2017年09月28日
パートナーシップでみんなを幸せに
遊びゴコロを忘れないプロ集団
−株式会社テイ・デイ・エス−
こんにちは。セールス部の奥山です。「私、あなたの会社売ります!」は、私たちセールス部員が「この会社こそは!」と思う他社様を、あたかも自社のように宣伝させていただくコーナーです。
3月以来、久しぶりの連載第7回となる今回ご紹介するのは、株式会社 テイ・デイ・エス(英文社名:TDS CO., LTD. )(以下、TDS )様です。大手量販店の販促ツール制作からスタートし、95年からWeb制作も開始。紙、Webを横断し、プロダクトデザイン、コミュニケーションデザインなど幅広いデザインを手がける創業39年を迎える制作会社さんです。
そんなTDSさんとモノサスのつながりは2008年。モノサスがまだ REVマーケティング株式会社という社名だったとき、発注いただいたのが始まりです。その後、私が営業担当となった2011年頃、本日もご登場いただく鵜飼さんから複数の案件のご相談をいただき、深くつながるようになっていきました。
以来、TDSさんからコーディングファクトリー部(以下、CF )がコーディングを請け負う形で、現在のCFが大規模案件の制作に携わるときの土台となっている建築会社のサイトリニューアル案件などもご一緒してきました。
また、TDSさんの社内でCFが個別セミナーを開催するなど、仕事を離れた場面でもWeb制作に携わるディレクター同士が意見交換、情報交換を行えるようなパートナーとしての関係を築かせていただいています。
発注者、受注者という枠を超えて、お互いが刺激し合える貴重な存在。そんな TDS さんとの関係性を作ってくださったのが、今回ご登場いただく3人です。パートナー的目線で仕事を進めていく姿勢は、どのようにして育まれてきたのか。池田圭一さん、水原秀幸さん、鵜飼哲郎さんにお話をうかがいました。
(インタビュー構成:佐口賢作)
インタビューに協力してくださった方々
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池田圭一さん:
デザイン・ソリューションズ本部 ジェネラルマネージャー
Webプロデューサー
何事においても「相手への伝わりやすさ」を工夫することをモットーにジャンル・メディアにこだわらず幅広く最適な手法で提案する事に日々試行錯誤。
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水原秀幸さん:
デザイン・ソリューションズ本部 シニアマネージャー
Webディレクター
ユーザー、クライアント、協力会社、仕事仲間、みんなが満足いくモノ創りを目指しています。それが出来たとき、私も密かにニンマリしていることでしょう。
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鵜飼哲郎さん:
デザイン・ソリューションズ本部 マネージャー
Webディレクター
常にスピード感を求められる仕事ですが、時にわざと寄り道もして新しいことを取り入れる余裕をもって、仕事の楽しさを忘れずにいたいです。
あれ? やりとりがスムーズに進む……。
なぜ、TDSさんとの仕事はやりやすいのか?
何度も案件をご一緒してきましたが、なぜかTDSさんからの仕事はいつもやりやすい感触があります。クライアントとのやりとりなどの上流工程において、なにかこだわりや工夫などがあるのでしょうか。
- 池田さん
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うちは営業職を設けておらず、各ディレクターがクライアント様との窓口を担当し、そのつながりの中で仕事を広げていくスタイルを取っています。そのため、はじめの段階からディレクターがコミュニケーションを進めるので後続の制作工程がスムーズになっているのかもしれません。
- 水原さん
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例えば、私はクライアント先に出向した経験があって、代理店さんが入った場合、どういったことをケアし、コントロールしてくれるのかを間近で見る機会を得ました。戻ってから心がけているのは、できるだけお客さんのところへ伺うということです。
代理店の担当者によっては、ちょっとした打ち合わせでも「来て、来て」と言ってくれる人もいれば、「ちょっとここは僕らの領域なんで」と難色を示されることもあります。
それでも自分としてはお客さんと直接話すことで、ニーズもしっかりと掴めますし、現場のコントロールも、パートナーさんへの発注の仕方もスムーズになると思い、前に出るようにしていますね。
- 鵜飼さん
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そこは僕も同じですね。制作の知識を持っている人間が行くことで、プラスの効果が出ることの方が多いと思うので。「行ける機会があれば行きます」と話すようにしています。
- 池田さん
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物づくりをする上で、クライアントさん、代理店さん、パートナーさん、私たち。対等な立場で仕事がしたいですよね。必要な情報が伝わってこないもどかしさみたいな「現場あるある」は、できるだけ避けたいですから。
「一緒に仕事をしましょう」という雰囲気を持っていたいですし、そういう意思疎通のできるご担当とはたいていうまくいっていると思います。
- 鵜飼さん
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自分たちがやられて嫌なことはやらない。パートナーさんとも対等に仕事をしたいという姿勢ではあるので。
- 水原さん
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個人的に「仕事を出している」って感覚は好きじゃないですね。
- 池田さん
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そうだよね。うちは水原や鵜飼のようなマインドのディレクターが多いと思います。意見交換はいつでもウェルカムですよね。
- 鵜飼さん
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これはうちの社風というか、10年前に僕が入社したときから、「一緒になって作っていきましょう」という雰囲気がありました。たぶん、それが今も引き継がれ、若手にも伝わっているのかなという感じはありますね。
なんだかすごく仲良さそうな3人をはじめ、
170名を超える制作スタッフが集まる秘密
入社時期がほぼ同じだという池田さん、水原さん、鵜飼さん。あうんの呼吸で取材中もフォローしあう3人を筆頭に、TDSさんには170名を超える制作のプロが集まっています。転職の多い業界で、多くのスタッフが定着するのには、どんな理由があるのでしょうか。
- 鵜飼さん
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風通しがいいところが、長続きしている理由だと思います。また、自分のやったことに対して評価してくれている感覚もありますし、個人のスキルを尊重して任せてもらえるところも気に入っています。
- 水原さん
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僕は新卒での入社です。ひと言で言うなら、飽きないですね。デザイナーとして入り、ディレクターになって出向し、お客さんのところに入り込むプロジェクトも経験できて、自分のやれる範囲が広がって。役職が付いたと思ったら、新たな課題が生じて、常に考えなくちゃいけない環境にいられる。成長している感覚を持てるのが、一番いいところですね。
- 池田さん
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それはあるかもしれないね。
- 水原さん
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クリアすると、次のハードルが用意されている感じです。
- 鵜飼さん
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3人とも入社時期は数ヶ月差で、社歴は10年近いのですが、忙しくて気づいたらって感覚もあります。また、3人とも別のプロジェクトで本社を離れていた時期もあり、ずっと同じところにいないということも理由の一つかもしれません。
- 池田さん
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たしかに離れている時期があるから、戻ると居心地がいいというか。変化が継続を支えているのかもしれないね。
あと、これは僕らのいる業界の特徴かもしれないけど、移り変わりと多様性がすごい。技術も含めて取り巻く状況がどんどん変わり、作るものへの要求も変わっていく。変化の大きい最前線で働ける環境というのも、続いている要素かなと思いますね。
ーちなみに、ディレクター2人から見たマネージャー、プロデューサーの池田さんのキャラクターは?
- 鵜飼さん
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適当に見えて、そうじゃない。
- 水原さん
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わかる。何か事が起きたとき、ディレクターが対処しきれないとき、捌き方がすごくうまい。
- 鵜飼さん
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けど、適当。高田純次さんみたいな感じだなー。
- 池田さん
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最高の褒め言葉ですね(笑)。
仕掛けが豊富な暑中見舞いに、ビール祭り
TDSさんがイベント事に本気な理由とは?
夏にはお祭りを開催し、社内コンペで企画の通った自社のデザイナー、クリエイターによるステーショナリーやインテリア雑貨を開発・販売するなど、TDSさんは本業の他、一風変わった取り組みを行っています。
その取り組みによって紙、Web 双方のスタッフがうまく交流を深めているようです。
- 水原さん
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毎年の暑中見舞いや年賀状で部署を超えた連携の機会があるんです。最近は紙とデジタルを融合させて何かをやるってことを意識していますね。
- 池田さん
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今年の夏は、暑中見舞いからWebサイトに誘導し、社内につくったお化け屋敷の仕掛けを連動させるというloT的なコンテンツを作成しました。お化け屋敷の様子を LIVE 配信して Webから操作することでお化け屋敷の中の人を驚かせるという仕掛けのコンテンツです。
- 水原さん
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公開直後はずっと電話が鳴ってましたよね(笑)。
- 池田さん
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社内の中で、そういうところで新しい取り組みをやっていこうという共通認識があります。
- 鵜飼さん
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年賀状と絡めた Webサイトで、紙のデザイナーが Webデザインにチャレンジするとか。フロントエンドやバックエンドの作業を一通り試してみるとか。
- 池田さん
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クライアントワークでは、思い切ったチャレンジをする機会ってなかなかありませんから。社内のイベントで知見をため、やってみたいことを試してみるという。
- 鵜飼さん
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新しい技術を覚えながら、新しい物を作る場ですね。
ー社内で年賀状チームなどのチームを作り、ブレストして企画を考えるんですか?
- 鵜飼さん
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年末には年賀状チームが、夏前には暑中見舞いチームが立ち上がります。各本部長から「今年はこの人に参加してもらいます」と。こちらとしては、忙しいのにってところもありますけど(笑)。
- 水原さん
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もちろん、クライアントワークは並行していますから、周りがフォローしていきます。
- 池田さん
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あとは夏のビール祭り。これは管理者層が部下をもてなす体でやっています。参加者は200人以上。東京のオフィスにいる社員、スタッフで賑やかですよ。
- 鵜飼さん
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お花見もあるし、イベントが好きな会社って雰囲気はあるよね。特に、ビール祭りは僕らが入社した頃からずっとやっています。当時は数十人規模で、まさか参加者が200人とかになると思っていなかったはず。それでも頑なに続けているという(笑)。
- 池田さん
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こうした社内イベントの他にも、「 Re+g(リプラグ)」という取り組みがあります。社内コンペの形で自分が商品化してみたい文具を提案。通った企画については、自社ブランド「 Re+g(リプラグ)」で実際に販売します。
普段のクライアントワークとは別に、デザイナーたちが自分たちの能力を発揮できる場となっていて、僕個人も Re+gスタッフに「 Web型定規」というアイデアを提案し、商品化にこぎつけたことがあります。
デジタルな世界ってリアルなモノから離れてしまいがちですけど、アイデアだけでも物づくりに参加できる機会があるのはいいですね。それに、「 Web型定規」けっこう売れたんですよ(笑)。
現場のディレクター、マネージャーとして
現在最も力を入れている取り組みとは?
最後に TDSさんを支える3人が今、一番力を入れている仕事での取り組みについてうかがいました。
- 鵜飼さん
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やっぱりチームで物づくりができることが、ディレクターとして一番楽しいなと思っています。なのでデザイナーにもお客さんとコミュニケーションを取る機会を増やしてもらい、ディレクター的な意識を持ってもらいつつ、チームとして向上していくのが今の目標になっています。
- 水原さん
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今、自分の中で力を入れているのは直接やりとりをしているお客さんとの仕事の中で、新たな仕事を生むような提案です。例えば、Webサイトを作って終わりではなくて、作ったことでどういう効果があったかを測り、数字的な評価をしていくことができればいいな、と。
例えば、「良いデザインとは?」って答えの出ない問ですけど、サイトをリニューアルしたことでアクセスが上がったとか、デザイナーの作ったものに対してお客さんがどう評価しているのかをやりとりの中で測っていきたい。そして、成果を目に見える形にすることで、新しい仕事につなげていけないかなと考えています。
- 池田さん
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最近はアプリの UI / UX の依頼もあるので、実際利用するエンドユーザーの立場に立って、日々どんなインターフェイスが良いのか考えています。
また、その考え方や使い方をどのように伝えればクライアントに伝わるのか。うちならではのデザイン思考やプレゼンテーションの方法を模索中です。
奥山秀野の「ココが売りたい!」
今回のインタビューを終えて、TDSさんが私たちをパートナーとして同じ気持ちで案件に向き合ってくださっているんだなということが、改めてよくわかりました。その上で、私がますます売りたくなってしまったTDSさんの魅力は次の3つのポイントです。
- パートナーとして共に歩んでいける信頼感
- 自然体で新しいことに積極的に取り組んでいく姿勢
- 一緒に働いたら楽しそうだなと感じる風通しの良さ
お話をうかがってわかったのは、「会社や立場などを超えてより良いものを一緒に作り上げていく」という皆さんの考え方です。それが根本にあるので、コーディングをおこなう側の意見や提案なども柔軟に受け入れてくださる。だから、TDSさんとは仕事がしやすいということでした。
また、個人それぞれのやりたいことや意見が発言しやすく、挑戦もできるところが TDSさんの会社の良さであり、常に成長し続け変化していくという皆さんの魅力になっていると感じます。
それからTDSさんもイベント好き。モノサスと同じで更に親近感がわきました。
TDSさんとなら、制作現場ならではの目線でコミュニケーションをとりながら気持ちよく仕事ができます。プロジェクトに関わる全員が一緒に作り上げていったものはクライアントさんにとっても良いものになるのではないでしょうか。
今回の訪問でまた頂いてしまった Re+g(リプラグ)の商品の一つ、Tag Scheduleはモノサス社内でも好評です。タスクを書いたり色々使えますので、欲しい方は是非購入してみては?
株式会社 テイ・デイ・エス(英文社名:TDS CO., LTD.)
【本社】
〒162-0814 東京都新宿区新小川町8-30 山京ビル
https://www.tds-g.co.jp
【福岡ブランチ】
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-10-21 天神マックビル
http://tds-g.co.jp/fukuoka/
【 Re+g リプラグ】
http://www.replug.jp/