2016年07月06日
この会社で働きたくなる、採用サイトのつくりかた
-第1回- なぜ採用サイトが必要なのか
BtoBチームの坂本です。
今月から3回にわたって、「この会社で働きたい!と思わせる採用サイトのつくりかた」をお伝えしていきます。
BtoBチームは、企業のWebサイト運用担当者様に直接お会いして取材する方法でコーポレートサイトの運用実態調査を続けています。取材の現場では、その会社の事業内容や製品の魅力に加えて、開発裏話などを聞かせていただくこともあり、企業の魅力、担当の方の人柄がダイレクトに伝わってきます。取材が終わる頃にはすっかりその会社のファンになっているので、「この会社のコーポレートサイトのリニューアルをモノサスでやらせてもらえたら!」と思うこともしばしばです。
ところが、その会社の方とお会いして話をした時と同じ気持ちになるような、企業の姿が伝わってくるコーポレートサイトはまだまだ少なく、採用サイトについても、「その会社で働いている人」や「採用したい人」が見えてこないのが現状です。
そこで、今回は採用サイトに着目して、コーポレートサイトと採用サイトの違い、採用ポータルサイトとの住み分けを整理し、採用サイトの存在意義を考えてみたいと思います。
第2回:「胸アツコンテンツ」のススメ(8月公開予定)
第3回:全体をデザインする(9月公開予定)
BtoB企業のコーポレートサイトの中の
採用サイトでは求職者へ届かない
取材を続けていると、「コーポレートサイトの中に採用情報のページがあるので、とくに採用サイトの制作は考えていない」という話を聞くことがよくあります。しかし、募集要項を表にまとめただけの簡単な採用ページで、欲しいと思う人材が応募してくれるかは疑問です。
BtoBのコーポレートサイトは取引先、一般消費者、株主など想定するユーザーが多岐に渡るため、求職者にターゲットを絞って知りたい情報を補うのは難しいのです。
採用ポータルに掲載すれば採用サイトは不要?
採用ポータルのメリットデメリット
多くの企業が活用しているのがリクナビ・マイナビに代表される「採用ポータル」。
そして、活用している企業の担当者がよく口にするのが、「うちは採用ポータルに掲載しているから採用サイトは不要です」という言葉。
実際の求職者の目から見た時に、一度に多くの企業を比較、検討できることは、採用ポータルならではのメリットになります。しかし採用ポータルだけでは、会社の強み、魅力、独自性を他社と差別化して見せることは困難です。
採用ポータルの掲載に意味がない、ということではありません。しかし、そこに掲載している情報だけでは足りないのです。
採用サイトを持とう
求職者は採用サイトを見てその会社で働く自分の姿を想像します。入社、新人研修、一緒に働く先輩や同僚、社内の雰囲気、数年先の未来の自分・・・
企業側は面接に来てもらうまで、ひとりひとり事前に顔を合わせて話をすることはできません。しかし、その役割を担ってくれるのが採用サイトなのです。
採用とはマッチングです。それにも関わらず、エントリーするのに充分な情報を得ることが難しいのが現状です。
マッチングのために必要な情報を開示することは、採用を行なう企業にとって、これからは義務と言ってもいいでしょう。そしてなにより「この業界で働きたい」ではなく「この会社で働きたい」と思ってもらうために欠かせないことなのです。
次回からはより具体的に、コンテンツのセオリー、デザイン、デバイスへの対応等について触れていきます。