

移転前のお店はカウンター席のほかに、テーブル席があったのですが、その席は調理しているところからお客様が見えないので、ちょっとやりにくいと思っていたそうです。
新しいお店はコンパクトになったぶん、調理場と席が近くなりました。カウンターの中と外、いろんな方向からスタッフとお客様の会話が聞こえてきます。「お一人様」で来たとしても、その話に自分も混ざりたくなってしまうような、オープンな空気が醸しだされています。これはお店のスタッフさんのキャラによるところが大きいんでしょう。全員家族かな？と思ってしまうような人達なんです。そんな中に座って食べていると、これは実家でご飯を食べている気分に近いなと気づきました。これこそアットホーム。

絶対王者、ハンバーグ！

手前のハンバーグは私が注文した150グラム。奥の大きいのは200グラムかな？

「ねりやかなや」のランチといえば、鹿児島ハンバーグ定食。私は何度来ても結局ハンバーグ定食を頼んでしまう・・・そのぐらい食べたくなる味です。新しいお店はカウンターの目の前に鉄板があり、料理が出来上がるまでの一部始終を眺められます。
鉄板の上でこんがり焼き目をつけ、フタをしてふっくら焼きあがったハンバーグと野菜の鉄板焼きがアツアツの鉄鍋で出てきます。これを鬼おろし＆ポン酢ダレでいただきます。ハンバーグが主役ですが、野菜も負けないくらい主役になっているのがねりやかなやの定食の素敵なところです。

こちらが鹿児島ハンバーグ定食です。この日のお味噌汁の具はアオサのりです。

「麦味噌」のお味噌汁で知った鹿児島の味

こちらの定食で私が感動したのはお味噌汁。初めて食べた日の具はいまでも覚えています。白菜ニンジン大根豆腐・・・とにかくいろんな具がぎゅーぎゅーとはいってました。けれど何より「あ！」っと思ったのは味です。はじめて食べる不思議なあま～い味がしたのです。思わず「何のお味噌ですか？」と店員さんに尋ねると、鹿児島の麦味噌を使っていると教えてくれました。
ポイントは出汁をしっかり取っていることで、出汁の味が基本で味噌はそこに足す感じなのだそうです。このお話を聞いて納得しました。お味噌汁も小鉢もお漬物もきっとひとつひとつ丁寧に作っている。だから一カケラも残さず完食してしまうんですね！今日もごちそうさまでした。また来ます。