2017年05月22日
受験生御用達!?
知る人ぞ知る、代々木名物の定食屋さん
~代々木 しょうが亭~
こんにちは、クリエイティブ部の道場です。
今回の代々木散策マップでは、モノサスに入社して5ヵ月ほどのクリエイティブ部運用チームの新入社員である、古い店好きな半田が行きつけだという「しょうが亭」へ。
半田曰く、代々木界隈を散策していた際にたまたま見つけて入ったところ、アットホームで昔ながらの昭和な雰囲気に惹かれて、気付いたら常連になっていたとのこと。
半田からメニューの名前が変わっていて面白いという話を聞き、どんな定食なのか好奇心が刺激され、みんなで訪ねてみることにしました。
半田と、同じくクリエイティブ部運用チームの山中、それから編集部の大村と4人で連れ立って向かいます。
「しょうが亭」はモノサスから徒歩で約5分ほどの距離。
外観は町の定食屋さんといった雰囲気で、看板の字体や窓に貼られたメニューがアットホームさを醸し出しています。
それでは、さっそく中に入ってみましょう。
中に入ると迎えてくれたのは、店を取り仕切る女性の明るい声と、壁に所狭しと貼られたメニューの数々。
看板にも書かれている通り、大学定食が売りのようで、「東京大学」を初めとする「慶応大学」や「上智大学」など、六大学を中心に大学名が並んでいます。
かと思うと、「白百合女子大学」や「聖心女子大学」など、お嬢様向けのラインナップも。
大学定食ということで、お客さんは学生ばかりかと思いきや、意外と周辺のサラリーマンやOLでにぎわっていて、お昼を少し過ぎたくらいの時間に訪れたにも関わらず、お客さんが途切れることはありません。
今回は、半田が「東京大学」、大村が「明治大学」、山中が「学習院大学」、私が「慶応大学」をそれぞれ注文しました。
自分が注文するときもそうなのですが、周りのお客さんが「俺、東大!」とか「私は明大で。」などと注文しているのを聞くと、思わずニヤリとしてしまいます。
別卓の大盛りでオーダーされたごはんを見ると、もはや日本昔話盛り!
お腹を空かせた受験生はもちろん、働き盛りの男性には嬉しいボリュームですね。
しばらく談笑しながら待っていると、我々の大学定食たちが到着。
メインディッシュにキャベツの千切り、トン汁に白米と、スタンダートな定食で食欲がそそられます。
それでは、順番にそれぞれの大学定食をご紹介していきます。
東京大学
~「カツ」で東大一直線!~
さすが(?)の、「東京大学」はメインのヒレカツの他に、豚肉のしぐれ煮に煮玉子など、副菜も豪華。
店主の、「頑張って東京大学に受かって欲しい!」という想いが表れているような気がします。
遅めの時間に行くと売り切れていることもあるという、人気の定食。
メインのヒレカツにはデミグラスソースが添えられていて、やさしい味わいです。
カツの衣のサクサクさはもちろんのこと、中のヒレ肉は柔らかいのに脂っぽくないという、絶妙なバランス。
さらに、豚肉のしぐれ煮はおばあちゃんの手料理を思い出すような、ホッとする雰囲気を醸し出していて、濃い目の味付けが白いご飯にピッタリです。
これを食べれば東大合格のために戦うパワーが漲ってくること間違いなし!?
プレゼンを明日に控えた営業マンにもオススメ!
慶応大学
~慶応ボーイはコロッケがお好き?~
「慶応大学」のメインディッシュは、カレーコロッケとポテトコロッケ。
流行に敏感な若者の多いイメージの慶応大学とコロッケの関連性はあまりイメージがわきませんが、きっと慶応大学にはコロッケ好きな学生が多いのでしょう。
さっそく食べてみると、コロッケは揚げたてで、ひとくち頬張るごとに衣がサクサクと音を立てます。
中のポテトはほくほくで、まろやかなカレー味と白米が相性バッチリ。
また、白米とおかずの量がちょうど良いバランスで、食べ始める前は食べきれないかも?と思ったものの、ペロリと平らげてしまいました。
そして、付け合せのトン汁がまた優しい味で、なんだかホッとするような暖かい家庭の味わい。受験のために上京している一人暮らしの学生は、この味に癒されることでしょう。
明治大学
~明大生をから揚げ定食ととく、その心は「バンカラ」!?~
明治大学のメインは鶏のからあげ。
一つ頂戴してみると、鶏肉自体がほのかに甘く、とにかくやわらかくて美味しい!
からあげだけどからあげじゃないような、でも美味しくてクセになる味わい。他のメンバーからも大好評でした。
次回はこのからあげをたっぷり堪能するために、明大を頼むことにしようと、密かに決意する私。
ちなみに、「明治大学」のメインをからあげにしている理由は、その昔、よく明治大学のイメージは「バンカラ」だと言われていたため、そこから語呂合わせでからあげにしたそうです。
他の定食は、大学名と定食の内容の組み合わせに明確な理由はないそうなのですが、この定食はどんなイメージでこの内容になったんだろうとか、考えながら食べるのも楽しいですね。
学習院大学
~真面目で清楚な学習院大学生とスタンダードな生姜焼きと~
最後は「学習院大学」です。学習院というと、天皇家のご子息、ご息女がよく通う大学なので、真面目で品行方正且つスタンダードなイメージがあります。
そのためか(?)、メインは「しょうが亭」という店名があらわすように、しょうが亭のスタンダードとも言える、豚のしょうが焼き。
さらに、モノサスメンバーに人気の鶏のからあげまでセットになっています。
まさに良いとこ取りのセットで、これを食べればきっと学習院に合格できることでしょう。
しょうが焼きのお味はというと、お肉が柔らかくてしょうがの味がしっかりと染みていて、ご飯が止まらなくなること間違いなし。少し甘めの鶏のからあげと、ちょい辛なしょうが焼きを交互に食べると、エンドレスで食べ続けられてしまいます。
学習院を受けるかたも受けないかたにも、イチオシでおすすめな定食です!
なぜ大学定食?しょうが亭今昔物語
最後に、お店のご主人に、どうして大学定食を始めたのか、お話を伺ってみました。
ご主人はこのお店の二代目だそうで、お父上の時代から代々木の地に創業したとのこと。
現在は創業して約45年で、元々は普通の洋食屋さんだったのが、1980年ごろに今の大学定食をメインにしたお店に路線変更をしたそうです。
今でも、代々木と言えば代々木ゼミナールというイメージはありますが、1980年代の当時は代々木駅前の交差点には警備員が交通整理をするほど浪人生や受験生で溢れていたとのこと。
そこで、学生達を応援する意味を込めて、大学名の定食を始めたそうです。
地域にいる人に合わせて、応援するために大学名の定食をはじめるなんて、とてもユニークで面白く、お店の方の人柄の良さが滲み出ている素敵なエピソードだなと思いました。
もちろん、定食の名前だけでなく定食自体もとっても美味しくてボリューム満天なので、受験生以外にも、ここ一番で気合を入れたいときや、お腹がぺこぺこなときには特におすすめなお店です。
今回の代々木散策マップをきっかけに、しょうが亭も私のランチの定番ラインナップに加わったので、いつかは全ての大学定食をコンプリートしたいと思います。
おまけ
お弁当もやっているようで、こちらは進学案内の文字が。そして、なぜか「早稲田大学」と「医学部」は休校中。(笑)
しょうが亭
東京都渋谷区代々木1-42-5
03-3370-3941
営業時間
[月~金]
11:00~15:00/17:00~21:00
[土・日・祝]
休み