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Aug,2016
神山ものさす塾  塾生
投稿者:神山ものさす塾 塾生

2016年08月26日

神山生活のはじまりはじまり
一ヶ月目は、みんなで共同生活
〜神山ものさす塾・二期生だより〜

神山ものさす塾

神山ものさす塾  塾生
投稿者:神山ものさす塾 塾生

全国から集まった塾生が、徳島県神山町でWeb制作スキルを学ぶ「神山ものさす塾」。第二期では、コーディングとWebライティングを2本柱としたカリキュラムを学んでいます。
山に囲まれた自然ゆたかな神山で、学び、暮らす日々。授業はもちろん、生活のあれこれも “初めてづくし” のなか、10名の塾生たちは何を思い、どんな毎日を送っているのでしょうか。
元気いっぱい、個性あふれる二期生たちの「いま」をご紹介します。

今回の神山ものさす塾レポーター

関戸あゆみ
愛知生まれ千葉育ちの、ものさす塾二期生。神山では虫退治担当。バンクーバーのタイレストランで春巻き巻いていました。
夢はきのこ採り名人になること。見るのも採るのも食べるのも好き。大衆酒場と喫茶店をこよなく愛しております。

はじめまして。神山ものさす塾 第二期塾生の関戸です。
塾にはコーディングという言葉すら知らぬまま、自身の面白いものに対する嗅覚を信じて参加を決意。
半年後の自分が何を考えどう動くのか、今から楽しみです。
今回私がご紹介するのは、きっと誰もが好きになる、神山スキーランドホテルの魅力、そして一ヶ月間の共同生活について。
夏真っ盛りの神山から、ものさす塾生・二期生だよりをお届けします!
 

神山スキーランドホテルとはどんな場所?

7月1日からの開塾に合わせ、全国から集まった塾生たち。大荷物と不安、そしてわくわくな気持ちを抱え、一ヶ月間滞在する神山スキーランドホテルに到着しました。

講義を受ける神山町農村環境改善センターから車で約15分。
三ツ木の滝のすぐ近くに位置する、神山スキーランドホテル。
山道を登っていくと、すっと気温が下がったように感じます。

以前スキー場だったこちらは、現在はホテル、つり堀、アマゴ・ニジマスの養殖場として営業中。
古い建物好きな方にはグッとくるに違いない佇まいです。


スキー場だった頃の看板。なんとも味があります。

ホテル周りのつり堀は、家族連れに大人気!週末は多くの人が釣りを楽しまれる姿が。
すぐ近くを流れる左右山谷川での、沢遊びやBBQもおすすめ。
大きな岩の上に大の字で寝転がるのが私のお気に入りです。
広い空、緑生い茂る山々、透き通る川、夜には満点の星空も!・・・最高の環境に囲まれたホテル、それが神山スキーランドホテルです。
 

私がスキーランドを好きな理由

私がスキーランドを大絶賛する、一番の理由は毎日の食事。
朝と晩にしっかりと栄養バランスの取れた食事をいただけるのが、どれだけありがたかったことか!
メニューもバリエーション豊富で飽きることがありません。
ご飯が楽しみすぎて、早くスキーランドに帰りたい!と言ってしまうことも。
すでに忘れられない、思い出の味です。


おかずがいつも盛りだくさん!!!

散歩が大好きな愛犬のアイちゃん・モモちゃん(脱走のプロ!)も癒しの存在。
檻に近づくとものすごい跳躍力のジャンプで出迎えてくれます。
山道を猛ダッシュする2匹に引っ張られ、半分はこちらが散歩される状態でした・・・


左:愛犬モモちゃん(脱走のプロ)、右:愛犬アイちゃん

先代であるおじいさまがホテル内に開設されていたという、「日本超古代研究所」は気になり所が満載。
ハングルによく似た「神山文字」、剣山に眠るといわれるソロモンの秘宝「アーク」など
日本の古代史に関する資料が山ほどあるようですが、先代にしか内容は分からないとのことです。
神山をめぐるミステリー、掘り始めると後には戻れないかもしれません。


日本超古代研究所とは・・・?!

そして何より、このホテルを経営されている地中さんご家族のあたたかさ!
晩酌しながら神山弁を教えてくれるお父さん、
いつもやさしく私たちを見守ってくれる、お花が大好きなお母さん、
おいしいご飯を作ってくれる、カブト虫捕りの名手マコトさん。
一日中、塾生たちのことを気にかけてくださり、まるで実家にいるような気分になれます。

お父さんから教えていただいた特製の燻製も忘れられません!
漬けダレに漬け込んだ、鹿・猪肉合わせて約20kg分を
ダクトを改造したお父さんお手製の燻製機で、じっくりと燻します。


お父さんの手作り燻製機


下の段にも肉が隠れております。肉、肉、肉・・・

しかし、あまりにも大量の肉だったため、なかなか全体に煙が回らず・・・
空気の入り具合や、肉の位置変えを続けること6時間。
なんともワイルドなお味の燻製ができあがり。
深夜までお付き合いいただいたスキーランドの皆さま、本当にありがとうございました!
 

同じ釜の飯がつないでくれるもの

スキーランドの充実した食事以外は、
平日の昼はおむすびを、休日は塾生皆で手分けして料理を作っていました。
一ヶ月の共同生活の中で、ほぼ毎日食事を共にすることはお互いを分かり合える良い方法でした。
家族よりも一緒に過ごしているのかと思うと、本当に貴重な経験です。
料理が得意な人は率先して指示を出し、苦手な人も教えてもらいながらできる範囲で頑張る。
別の分野ではその立場が逆になったりと、それぞれの得意分野を活かした共同生活。
自然と助け合いの輪が生まれている、と感じることが多かったです。
神山の生活で感じる、他を思いやる精神が少しずつ塾生内にも広がっているのかもしれません。

食後には課題を進めたり、復習をしたりと各自がPCを抱えロビーで過ごす毎日。
部屋ではWi-fiがつながりづらく、ロビーに行かなければならないことを不満に思うこともありましたが
その不便さが塾生の仲を深めてくれた一因かも!


ロビーが塾生たちのいこいの場!

その他にも楽器演奏、近所の散策、大広間でのカラオケ、卓球を楽しみ、晴れた夜には天体観測を。
周りに明るい建物がないので、天の川もばっちり観測できます。
真っ暗闇の中、近くのソロモン神社まで登り、皆で流れ星を見たのも良き思い出です。

出身地も経歴も年齢もばらばらで、まさに十人十色な塾生たち。
習慣の違いを知ることで、自らの世界の狭さを思い知ったり。
自分の考える当たり前が当たり前ではない、と感じることも多々ありました。
趣味や得意分野に関してもさまざまで、木工、音楽、料理、狩猟、写真、登山・・・と多岐にわたります。
あれをやりたい、これもやりたいと興味の化学反応が日々起こっていくのがとても刺激的でした。
神山から面白い発信ができる日も近いかもしれません。


スキーランド前の川原でファイト一発!格好の遊び場です。


スキーランド最後のごはんは、川原で盛りだくさんのBBQ!


遅れて参加した塾生の歓迎会にて

これからの神山生活

8月に入り、10人での共同生活は終わり。男性陣、女性陣と、それぞれが新しい生活を始めています。
山の上で暮らす人、築100年以上の古民家で暮らす人、新しい仲間と暮らす人。
その後も毎日顔を合わせるのを分かっていながら、共同生活最終日はさみしくて仕方ありませんでした。
笑いの絶えないスキーランドでの日々がなつかしいですが、今後も助け合いながら神山でしかできない暮らしを楽しんでいけることと思います。
私たちのやりたいことリストは日々更新中です。
困ったときにはスキーランドのお父さん直伝の神山弁、「だんない、だんない(問題ない、問題ない)」を思い出して。

引き続き、神山ものさす塾生通信にご期待ください!


スキーランドのお父さんお母さんと一緒にポーズ

この投稿を書いた人

神山ものさす塾  塾生

神山ものさす塾 塾生(かみやまものさすじゅくじゅくせい)

神山ものさす塾・塾生です。全国から集まった10名が、神山でともに暮らしながら、コーディング&ライティングスキルを身につけるべく日夜奮闘中です。

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