2016年07月22日
神山ものさす塾、夏バージョン始めました
夏真っ盛りに始まった今回のものさす塾。
私も事務局、塾生兼任で半年間神山町で過ごすことになりました。
それでは初日の入塾式の模様をお伝えします。
第二期ものさす塾では何を学ぶ?
第二期のカリキュラムは、HTMLコーディングとWebライティングの2つの技術を身につけるという新たな試みです。
「神山町で暮らす」x「コーディング」x「ライティング」というちょっと変わった組み合わせに惹かれて、全国各地から個性的な面々が集まりました。最初の1ヶ月は同じ宿舎で合宿生活をして過ごし、その間に自分たちで神山町の中に住む家を見つけ、12月中旬まで自活していくことになります。
入塾式。関係者も巻き込まれ、全員で自己紹介
これから毎日通うことになる「農村環境改善センター」。その会議室で入塾式は行われました。塾長の栗原、ものさす塾運営事務局メンバー、代表の林、リレイションの杉さん、前田さん、グリーンバレーから竹内さんも同席いただいて、全体カリキュラムの説明、塾長栗原からのあいさつ、代表林からの話に続いて、ひとり3分程度でフリースタイルな自己紹介タイムが始まりました。塾生のみならず、最終的にはその場に居合わせた全員が自己紹介することとなり、和やかなムードで入塾式が終わりました。
NPO法人グリーンバレー理事長、大南信也さんの講演をきく
次に全員でWEEK神山に移動。WEEKは神山町に滞在して仕事をする人のための宿泊施設です。同じ敷地に併設された、築70年の古民家を再生した食堂棟が今日の会場です。
この日、陸前高田町から視察に来られた方々(モノサスともご縁のあるWoodLuckの長谷川さんご一行)へ向けた講演が行われるということで、ものさす塾一同も合流させていただくことになったのです。
講演のテーマは、全国から注目を集める神山町の地域再生プロジェクトが、どのような経緯で進められているのか、というもの。神山への移住希望者は今、とても多いのだそうです。しかし住人を増やしたいからといって希望者を片っ端から受け入れるのでなく、町の将来にとって必要な職業の人を逆指名で迎えるのだ、という考え方がカッコイイな!と思って聞いていました。
講演が終盤にさしかかるころ、食堂につづく土間では夕食の支度が始まりました。茶碗のぶつかる音、何か炒める美味しそうな匂いが鼻をくすぐり、お腹がぎゅるぎゅると反応。さらには人々の間をぬってWEEKのスタッフさんが連れて来た赤ちゃんが縦横無尽にハイハイしている・・・この自由すぎる大らかな空間で、大南さんの優しいけれど熱のこもった語り口にあっという間の90分が過ぎて行きました。
夜は歓迎会でもりあがる(カラオケ付き)
夕食は場所を移して、町内にある料理店。お座敷で歓迎会となりました。最初はかしこまっていた塾生達もすぐに打ち解け、途中からはカラオケで歌い出す者が続出、大盛り上がりとなりました。ちなみにカラオケはなんと「レーザーディスク」。曲を本から探して番号を手入力するという、ある年代以上にはひたすら懐かしい仕様だったのです。
当然、入っている曲も古いものばかり。にもかかわらず難なく歌いきっていく塾生達にはびっくり。どこで覚えてくるんでしょうね。とはいえ、レーザーディスクの操作方法は誰も分かるはずもなく、店のお母さんが曲を入れ、エコーをかけるなどつきっきりでお世話をしてくれたのでした。
そして神山の夜は更けていく
宴会場を後にし、真っ暗な夜道をひた走り、山の上の宿舎に戻ったのは塾長と塾生だけ。いよいよこれから神山ものさす塾が本当に始まるのだ、という感じです。まだまだ元気な塾生たちは、お酒やおつまみを買い込んで部屋に集合。初日の顔合わせにピッタリな、「名前を覚えるゲーム」を始めていました。輪になって座り、ひとり目から自分までの間に座っている人の名前を覚えて、順番に言っていくというものです。何度も名前が繰り返されるので、驚くほど短時間でその場にいた10人の名前と顔を覚えることができました。みんなの名前が頭に入ったところで「人狼」ゲームに突入。神山での第一夜が更けていきました。
このようにして、神山ものさす塾生の冒険が始まりました。これから12月の半ばまでの半年間、同じ家に住んだり、一緒にご飯を作って食べたり、助け合いながら勉強していく10人の仲間達です。彼らが神山で何を見つけ、どんな体験をするのか、そのうち彼ら自身の言葉でお伝えできるかもしれません。どうぞお楽しみに!