2017年09月22日
今月のMVPは滝田 怜子。
彼女らしさが光る、仕事の作法。
こんにちは。デザイン部部長の小野木です。
今月のMVPは滝田 怜子(たきた れいこ)が受賞しました。現在彼女は某大手企業のリニューアルにたずさわっており、大量の画像とパーツ制作の総指揮を担っています。プロジェクトスタート当初は少々問題がありましたが、彼女の頑張りでスムーズな進行に立て直した仕事ぶりについてご紹介します。
大手ファッションビルのサイト運用で養った力
彼女はもともと某大手ファッションビルWebサイトの運用人員としてアルバイトとして入社し、バナーや広告ページの制作、その他簡単なコーディングレベルでの運用を行なっていました。この運用業務がかなりヘビィで、毎週全国にあるファッションビルの担当者からの要望に応え、スケジュールを調整し、社内管理も…と制作時間をなんとか確保しながら進めていくといった過酷なものでした。特に年に2、3回あった大規模セールの季節は周りから見てもテンパっているのがわかりました。
おそらく3年ほどその運用にたずさわっていましたが、ほとんど大きな事故もなく見事やりとげることができました。「決まったスケジュールで、定量的に、基準点以上を出し続ける」という普通の人なら難しいことを、努力と天性の気質で見事乗り越えたんだなと、当時感心したのを覚えいています。
彼女が気づいていない、スイッチの入った瞬間
運用が落ち着き、本格的にデザイナーとして力を発揮してもらいたいと、アルバイトから契約社員となったのが最近。まだ半年も経たずに任せた案件が、今回の某大手企業のリニューアルでした。
正直全てを任せると心配だったので、部長として一応デザインディレクションとして私が管理し、彼女がメインデザイナー、その他ヘルプで数人のデザイナーという座組みを考えていました。そして実際、プロジェクトがスタートした当初はわからないことが多いためか、発言も少なく「受け身スタンス」だったように思います。
このままでは「結局、自分(小野木)のタスクが増えてやばい!」と思い、「もう少し、主導権握って自分のプロジェクトだと思って仕事していいよ」と遠回しにアドバイスしたのが正解でした!
翌週ぐらいから届き始めた膨大な資料と、とても細かいスケジュール表を全てに目を通し、「このバナー制作のルールはこうです」「逆算するとこのカテゴリは一旦あとで大丈夫です」とポンポン回答が帰ってくるまでになっていました。本当にこれには感動し、今まで運用を長くやっていただけに、そこで養った全体把握力が本領発揮された瞬間でした。
デザイナーの目
このプロジェクトは、冒頭で申し上げた通り大量の画像制作が主な仕事です。一人でやろうとするとおそらく半年かかるほどの量があり、それを東京のデザイナー7名と神山オフィスの2名で毎日少しづつ進めていく形をとりました。
最初に私の方でイラストの方向性と制作ルールなどは決めたのですが、そこはやはり人数が関わっている分、微妙な揺れやミスが起こってきます。
良いと思ったのが、バランスを見る目と 1pixel へのこだわり。一文字単位でチェックし、少しでも全体のトンマナやバランスがおかしいと思ったら、きちんと指示を出してきます。部長の私から見ても、かなりクオリティの担保ができていると感じました。
デザイン部の他のメンバーのアドバイスも積極的に取り入れ、効率化を計ろうともしており、デザイナーとしての目の解像度と、スピードについてかなり意識が高くなっているなと思いました。
最後に、滝田さんへ。
たまに部長面談していますが、その度にデザイナーとしてこの先心配だなぁと思うこともありました。が、滝田さんは滝田さんなりの長所があり、まわりのデザイナーの仕事を羨ましがったり憧れたりしなくてよくって、滝田さんらしい戦い方でデザインをとはなんぞや?と探していけばよいのかと思います。
今回のMVP受賞は非常に滝田さんらしいMVPの取り方だったし、出来事だったように思います。それに、たまにイラストがいい感じに上手くなっていたり、今回の件だったり、いつのまにか感心することの多いキャラでもあります。非常に良いデザイナーになりそうな気がしているので、引き続きがんばってくださいませ!
MVP おめでとうございます!
MVP受賞コメント
MVP ありがとうございます!
実は受賞時に体調を崩しておりまして、当日の記憶があまりございません(せっかく賞をいただいたのにすみません…)
なので、この記事を読んでやっとじわじわと喜びが湧いてきました!
「あ、お見通しだったんですね」と恥ずかしくもありますが、やっぱりうれしくて泣きました(笑)。小野木さん、お忙しい中いつもありがとうございます。今回のMVPは、いまの案件に協力してくれているデザイン部のチームメンバーをはじめ、神山のメンバーや一緒に仕事を進めてくれている他部署の方々の力が大きいと思っています。
予想外のことが起きてつまずく度に、周りに申し訳ない気持ちになりますが、これだけの人数が関わるチームプレイ感は個人的に楽しくもあります。
みなさん、引き続きよろしくお願いします!いつも足りない部分ばかりが気になってしまう性分なのですが、自分なりの武器をひとつずつ手に入れながら精進していきたいと思います。
滝田 怜子