2016年10月05日
地道な努力をつづける、隠れ頑張り屋。
香川 祐太朗。
香川 祐太朗、28歳、既婚。クリエイティブ部運用チーム河原崎班所属。
四国は愛媛、「いで湯と城と文学のまち」松山市出身。
元バンドマン(ドラマー)で大酒呑みのへべれけにいちゃんである。
この場を借りて、筆者が今一番愛している(もちろんそういう意味ではない)「かがわっち」の魅力を紹介したい。
心配性の小心者
2014年11月下旬。筆者がモノサスに入社し、配属先の河原崎班にいたのが香川である。
右まつ毛は白髪で、左耳にはピアスの穴を開け、どこかふてぶてしい態度で、いかにも最近の若者らしい言葉を使うこんなやつと、果たして仲良くやっていけるのだろうかと、とても不安に思ったのが彼の第一印象である。
ただ、そんな第一印象は杞憂に終わった。
香川の働き方はというと、知らないことや分からないこと、難しいことや新しいことも「あっ、いいっすよー」と、軽く飛び込んでいく。どんなことにでも気軽に飛び込んでいける性格のおかげか、モノサス入社時はWEB業界未経験だった彼も、デザインにコーディング、最近ではサイトの改善提案にも積極的で、着実にやれることの幅が広がっている。
その反面「自分、すごいビビリなんで・・・」と、常に何かを考え試行錯誤している姿もよく見かける。
今年の8月、徳島県神山町で現在も行われている神山ものさす塾の授業の一環として、2日間にわたる運用案件のためのデザイン講座の講師に、香川が抜擢された。
授業で使用する資料を何度も読み返しは修正し、イメージを掴むためにと何度もシミュレーションを繰り返し、そして見事にやりきった。
授業をサポートしていた塾長の栗原も「香川くんは心配性、その分、現場にて起こり得るすべてのことを入念にシミュレーションをし、事前準備をちゃんとやってくれるから、安心して見ていられたよ」と語っている。
香川が初めて往訪した時の話である。案件の担当ディレクターに「緊張がハンパないのですが、当日どうすればよいですか?」と相談したことがある。担当ディレクターから、「話す内容をまとめてみれば」とアドバイスをもらい、質問事項や不明点、話す内容までもまとめた完璧な台本を準備し、何度もリハーサルを繰り返したことがあるという。
「何か頼まれると期待に応えたいんです」
そう香川はつぶやく。
ビビリで心配性だが、皆の期待に応えるため、やると決めたら逃げ出さない。
普段はあまり表には出さないが、心の中に熱い想いがあるようだ。
決して酒は手ばなさない
酒を抜きにして、彼のことを語るのは難しい。
とにかく安く、たらふく飲んで気持ちよくなるのが香川のスタイルである。
筆者も同じスタイルのため、彼と一緒に飲むことも多い。
1,000円30分飲み放題のお店に行く場合は、限られた時間の中、恐ろしいスピードでジョッキを空にしていき、某有名チェーン店に行く場合は、1杯150円の小ジョッキを余すことなく堪能する。
そして、最後は決まって、海中を自由にふわりふわりと優雅に漂うクラゲのような足取りで帰路につくのだ(お互い飲み過ぎには気を付けていこう)。
もちろんハメを外したエピソードも数知れず。
終電に乗り遅れることはもちろん、電車を乗り過ごし、とんでもないところまで行ってしまうなんて、香川にとっては朝飯前だ。
ただ、本当におもしろいエピソードは、ここでは語れない。
彼と関わるタイミングがあれば、本人から是非聞いてほしい。
そんな酒好きの香川だが、突発的に飲みに誘っても「家で妻がまっているから」と、首を縦に振ってはくれない。
愛妻家であると同時に、意思も強い。
そういえば、少し前に始めた禁煙も見事成功している。
この禁煙も妻のためを想い、はじめたそうだ。
ああみえて、実は・・・
お調子者で、みんなから愛される永遠の弟キャラ、香川 祐太朗。
そんな香川を、まわりのメンバーがどう思っているのか聞いてみた。
「ああみえて、実は器用」
「ああみえて、実は素直」
「ああみえて、実は優しい」
「ああみえて、実は礼儀正しい」
「ああみえて、実は真面目」
皆が「ああみえて、実は・・・」と、口を揃えたように語りだすのが印象的だ。
思い切りが良いように見えて、実は小心者で心配性だったり、お酒に飲まれてどうしようもないのに意思が強かったりと、香川のもつ二面性が、皆の「ああみえて、実は・・・」に繋がっているのだと思う。
「ああみえて、実は勉強好き。入社したての頃、未経験ということもあって、毎朝、誰よりも早く出社し勉強していたよ」と、入社当時の香川を知るメンバー達は語る。普段、そんな素振りは全くみせないのに、影では地道な努力を続けている。
とある運用案件での出来事である。香川はデザイナーとして、アサインされていたのだが、先輩デザイナーが求めるレベルに実力が達していなかったため、パーツや部分的な作業ばかりを任されていた。香川は、自身のスキル不足に不安や焦りを感じ、デザインに関する本を読み漁り、サイトやLPの模写をひたすら繰り返す日々が続いた。
そんな日々を過ごしていたある日、先輩デザイナーが体調崩し休んでしまった。
タイミングが悪いことに、難航していた案件の修正依頼も大量にやってきた。
先輩デザイナーの出社を待っていては、納期に間に合わない。
そのため、代わりに香川が対応することになった。
香川が修正を施したページは「今後はまかせていっても大丈夫だろう」と、先輩デザイナーも太鼓判を押すクオリティだった。もちろんクラアントの評価も上々で、一発でOKをもらうことができた。今までの頑張りが実を結んだ瞬間でもあった。
今では、香川がメインデザイナーとして、その案件を任されている。
「全然真面目じゃないですよ」「マジなんも考えてないですよ」と、いつもおちゃらけて言うが、必死に考え、物事に真正面からぶつかって取り組んでいる姿を筆者も知っている。
そんな、隠れ頑張り屋の「かがわっち」。
これからも、同じ班の仲間として、運用チームを盛り上げていこうね。