2016年08月10日
ものさす登山部おすすめ!
山の日に登りたい山のご紹介
8月11日は山の日。みなさんご存じのとおり、今年から新設された祝日です。
山の日は山に登ろう!ということで、僭越ながらものさす登山部部長を務めるわたくし道場が、これまでに登った中から山の日に登りたいおすすめの山をご紹介します。
【超初級編】~まずはここから~
参道やお茶屋さんなど、お楽しみがいっぱい!
「大山」
標高 1,252m
コースタイム 登り2時間20分(女坂経由) 下り1時間40分(見晴台、女坂経由)
体力度 ★☆☆☆☆
難易度 ★☆☆☆☆
※体力度と難易度の★の数は道場の独断です。
登山口までのアクセス:小田急線伊勢原駅より神奈中バスで約20分
http://www.ooyama-cable.co.jp/cource.html
大山はものさす登山部が発足してから、はじめてみんなで行った山。遠くから眺めると、ピラミッド型の形が美しい山です。神奈川県伊勢原市に登山口があり、都心からアクセスがしやすいので人気があります。
ルート上には「大山阿夫利神社」がある、山岳信仰の山でもあります。そのため、バス停から登山口までの道のりの参道には色々なお店が並んでいて、ご当地ならではのお菓子やお土産についつい目を奪われます。
観光地でもあるせいか、道中にはユニークな顔はめボードも置かれてました。
また、ケーブルカーもあるので、体力に自信のない人でも大丈夫。ケーブルカーで上ったところにはお茶屋さんがあり、食料の現地調達や山頂に登る前のひと休みもできます。
ケーブルカーの駅からは約90分で山頂に到着。山頂からは天気がよければ富士山がきれいに見えますし、のんびりできる広い広場もあって、家族でのピクニックにも最適。
登山部で登ったときは雨の中のハイキングでしたが、みんなで山頂で自炊をして山ごはんを楽しみました。土砂降りの中、ラーメンを食べたのも、今となってはいい思い出です。
大山は登山初心者の方にも安心しておすすめできる山です。ぜひ、初めての登山にいかがでしょうか!
【脱初級編】~ぼちぼち登山になれてきたあなたへ~
はじめての縦走におすすめ!
「丹沢表銀座縦走コース」
標高 1,491m
コースタイム 約7時間(ヤビツ峠~大倉尾根)
体力度 ★★☆☆☆
難易度 ★★☆☆☆
登山口までのアクセス:小田急線秦野駅より神奈中バスで約50分
http://www.kankou-hadano.org/hadano_mountain/mountain_o2js.html
丹沢表銀座は大山と同じ山域である丹沢山塊のメジャールート。ピークからピークへと連なる尾根道の縦走を楽しめます。全行程で14km、歩行時間は約7時間かかるので、ある程度山に慣れてからチャレンジしてほしいコースです。
麓から山頂を目指す登山では、樹林帯の中を通って山頂にたどり着くルートが多いので、ルートの途中では見晴らしは良くないことが多いのですが、山をつないで歩く縦走では眺めの良い景色を見ながら歩けるのが醍醐味。
丹沢表銀座も登山部で行ったコースですが、縦走がはじめての部員たちの中にも、この山行で登山がさらに好きになったというメンバーが何人かいました。
ルート上には鎖を使う岩場もあり、ピークとピークの間ではアップダウンを繰り返すので、登りごたえも十分。
目的地となる塔ノ岳は、秦野の市街から湘南の海まで見渡せて、晴れた日はとっても気持ちがいいです。
ものさす登山部で登ったときは、塔ノ岳の広場で鍋パーティーを楽しみました。
山頂でみんなで食べるご飯も登山の楽しみのひとつですよね。
山に出かける前に、どんなメニューにしようかと頭を悩ませるのも楽しい時間です。
【中級編】~はじめての北アルプスにおすすめ~
不思議な奇岩と居心地の良い山荘
「燕岳」
標高 2,763m
コースタイム 登り約6時間 下り約3時間30分
体力度 ★★★☆☆
難易度 ★★☆☆☆
登山口までのアクセス:穂高駅より登山バスもしくはタクシー 都内から登山口直通のバスもあり
http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/hajimetenoyama.html
アルプスの女王と呼ばれる燕岳は、北アルプスの入門コースとして人気があります。北アルプス三大急登の1つである合戦尾根を通るコースですが、道が整備されているので登りやすい山です。
コース途中にある合戦小屋では、夏季シーズンになるとスイカが販売され、暑い中登ってきたときのひと休みで食べるこのスイカがまた格別。
燕岳山頂から1kmの位置にある燕山荘は、泊まってよかった山小屋ランキング1位の山小屋です。広いので混雑時にも1つの布団に3人で寝るようなひどいことにはならず、ご飯も美味。夕飯時には山小屋の主人がアルペンホルンを奏でてくれて、なんともノスタルジックな気分にひたれます。
また、山小屋の前には不思議な顔をした山男の像があり、長い尾根を登ってきた登山者を静かに出迎えてくれます。
燕山荘から燕岳山頂までのルート上には花崗岩でできた色々な形をした奇岩が並んでいます。この日はキリであたりが真っ白だったため、なんだか異世界に紛れ込んだような気分に。
みんなでワクワクしながらイルカ岩やメガネ岩などを探しました。
また、天然記念物の雷鳥が生息している地域でもあるので、運が良ければ雷鳥に出会えることも。ものさす登山部で登ったときは、雷鳥が出やすいとされるガスのかかった天候で、運良く雷鳥をみつけることができました。
さらに、このときは天気に恵まれて雲海から登るご来光も見ることが出来、思い出に残る最高の山行になりました。
私にとって登山の一番の楽しみは、普段の生活では出会えないよう素晴らしい風景に出会えることです。それが、苦労して自分の足で登って見られる風景であれば、感動もひとしおです。
ぜひ、一度みなさんにもこの絶景を生で見てもらいたいです!
いかがでしたか?以上、ものさす登山部のおすすめする、山の日に登りたい山でした。
余談ですが、学生時代の私は登山にまったく興味がなく、むしろ登山は辛くて苦しいというイメージしか持っていませんでした。しかし、ある雑誌ですごく綺麗な山の景色を紹介する記事を読んで、試しに登山に行ってみたことがきっかけとなり、今となっては登山は私の人生になくてはならないライフワークとなりました。
みなさんの中にも、もしこの記事で少しでも山に興味をもってもらえた方がいたら、山の日にちなんで登山デビューをしてもらえると嬉しいです。