2017年01月11日
愛と、誠と、濱端 誠
濱端 誠(はまばたまこと)37歳。
和歌山生まれ和歌山育ち。
持ち前のセクシーな低音ボイスで歌い上げるカラオケの十八番は「和歌山ラブソング21」。
私の所属する運用チームのデザイナーです。
一回り近くも年上の彼ですが、日頃、私が社内で一番多くの言葉を交わす、一番気をつかわない人物でもあります。
今回のメンバー紹介は、そんな運用チームの和製ヒューグラント、濱端 誠の素顔に迫ります。
「隙」があるから、「好き」になる。
愛されおじさん
「ばたやんさー」 「はまさんスンマセーン」 「さすがはまちゃん!」
モノサスに入社して早2年。
今では皆から、親しみの込もった、いろんな呼び方で声をかけられている濱端。
所属する運用チームでは、小粋なジョークで場を和ませるムードメイカーであり、最近では別部署のデザイナーとの合同の飲み会を主催したりと、その交友関係の広さはチームいちかもしれません。
なぜ、皆彼のことを好きになってしまうのか。
ズバリ、それは彼の見せる「隙」の多さだと思っています。
もっとくだけた表現をすると、このおじさん、あんまりちゃんとしてないんです。
彼のエピソードを挙げればキリがないのですが、思い出深いものを一つ...
それは彼が入社して間もない頃のこと。
週末、新潟に旅行に行った私は、お土産で名菓「サラダホープ」を買って帰り、皆が食べられるように「ひとり1袋まで」と大きめの付箋を貼って共用のデスクに置いていました。
皆小腹が空いてくる夕方頃、ふと隣の席を見ると、ポリポリといい音を鳴らしながらサラダホープを食す濱端が。
「美味しそうに食べるなー」と思っていた矢先、私に一切の断りもなく、続けざまに2袋目を完食。(しかも袋から直接流し込むスタイル)。しまいには3袋目に突入するではありませんか。
「この人とうまくやっていけるんかな...」と、すごく動揺したのを覚えています。
ひと回り近く年上ということもあり、当時は若干気をつかっていた部分があったのですが、この出来事は「その必要はないな」と思えたきっかけでもありました。
このエピソードだけでは伝わらないかもしれませんが、人によってはただただ残念に思えるようなことでも、何故か彼には「とっつきやすさ」を感じさせる「隙」として、人との距離をぐっと近づけてしまう才能があるのです。
おじさんの今まで
今回の記事を書くにあたって、彼のルーツを探るべく居酒屋インタビューを敢行しました。
続いては幼少期から、モノサスに入社するまでの道のりをご紹介します。
昔からずっとモノづくりが好きで、幼少期は特に絵を描くのが好きだったという濱端。
小学校の頃描いた絵日記のクオリティが高すぎて「子供の描く絵じゃない」と周りから自分で描いたことを信じてもらえなかったという逸話がある(らしい)。
中学校時代にはバンドブームに乗っかる形で、ベースギターを購入し、バンドを結成。
それから音楽の楽しさに魅了され、高校卒業後はプロのミュージシャンを目指して音楽の専門学校へ進学。
本格的に音楽活動をするために上京し、音楽漬けの日々を送っていましたが、バンドのホームページを自分で作ったのをきっかけに、徐々にデザインにのめり込んでいくことに。
その後一度はバンドを諦め、和歌山のWeb制作会社に就職し、デザインのいろはを学びます。
しかし、やはりバンドも諦められない、デザインも両方やりたい!という思いから、再び上京し、Web制作会社で働きながら音楽を続けていたそうです。
和歌山と東京。これまで2つのWeb制作会社での勤務経験のある彼。
数多くあるWeb制作会社のなかで、何故モノサスに入ろうと思ったのかと尋ねたところ
「ん〜なんか、求人の写真に写ってる人が、なんかええ感じそうやったから」と迷わず回答。
本当にそれだけの理由でモノサスに応募したそう。
元々バンドマンとして人と何かを作りあげていく毎日を送っていた彼にとって、バンドも仕事も考え方は同じ。「好きな人と一緒に楽しく」がモットー。
「好きな人とバンド組まな、面白い演奏ができんのと同じで、面白い仕事だって、好きな人と一緒でないとできんのよ。バンドも仕事も同じやで。」
そう語る彼の上唇には、ずっとポテトサラダのかけらがひっついていました。
「隙」の無いおじさん
おじさんはとても仕事が早い。
濱端「もう◯◯◯◯やっちゃいました」
河原崎(班長)「え?まじっすか!早いっすね」
二人のこんなやりとりを耳にすることもしばしば。
そして、手が早い故に、頼まれたことを断りません。
デザインチームのリソースがどんなに厳しい状況でも、いつも決まって「楽勝っす」と軽やかに案件を引き受けてくれます。
そんな彼のスタンスに、皆いつも助けられていますし、実際のところ、彼がチームに加わってくれたことで、案件のまわりがとてもスムーズになったと、班長の河原崎は語ります。
また、手の早さだけではなく、やれることの幅広さも彼のすごいところ。
デザイン以外の仕事もひととおりそつなくこなしてしまう濱端。
プランニング、ディレクション、デザイン、コーディングと幅広いスキルが求められる運用チームにとって、とても頼れる存在なんです。
なんでもできてしまう濱端ですが、やはり肩書きはデザイナー。
飲みの席で酔いが回ってくると、ついついデザインに対する熱い思いを語りはじめます。
「単に格好が良ければいい、というデザインやなくて、その先にある〝結果〟が得られるデザインがしたいんよね」と言う同じ話を4回は聞いたことがあります。
実際に彼のデザインを見てみると、一見の派手さよりも、「どうすればわかりやすいか」「どうすれば使いやすいか」という部分にこだわっているのが伝わってきます。
そのため、ECサイトのデザインなどの特にユーザビリティが求められる案件では、彼に相談がてらデザインをチェックしてもらうことが多く、そんな時に彼に「ええやん」と言われるととても安心するんです。
好きな人達と、もっと面白く
居酒屋インタビューの終盤、お酒もいい感じにまわっていた頃合で、彼はしみじみと語りはじめました。
「運用チームってほんまいい人達が揃ってるよね」
「今の仕事はもっと面白くできる。このメンバーで徐々に面白くしていきたいわ」
現状、今の仕事はまだまだ物足りないと話す彼。
作業に追われ、クライアントから求められたものを作るばかりの、受身がちな状況を変えたい。
クライアント以上にサイトのことを理解し、こちらから改善提案していくような「攻め」の運用がしたい。それできればもっと面白くなるはず。
そして今のチームのメンバーなら、それができると、確信しているようです。
ちょっと運用チームの宣伝みたいになってしまいましたが、真面目にチームのことを考えている彼の口から出た紛れもない本心。
とはいいつつも、私としては、仕事にはじまり、普段の何気ない会話まで、彼は既に運用チームを面白くしてくれていると思っています。
この記事を読んでくれたチームのメンバーも、きっと心の中でうなずいてくれるはず。
つい最近、大好きな彼女とめでたくゴールインし、ノリにノっている濱端。
今後もますます活躍し、運用チームを今よりもっと面白くしてくれることでしょう。
濱端さん。男前な紹介文書いたんで、今度お酒おごってください。