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Apr,2017
羽賀 敬祐
投稿者:羽賀 敬祐
(プランナー)

2017年04月04日

リーダー坂本に聞く!
「BtoBへの想い、チームの役目」とは。

BtoB研

羽賀 敬祐
投稿者:羽賀 敬祐(プランナー)

こんにちは。BtoBチーム所属の新人プランナー、羽賀です。
今年1月で結成5年目に入ったBtoBチームでは、「BtoBならではのWebサイトを追求する」をテーマに、Webサイト制作を中心に様々な活動を行っています。

しかし入社して間もない私は、BtoBチームがこれまでにどんなことをしてきて、どこへ向かっているのかということを、まだしっかりと理解できていません。

そこで今回は、チームリーダーである坂本に、チーム発足の経緯やこれまでに取り組んできたこと、BtoB企業への想いを聞いてみることにしました。
 

取材からはじまった、
あたらしいコミュニケーション。

始まりは2011年。東日本大震災が起こり、その影響は日本全体に及び、Web業界も例外ではありませんでした。

そんな中、モノサスの社内では「自分たちがWebをとおしてできることはなんだろう?」という模索がはじまりました。
そこで当時社内にいた、企画からデザイン、制作までをやれるメンバーを集めて新たなチームが発足したのだそうです。

「それが今のBtoBチームの前身になった。それまでアプローチをしてこなかった業種、BtoBや病院、クリニックに電話をかけてモノサスのWebの技術を活かせる場所を探しはじめて…そうするうちに徐々にBtoB企業が中心になっていった感じかな」

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マーケティング部BtoBチームの営業として、社内外を駆けまわる日々を送るリーダーの坂本。

さまざまなコーポレートサイト制作をする現場で、BtoB企業にはBtoCとは違った実態が見え始めると同時に、Web担当者からは他社の動向を知りたいという声も多く耳にするようになっていました。インターネット白書など、ユーザーを対象にした統計資料はありますが、BtoB企業に限定してWebの利用実態を調査したデータは、当時存在しませんでした。
データがないなら、自分たちの足で取材して作ればいい。そんな思いから、BtoBチームとしてのやるべきこと、方向性が徐々に決まっていきます。

こうして、2012年から『コーポレートサイト運用実態レポート』の制作に向けてチームが動きはじめました。

「レポートを作ると決まれば、次は訪問先リストを作って、アポイントメントを取らなきゃいけない。どうやってレポートをまとめるかを考える必要があるから、取材内容を決めるところからはじめたね」

それまでに前例のない、企業担当者への取材。その方法は当然、社内の誰も教えてくれません。振り返ってみると、坂本のなかにBtoBチームへの想いが芽生えたのはこの時でした。

「今まで社内で誰もやったことのない取材をはじめる。やり方を自分で考える必要があったし、自分の仕事として責任を持って取り組もうと思った。これからBtoBチームの一員として頑張っていこうと決心したね」

BtoBチームが立ち上がる以前は、Web制作会社を中心に営業をしていた坂本。実際に取材をはじめてみると、今まで関わることのなかった業界、職種の人たちばかり。世代も幅広く、コミュニケーションを取るのにかなり苦労したそうです。

「BtoBの取材をはじめてからは大変だった。何を話せば、世代も業種も違う企業のWeb担当者と打ち解けられるんだろうって。会話の内容もいろいろ試してみて、この話はウケなかったなとか、これは意外にウケたなとか(笑)
トライ&エラーを繰り返しながら、自分の中に貯めていった感じだね」

取材を始めた当初は、「運用実態レポート」が形になっていない中で取材をしなければいけません。訪問した企業のWeb担当者の方に見せられるデータがなく、心苦しい気持ちもあったようです。そこで坂本はあるアイデアを思いつき、実行します。

「20社訪問した時点で、それまでのデータを集計して簡単なレポートを作ることにしたんだよね。『BtoB企業を20社取材した結果、こんな傾向が見えます』と説明ができるようになったし、それを見て少しでも喜んでもらいたいという気持ちもあった」

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取材結果を分析してまとめた「コーポレートサイト運用実態レポート」
 

運命を変えた2週間

そうして、少しずつかたちになっていったチームの活動。そんな中、BtoBチームの転機となった大規模案件の相談が舞い込んできます。

「この案件を受注できれば、チームの運命が変わるかもしれない。自分自身もそうだし、一緒に頑張ったメンバーもそうだし、チームにとって大切な、なにかが変わる気がした。だから、これは絶対に受注しないとって思って。
企画書の精度、デザインの精度、プレゼンの準備次第で結果が変わる。それからの2週間は、もし失敗すれば、チームも認めてもらえず、下手したら無くなるかもしれないという覚悟で出来る限りのことをやろうと思って挑んだね」

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プレゼンを終えてからも、追加質問に対応し、補足資料を送り、できることは全部やりきったBtoBチーム。そして坂本の想いは実を結び、見事受注につながりました。

「お客さまから選んでもらえたときは、純粋に嬉しかったな。いくつもある制作会社の中から『モノサスにお願いしたい』と言ってもらえるのはすごく嬉しいことだし、必要とされてるんだって思える。自分たちの仕事がBtoB企業にとって必要なものだと思い始めたのも、その頃かもしれないね」

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BtoBの「魅力」を伝える手助けをしたい。

ここまでBtoBチームを続けてきた坂本。そこには、どのような想いがあるのでしょう。その原動力は何なのか?もっと聞いてみたくなりました。

「すごく魅力的な人たちが、BtoB企業にはいっぱいいて。仕事に対して本当に真摯に向き合っていて、尊敬できる。高い技術力で世界レベルの製品を作っているすごい人達なんだけど、Webは専門外だから、と自分たちの話をすごく素直に聞いてくれて、純粋に喜んでくれる。
日本のものづくりを支える凄い人達に出会えることも嬉しいし、そんな素晴らしい技術や製品を、Webを通して一人でも多くの人に届ける手助けをしたい。その気持ちが一番大きいかな」

「モノサスの意義、そしてBtoBチームの意義を考えたときに、やっぱりそういう人たちの手助けをしてもっと力を引き出したいし、期待に応えたい。うまく言葉にならないけど、そう感じてる。
BtoBチームならではのノウハウ、これまでの知見を活かした提案・制作を提供していくっていうのが、自分たちの仕事だと思ってる。だからやってこれたのかな。
誰かにやらされてるんじゃなくて、『これが自分の役目だ』と思ってやっているから楽しいし、続けられたのかもしれないね」

そう話す坂本のスタンスが、クライアントに対する接し方から感じとれる場面があります。案件を進めていくなかで、気がつくと担当者の方と坂本が、まるで友達のように打ち解けていることも。そこには、坂本のBtoB案件に対する熱い思いがありました。

「BtoBの仕事を始めてから、お客さまとの距離が近くなった気がしていて。自分がWeb業界に入ったばかりのころに味わった、『お客さまと一緒にひとつのサイトを作りあげた』という感動を久しぶりに思い出せた」

「案件が始まる前から、『どんな提案をしたら喜んでくれるんだろう?』『担当の〇〇さんはどう思うだろう?』ってずっと考えてると、いつの間にかその企業と担当者のことが好きになっちゃってて(笑)不思議とそういう案件ってうまくいくんだよね」

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チームの仕事を、いま一度考える。

「今回こうやって、チームのことを話すことができてよかった。これから羽賀くんと同じチームで一緒に働いていくときに、自分たちが『どんな想いで頑張っているのか』という本質の部分を伝えたかったから」

「今後は『モノサスがいないとうちの会社はなかった』と言ってくれるようなお客さまを増やしていきたいし、そんな仕事をしたい。そのための足場が、今やっと出来てきた。BtoBチームとしての価値をもっと高めていくっていうのが、今の目標。だから羽賀君も、はやく力をつけてくれたら嬉しいな(笑)」

今回のインタビューで、今自分が所属するBtoBチームがどんな想いでここまでやってきたのかを知ることができました。社内の他部署のメンバー、社外のWeb担当者という立場を越えた、ひとつのチームとして社内・社外の人のことを考え、「一緒に頑張りましょう!」と、ゴールへ向けて取り組む姿勢。

坂本の話をとおして受け取った想いは、これから私がプランナーとして仕事をしていくうえで大切な、軸にもなる部分。これからチームの一員として、その軸をしっかり持って仕事に取り組んでいこうと改めて思いました。

まだ少し時間はかかるかもしれません。ですが、一日も早く、坂本や他のチームのメンバー、これから関わっていくBtoB企業の方々の期待に応えられるプランナーになりたいです。

先輩、これからも勉強させていただきます!

この投稿を書いた人

羽賀 敬祐

羽賀 敬祐(はが けいすけ)プランナー

マーケティング&セールス部 BtoBチーム所属。広島県生まれ。洋服の販売員を経てモノサスへ。休日は美術館やアートギャラリーに足繁く通っている。料理が作れないのに器集めにハマり中。好きな場所は日本民藝館。

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