2017年06月13日
仕事も暮らしも予想外。
〜神山運用チームの半年をふりかえる〜
こんにちは。運用チーム所属の香川です。
今年1月から神山サテライトオフィス勤務となり、合計 7名のメンバーで日々、楽しく仕事に励んでます。
神山での運用業務がスタートして、早いものでもうすぐ 6ヵ月が経過。
自然が豊かで、都会にはない、どこかゆったりとした時間の流れる(気がする)神山ですが、仕事の方はおかげさまでまったくゆったりとしておらず、振り返る間もなく過ぎ去る日々。
そこで、今回の「Web マスターがゆく」では、運用チームリーダーの栗原にインタビューを敢行。
サテライトオフィスの開設をはじめ、神山運用チームの土台作りを担ってきた栗原と、この 6ヵ月間を振り返りながら、神山運用チームの様子を皆さんにお伝えしたいと思います。
初めて電話が鳴ったときは「おぉぉ〜」と。
香川
さっそくですが、まずこの6ヵ月間、神山チームでの一番印象に残っている思い出はありますか?
栗原
電話が鳴った時!
香川
あ~!オフィスになったんだなっていう(笑)
栗原
そうそう!香川君がNTTに連絡したり動いてくれて、電話回線をひいて、やっと電話番号が出来て...それで試しに電話したら、お!鳴った!って(笑)
それで、その電話がはじめのうちはずっと代々木からの電話だったのが、はじめてお客さんからの電話が鳴った時は、おぉ~~~!!みたいな(笑)
香川
(笑)確かに、あれはうれしかったですね。
神山運用チームを率いる、リーダーの栗原
栗原
もっと言えば、ネット回線を引くところから始まってるしね。どこに引いてどういう使い方しよう、とか。そういう当たり前のことをいろいろと悩みながら動き出しはじめて...。
やっぱり、無いものねだり的にどんどん欲が出てきちゃうんだよね。
で、今欲しいのはプリンターです。
香川
はい。A3サイズで印刷したいです。
上井さん(部長)、プリンターが欲しいです。
...いきなりテーマから脱線しましたね。
栗原
香川君はなにか思い出深いことある?
香川
イゲちゃん(垳田)と神山に来て2日目?だったと思うんですが、神山初出勤の前の晩 に、慣れない宿泊棟で「不安ですね...」ってつぶやきながら近所のスーパーで買った150円に値下がったカチカチに冷めたお弁当を食べたことですね。
部屋寒いし、電子レンジ無くてお弁当冷たいし、なんか、未来が不安でした。
栗原
具体的に、何が不安だったの?
香川
仕事でいうと、新しいメンバーと上手くやっていけるかなっていうところが一番不安でした。イゲちゃんも僕も、後輩へなにかを教える経験がほとんど無かったので。
あと、生活については諸々不安でした。
栗原
6ヵ月たって、どう?
香川
大変でしたが、なんとかなりました。
栗原
なんとかなるでしょ(笑)。教育というか、後輩が出来るっていうのはすごい大きなキャリアアップだと思ってたから、それを二人に経験してほしかった。まあ場所が代々木じゃなくて神山に移住してってなると生活面でのハードルも高かったと思うけども。
多分、今の班長達にお願いしても普通に出来てしまうから、スキルアップにはあまりならなくて、効果としては香川君、いげちゃんかなって。
香川
ゴリ押ししたら「はい」って言いそうな僕とイゲちゃんが選ばれたのかと思ってました(笑)。
生活面では、栗原さんが既に神山の地元の人みたいになってて、僕とイゲちゃんを休みの日にいろいろなところに案内してくれたり、人を紹介してくださったので、すぐ馴染めたと思ってます。
真夜中の、座布団と釣竿。
予想外のサテライトオフィス生活。
香川
神山オフィスで働きはじめてびっくりしたというか、予想外だった出来事があって。
ある日深夜に仕事してたら、オフィスの隣に住んでるおばちゃんがふらっと「お邪魔します~」って普通に入ってきて座布団と、めちゃくちゃ長い釣竿をくれたっていうエピソードがあるんですが…
栗原
なるほどね。町の人との交流があっての神山運用チームだからね(笑)。
香川
立上げ前には思いもしなかった予想外なことってありますか?
栗原
ちょうど今、サテライトオフィス関連の手続きをやってるんだども、それが結構大変で…予定ではささっと終わるようなことが、何かとスムーズにいかない。会社の印鑑とかも、全部代々木にあるわけ。で、そのやり取りで、毎回代々木に郵送して、間違ってたらもう一回やり直して送って…とか、写真撮ってここをこうして欲しいっていうやりとりとか。
香川
それは確かに大変ですね....
栗原
それは想定できてなかったな。あと、足りない備品とかもちょっとずつ揃えていかなきゃ行けないけど、予算的なこともあるし、そういうことに結構時間をとられるなっていうところが予想外かな....これ、書ける?(笑)
香川
もう少し、運用チームのことも聞きたいです!ポジティブに予想外だったこととか。
栗原
そうだよね。そういった意味では、新メンバーの4人が想像以上に真剣に取り組んでくれている。それが感動的だったというか。ほとんどのメンバーが業務経験がなかったから。
(神山運用チーム新メンバーについてはこちらの記事を)
香川君イゲちゃんのおかげもあり、まだまだだけど、こう「アレお願い」っていったら「わかりました」ってなる。なんとなくの組み立て、フローが当初の想定よりも早く成立してきたかな。
神山と代々木。
ここにいるからできること。
香川
6ヵ月でなんとかチームの土台が出来上がったということで、最後に、神山運用チームを今後はこうしていきたい、っていうビジョンをお聞きしたいです。
栗原
香川君はどう考えている?
香川
そうですね...僕とイゲちゃんは主担当の案件があり、お客さんと直接やりとりしてるんですけど、新メンバーはその機会がまだほとんどない。
やっぱり、お客さんとやり取りしてこその運用チームだと思うので。
最初なので仕方ないと思うんですけど、今は僕やイゲちゃんがお客さんからの意図を噛み砕いたものを伝えて、各々制作するっていう状態。
ゆくゆくはお客さんと主体的にやり取りしてもらえたら、今より責任感も増して、大変だけど、その分もっと仕事が楽しくなるんじゃないかと思ってます。
栗原
そこはまだまだ足りてないと思う部分だね。
香川君が言ったように、今は噛み砕かれた内容を実行している訳だけど、もっと先のこと、例えば、18時までに納品しなきゃいけない、じゃあそこに向かって何をすべきかっていうところから各々が考えて進められる、っていう風にしたいね。
桁田の誕生会にて、神山運用チームメンバー全員で
※残念ながらムラピ(右上)は休暇中のため欠席
香川
じゃあ次は、栗原さんの番ということで(笑)
栗原
まずは、代々木だから、神山だからっていうのをなくしていきたいかな。
どんな案件でも、じゃあ神山でお願いしますってなった時に、はい、わかりました。っていえるのが理想だね。
香川
確かに、場所が違うだけで、お客さんに対して出来ることは変わらない。っていうのがいいですね。プランニング~デザイン~コーディングまで、一貫して神山チームで出来るようになりたいです。
栗原
あと、やっぱり基本的に、代々木とは距離的な問題があるよね。
ビデオ会議で会話はできるけど、画面越しのコミュニケーションだと誰に何を伝えたいかが伝わりづらかったりするんだよね。代々木が主体の打合せで、こっちが1人だと特に。
そういった温度の伝わり方を改善するには、神山側だけではなくて、代々木側も会議に対する取り組み方を工夫していく必要があると思う。
香川
「神山にいるから出来ること」って何か感じてますか?
栗原
いま、香川くんがやってる案件とか、こっちに来てから運用チームでスタートした案件は、これまでのお客さんとは少し違った形で進んでるよね。
代々木でやってた仕事では見えなかった部分というか、こっちにきて、縁があってつながって…お客さんとの接し方もまた違ってくるし、そういう意味でも仕事の幅が広がったと思ってる。
香川
確かに、案件の進め方もデザインのトンマナも、今までやってた案件と違うからすごく勉強になっています。
栗原
あとは、もっと自分たちのスキルを地域に還元できないかなって。
例えば、河野さん(お世話になっているご近所の自動車屋さん)がレンタカーのサービスを始めたんだけど...。
香川
え、知らなかったです!
栗原
そうそう。そういった周知の手伝いをしてあげたり、例えばポスターやパンフレットを作ってあげたりね。自分達が持っているデザインスキルや、PCのスキルでお手伝いできる部分が沢山あるなと思ってて。
これは仕事ではなくて、個人の思いで動くところだと思うけどね。
あと、皆に心に留めておいて欲しいことが、今は当たり前に“サテライトオフィス”っていうものが神山の人たちに受け入れられてるけど、昔は当たり前じゃなかったってところ。
モノサスよりずっとずっと前から、大南さんをはじめとするグリーンバレーの方々や神山でオフィスを立ち上げた企業さん、色々な人の苦労や努力っていうのが絶対にあって。数年前から家族で移住した真鍋さんも含めて、町の方達と良い関係性を築き上げてきてくれたからこそ、モノサスがすんなりとサテライトオフィスを開設して、毎日仕事ができているってことをね。
だから、そこには敬意を払うべきだし、その関係性は崩しちゃいけないよね。すごく意識してやるとかじゃなくて、自然とみんなができるようになってくれると嬉しいかな。
あと逆に、今度は受け入れ側として、新しく来る人たちに対して、自分たちの経験や困ったことなどをサポートしていけるといいよね。あくまでも肩ひじ張らずにね。
香川
そういえば、今度の七夕祭りでも「モノサスさんも短冊に一筆どうですか」って声かけてもらって、地域の方たちと企業がすごく近い距離にあるんだなって実感しました。
今、僕たちが神山でスムーズに仕事ができるのも、これまでの積み重ねがあるからなんですよね。
栗原
そう、その流れがあって今があって…じゃあ今度は、自分たちがどう関わって積み重ねていけるのか。そんなことも考えながら、神山運用チームはもちろんモノサスの神山サテライトを一緒に盛り上げていってくれると嬉しいかな。
香川
はい、精一杯つとめさせていただきます(笑)。