Fri.
23
Jun,2017
中嶋 希実
投稿者:中嶋 希実

2017年06月23日

自由と信頼と責任
班長たちのフルフレックス

自由と責任 〜みんなの制度と働き方実験室〜

中嶋 希実
投稿者:中嶋 希実

こんにちは、日本仕事百貨の中嶋希実です。

モノサスが導入したフルフレックス制度について、スタッフのみなさんに話を聞くコラムも今回が 4 回目。

プライベートを充実させる人、時間の使い方をいろいろと試す人、今まで通りに働く人。

全員が 10 時から 19 時まで働くというルールから、働く時間を自分で自由に決められるようになり、それぞれ自分のスタイルをつくりはじめているように見えます。

今回はその中で、日々クライアントのWebサイトを運用していく、運用チームの班長を中心としたみなさんにお集まりいただきました。

ディレクション案件を担当する道場班からは道場さんと山中さん。デザインを担う河原崎さん。前回も登場いただいた松永さんはコーディングを行う松永班の班長です。


 

つい、働いちゃう

中嶋

みなさんよろしくお願いします。さっそくですが、フルフレックス制度がはじまってから、変化したことはありますか。

道場

よろしくお願いします。私はディレクションをメインでやっているんですが、いそがしいときとそうでないときの波があるので、それにあわせて働いています。

道場

個人的には朝が苦手で、毎日朝礼に間に合うように駅から走ってました。今は絶対 10 時に来ないといけないわけではないので、走らなくてすむようになりましたね。

前からジムに通っているんですが、仕事帰りに行こうと思っていても結局行けない日も多かったんです。今は出社前に行くこともできるので、コンスタントに通えるようになって。仕事とプライベートで、メリハリが出ましたね。

山中

私も道場さんと同じようにジムに通ったり、空いている平日にゴルフに行ってみたいと思っています。思っているだけで、まだできてないんですけどね(笑)

中嶋

山中さんは、道場班で働くようになってからどのくらい経つんですか。

山中

最初はアルバイトで入社して、その後社員になりました。フルフレックスが導入されてもアルバイトの勤務時間は 10 時から 19 時で変わらなかったんです。社員として入社するかを決めるとき、フルフレックス制度があることもここで働く決め手の 1 つになりました。

中嶋

山中さんにとっては大切なポイントだったんですね。

山中

人それぞれに体内時計は違うと思うので、自分で決められるのはいいと思って。誰かに決められた時間でやるよりも、自分で決めて追い込みたいタイプなんですよね。

中嶋

ストイックなんですね(笑)

山中

終電近くまで働くことも多いんですが、別に嫌じゃないというか。むしろ働きたいんです。人が働いているときに休むと不安になっちゃうんですよね。ワーカホリックみたいなところがあるのかもしれません。

河原崎

僕もその感覚、わかります。できることは今日のうちにやっておきたいと思って、つい遅くまで働いちゃうんです。根が真面目なんですよね(笑)


 

支えてくれる人

河原崎

前職がデザイン制作会社だったので、制作って遅くまで働くのが一般的なんだという感覚がありました。モノサスに入ってからも終電まで働くことが多かったんですが、最近は22 時までには帰ることを心がけるようになりました。フルフレックスのルールで、22時以降は勤務が禁止になったんです。

松永

僕も今まで仕事を詰め込みすぎていたというか、終電までに終わらせられればいいっていう頭になっていたところがあります。

フルフレックスになって自分で勤務時間を設定できるようになったので、時間に対する意識は強くなりました。チーム全体としても、働く時間は減ってきていると感じます。

中嶋

それでもまだ、みなさん遅くまで働いているんだなという印象です。出社する時間も変わらないんですか。

河原崎

うちの班はみんな、10 時出勤をほとんど崩してないんです。班独自のルールとして、10 時半を過ぎるときには連絡することにしています。運用の仕事って、お客さんから連絡が来る頻度も高いし、すぐに対応しないといけない案件も多いんです。

日常的に連絡が来る案件の窓口は、班の中でもアルバイトの人に対応してもらっているので助かってるんですけどね。心情的に、アルバイトの人たちが 10時から働いているのに社員が誰もいないっていうのはおかしな話かなっていう感覚もあって。

道場

河原崎班と逆になっちゃうのかもしれないんですけど、うちはアルバイトさんに頼ってしまっています。長く働いている人もいるので、全部任せてしまっているというか。そういう意味では、気持ちに余裕を持って働かせてもらってるところはあるかもしれませんね。

河原崎

アルバイトの人には支えてもらってますよね。松永さんのところはどうですか。

松永

その点で言うと、僕はちょっと根が意地悪なのかもしれないんですけど。自分がいないのも、それはそれでいいんじゃないかと思っていて。報告や連絡が五月雨でいろいろ来るよりは、まとめたほうが効率いいかなって。


 

休みの責任

松永

僕は家族と過ごす時間を増やしたいこともあって、働く時間はいろいろと試行錯誤しています。たとえば、休日を平日にしてみたりとか。平日じゃなくて土日のほうが集中して作業もできるし、僕もメンバーも、お互いにメリットになると思うこともありますよ。

河原崎

報告や相談って、急いで話したいことも多いような気がしていて。なにか起こるかもしれないって心配になることはないんですか。

松永

もちろん電話には出るし、なにかあればすぐ出勤するつもりです。休みとは言え、必要があれば連絡がとれるように。それが自由になった分、自分の責任でもあるんじゃないかなって。

中嶋

松永さんは朝型に変えたり、遅くしたり。いろんな時間を試していますよね。

松永

そうなんです。これからは13時に出勤するリズムをつくってみようかと思っているところで。個人的にはすごい自由にやらせてもらってますね。

別に変えなくてもいいけど、もし我慢してるなら、みんなでわがまま言い合ったほうがいいんじゃないかなって思うんです。それでお互いに納得できるところを見つけていければいいかなって。せっかく機会があるから、考えてみないともったいないですよね。

もちろん、人それぞれだとは思うので。僕はいろいろ試してみようと思いますので、迷惑だったらすみません。言ってください…はい。

中嶋

松永さんは自分が積極的に使っていろいろな働き方に挑戦することで、ほかの人も使いやすい雰囲気をつくっているのかもしれませんね。一方で河原崎さんは、働くみんなを班長として守っているような印象です。

河原崎

僕自身が生活を変えたいと思っているわけじゃないんですよね。予定があれば気兼ねなく先に帰らせてもらってますけど、我慢してるという感じでもないので。しばらくは今のリズムで行くと思います。

道場

お客さんと連絡をとることも多いから、大胆に変えられないっていうのは意識しているかもしれませんね。今のところ支障は出ていないので、続けてみようと思います。

山中

私は 9 時から 18 時をコアタイムにしつつ、ジムに通う日もつくりたいと思っています。30 分くらい筋トレしてから出社しようかなって。

中嶋

やっぱりストイックなんですね。すごく充実している感じがして、私も見習いたいです。

みなさん、今日はありがとうございました!

働く時間を自由に決めていい。

そうなったからと言って、自分のことだけを考えて働く時間を決められるわけではありません。

クライアントや一緒に働くメンバーとの関係を考えながら、自分にとっての最適を見つけていく。

今回話を聞いた 3 人の班長は、それぞれやり方が違うものの、大切にしているものは同じなんじゃないかと感じました。

この投稿を書いた人

中嶋 希実

中嶋 希実(なかじま きみ)

1985年生まれ、茨城・龍ケ崎在住、自営業。「日本仕事百貨」の取材でモノサスと出会い、今はものさすサイトなどいくつかのことに会社のちょっと外から関わっています。

中嶋 希実が書いた他の記事を見る