2017年07月27日
7月のMVP
いつのまにかエースになっていた上森 拓。
こんにちは。デザイン部 部長の小野木です。
今月のMVPは、上森拓が受賞しました。
きっかけは、とある至急案件。「急で申し訳ないが、ランディングページを作ってくれないか」という依頼があり、翌日には担当者と打ち合わせ。翌週にはコンペ用デザインを作成して、すぐエンドクライアントに提案というスピード感。正直受けるかどうか悩みましたが、なかなか面白い案件になりそうだったので、引き受けました。
というのも、この案件は普段モノサスで受注することの少ない「マス広告との連携型」で、絵も面白くなりそうだしプランもよかったから。また、普段はページ数の多いコーポレートサイトなどのデザイン案件が多い我々としては、今回の案件には「一発入魂」の面白さがあると感じました。
そこで担当デザイナーとしてお願いしたのが、上森でした。
一緒に仕事するたび思うこと。
デザイン部では、案件スケジュールのズレから、なかなか複数のメンバーでひとつの案件に向き合うことが少ないのですが、部長という立場から、クリエイティブ面をある程度見たり、薄くディレクションに入ったりすることも多少あります。
しかし、今回は先方担当者とのやりとりも含め、全て上森に任せることにしました。良い言い方をすると、「このくらいのボリュームだったら、たっくん(上森)ならできるだろう...」という、上森への期待から。ぶっちゃけると、「僕(小野木)が忙しいから、任せていい?」という部長としていい加減な任せ方でした。
数日経って、コンペ用デザインが上がってきました。見るとかなりの完成度。プランニングの流れも彼なりに噛み砕き、ランディングページとして説得力があるように感じました。
何より、マス広告っぽいWebデザインはそんなに経験がないはずなのに、マス広告っぽいダイナミックさと遊び心がありました。
一緒に仕事するたびに思うこと。それは「いろんなことをよく見ていて、きちんと肥やしにできている」こと。教えたわけでも、仕事で経験させたわけでもないのに、よく見ているから、たぶんこうだろう?の直感力がスゴい。
よっぽどのことがない限り、必ずコンペで勝つな...と確信しました。
予想と違う結果が...
結果の連絡がなかなか来ない...コンペではよくあることです。
コンペ自体もエンドクライアントが提案のどこを重点的に見ているか、最後までわからないこともあります。特にデザインのクオリティだけで勝利することは皆無です。コンペにおいて、デザインは多くの中のひとつの要素でしかないのです。
これは負けの覚悟もしておいたほうが、、、と思った矢先、結果のご連絡。
「(エンドクライアント名)様、受注いたしました!!!」
嬉しいメールが届きます。ただ予想と違うことがひとつ。
「LPデザインの評価が最も高く、それが要因で受注に至った」ということば。
このコンペ、実は6社も参加しており、その中には誰もが知る大手代理店も含まれます。その中で、デザインのクオリティが最も良いことで、受注に至ったという経緯。普段ではあまりない結果です。プランニングとか、制作会社が安心できるとか、そもそも値段とか...いろんなことを含め判断されますが、ここまでデザインを判断基準にして、結果にコミットできたことに驚きました。
デザイナー冥利に尽きるとはこのことですね。
実は今回、MVP受賞の他に、ものさすサイト記事の月間MVP(Most Valuable Post)も獲った上森。もしかすると、初のダブル受賞!? 受賞したこちらの記事を読んでいただくとわかるように、上森は普段からデザインについて自分なりによく噛み砕いで肥やしにしているのがわかります。正解か否かなんてものはどうでもよく、「考えてものづくりにつなげている」という姿勢が素晴らしい。
見ていると「努力の仕方の効率」が良いのかなと思います。僕のように時間をかけて仕事と向き合うではなく、「打ち合わせひとつ」「他人のつくったデザインひとつ」「興味本位で買った本ひとつ」...それぞれの刺激に対して、きちんと自分で考えるクセが身についているように思うのです。それらの積み重ねが今回のコンペ勝利につながったと考えると、これからの上森の成長がとても楽しみであり、「デザインする仲間」として同じ時間を共有できていることを嬉しく思っています。
今後も私の知らないところで「いつのまにか成長している上森」に期待しつつ、見習っていきたいと思います。MVP受賞おめでとう!!
MVP受賞コメント
小野木さん、MVPに推薦いただきありがとうございます。
最近はディレクションや先方とのやりとりも任されるようになりましたが、いまだに小野木さんが同席しない打ち合わせは、不安で仕方がありません。
でも、私の成長の為には必要なことなんだろうと思います。引き続き、いい具合に崖から突き落としてください(笑)。また、「頑張ればできるだろう」と楽観的に仕事を受けた挙句、「頑張ればできる」領域を超えて業務があふれ出した時、いつも助けてくれるデザイン部の今井さんにも、あらためて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
MVP受賞にあたっては、まだまだ嬉しさよりも申し訳なさの割合が多い心境ですが、自他共に納得できるMVPを受賞できるよう、これからも一層精進していきたいと思います。
上森 拓