2018年02月27日
もんもんと悩む日々も糧に。
今月のMVPは神山オフィスを支える垳田 悟。
こんにちは、Webマスターサポート部 神山サテライトオフィス勤務の栗原です。
今月のMVPは、私と同じく神山サテライトオフィス勤務の垳田 悟(いげた さとる)が受賞しました。
今回の受賞理由としては、おおきく2つ。
- 神山サテライトオフィスがスタートしてからの1年を通じ、もんもんと悩みながらも大きく成長してくれたこと
- 神山サテライトオフィスを維持・管理してくれたこと
私としては、神山サテライトオフィスが開設して一年がたったこのタイミングで受賞してもらいたいという強い思いがあり、今回垳田が受賞できて、本当に本当に良かったなと思います。
今日は、垳田が今回のMVP受賞に繋がった理由(わけ)を書いていこうと思います。
「神山でコーディングを教えたいです」
愛されキャラの垳田を知る人間なら誰もが「神山」の暮らしには合わない人間だと思うはず。神山行きが決まったとき、山々に囲まれたこの地で、虫嫌いの垳田が本当に暮らしていけるのかと心配した人は多くいました。
それでも、私自身が垳田に神山に来てもらいたいと強く思ったのは、彼自身の成長につながると考えたからです。
神山行き以前の垳田は、入社して以来、元運用チームの松永を始めとする先輩たちに、懇切丁寧に育てられ、教えてもらう立場でした。しかし、与えられた仕事をこなしていく日々に、どこか「もんもん」と悩んでいる雰囲気がありました。
そんな垳田に、何か気付きのきっかけになればと思い、私が塾長を務めた神山ものさす塾第二期で1ヶ月の期間、人に教える立場の講師として、神山に来るようにお願いをしました。
その時に体験した、人に教えるということ。
もともと何事も丁寧にこなす性格の垳田。塾生の歩幅に合わせて寄り添い、丁寧に教えている姿や、もともとの優しい性格から、塾生に慕われている姿がそこにはありました。
私の目にも、今まで会社ではあまり見られなかった垳田の充実した感じとポジティブな空気が見受けられ、短期間でも「人に教える」という経験がこんなにも人を変化させるということを、私自身も学ぶことができました。
垳田自身も「人に教えることに充実感を感じた」と言ってくれ、講師を終えたあとは「誰かに自分が持っているものを教えていきたい」とまで言ってくれた時は、本当に驚きましたし、同時に嬉しかったことを思い出します。
そんなこともあり、スタートと同時に、新人4人が入ってくる神山サテライトオフィスで、新しいメンバーに仕事を教えることで垳田自身が大きな変化をしていくことを期待して、2016年の秋頃から正式に神山に来てみないかと誘いました。
予想通り、すぐに首を縦に振ってくれることはなく何回かの面談の末に、やっと首を縦に振らせました。←間違い。振ってくれました。
今まで選択肢としてまったくなかった地方での生活が突然降って湧いてきたので、相当悩んだと思います。
仕事のこと、生活のこと、人間関係のこと、家族のこと…。
今まで生まれ育った慣れ親しんだ環境からまったく違う環境に来るのですから、悩むのは当たり前のことです。
それでも悩み抜き、「神山でコーディングを教えてみたいです」と言ってくれたのでした。
「もんもん」と考え抜いたその先に。
そうやって、神山サテライトオフィス開設のタイミングで神山に来た垳田。オフィスの立ち上げから、塾を終えたメンバーの教育など、あっという間の1年が過ぎました。
新しい環境のなか、彼にとって毎日毎日、案件のこと、教育のこと、生活のこと。今までにないくらいに「もんもん」と悩んだ1年だったかもしれません。
上手くいかないことがほとんどだったのでは…。
その度に考え、悩み、結果を出しその先へ進む。これを繰り返しおこなった1年だったと思います。
神山に来る前の代々木では、すぐ横にはわからないことを気軽に解決してくれる人がいましたが、神山ではそうはいきません。
逆に解決する側となり、いままで何気なくやっていたことに対しても、伝えられる・教えられるように1つ1つのことをちゃんと深く考えるようになったと思います。
彼自身もまだまだ覚えることが多い中で、メンバーのサポートをしながら、自らも成長していかなければいけないという立場になった垳田。
案件で難題にぶつかった時に質問できる人・相談できる人も自分で見つけなければいけません。
お世辞にも行動的とは言えなかった垳田が、メンバーを引っ張る立場になったことで所属部署に関係なく、コミニティーを広げるべく、行動に移している姿がありました。
ある案件で、「○○の件、どうなった?」と聞いたときのこと。
「あ、あの件は○○部の○○さんに聞いたら、解決しました!」
とさわやかに答えたことがありました。
解決する方法を自ら考え、答えを導き出すことも大事ですが、相談できる人を増やすこともとても大事なこと。自分の投げるボールの選択肢を増やすことで、仕事の幅も広がったと思います。
主体性を持って動けるようになったことは、ちょっと大げさかもしれませんが垳田の変化が垣間見れた瞬間だったと思っています。
日々もんもんと考え、悩み抜いたからこそ、1年前と比較して1人の人間としても大きく成長することができたのではないでしょうか。
MVP受賞の際、垳田(いげちゃん)のコメントを聞いた代々木のメンバーも、「なんか、いげちゃんしっかりしたよね。」「良いこと言ってたね」と褒めてくれる人もいて、周りの人も垳田の変化に気付いているようです。
いげちゃん、これからも何事も大いにもんもんと悩み、もんもんと考え、答えを出してください。それが正解でなくても、いげちゃんの糧となることは間違いないです。
現在も、きっと「もんもん」といろいろなことに悩んでいると思います。
でもそれがいげちゃんの良いところ。何事にももんもんと納得のいく答えに出会うまで悩みぬくこと。これを続けて下さいね。
神山サテライトオフィスが成り立つ陰の立役者。
MVP受賞の理由は、垳田自身の成長だけではありません。
前述した通り、神山サテライトオフィスは開設して1年経ちました。
オフィス名にサテライトと名が付くように、サテライトオフィスとしての機能もあり、宿泊棟と呼ばれる、代々木メンバーが寝泊まりできる施設も兼ね備えています。
代々木からメンバーが来る際、垳田は布団やシーツを用意してくれます。使ったシーツは洗うルールになっているのですが、時には、時間の都合上、洗濯できなかったシーツを垳田が洗濯して干して、次に使う人が気持ちよく使えるように畳んだりと、管理をしてくれたりしています。
他にも冷蔵庫に放置された食材などを定期的にチェックして、廃棄処理をしてくれたり。神山勤務のメンバー、サテライトワークをするメンバーが気持ちよく使えるように、色々な面ででサポートをしてくれています。
(神山町は生ゴミを捨てるのにも、大変なんです…)
担当を決めている訳ではないのですが、特に意識的にやってくれている垳田がポロッとこんな愚痴を言ったことがあります。
「ここは旅館じゃないんですけどね…」(普段はこんな愚痴をあまりこぼしません。)
ごもっともです。垳田に甘えてしまい、1人に負担を掛けてしまってすみませんでした。
もっと、負担を分散して神山勤務メンバーだけでなくサテライトワークに来るメンバーでやっていきましょう。
みなさま、ご協力おねがいします。
また、宿泊棟だけでなく、業務を日々行っているオフィス棟も同じように、日々使うトイレットペーパーや冬の時期には必要な灯油の補充などなど…。
それだけでなく、代々木オフィスのように、総務の役割をしてくれている本部メンバーが神山にはいないため、口座引き落としにできない支払関係なども、陰で垳田が動いてくれているからこそ、日々何事もなく神山で仕事ができています。
業務で忙しい日々を送る中で、業務以外の部分に関してもみんなの為に動いてくれている感謝の意味もあり、今回、私の方からMVPに推薦をさせてもらいました。
とりあえず、神山サテライトオフィス開設から1年間、お疲れ様でした。そしてありがとう。もう2年目が始まっているけど、今年もいげちゃんにとって飛躍・変化のある年になると思います。
人に対して丁寧に優しく接しているからこそ、いろいろな人に大切にされているいげちゃん。
この調子で、引き続き一緒に、時々「もんもん」としながらもやっていきましょう。
MVP受賞コメント
MVPの選出、ありがとうございます。
今から1年前、神山での生活と職場に、
正直”不安”な気持ちしかなかったことを今でも思い出します。推薦いただいた栗原さんの言葉にあったように、
『消極的な思考の垳田が神山でやっていけるのか』という、
周りからの不安と心配を背に日々生活をしていました。そんな中、自分自身も不安がある中で何とか適用しようと生活をしてきて、
それでも、今生活できているのは、
やはり、神山にサポートしてくれる方々が多くいたからだと思っています。また、都会に比べれば、不便なことも多くあるので、
自分自身も周りに積極的に気遣いをするよう心掛けていました。都会の良さ、田舎の良さ、そんなことを実際に肌で感じられたこの1年は、
自分自身にとっても貴重な体験ができていると思っています。MVPをいただけたことには本当に感謝ですが、
それ以上に、自分自身をサポートしてくださ方々にも感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとうございました。
垳田 悟