2018年03月01日
BtoBコーポレートサイト・コンテンツの法則
- 基本編 -
こんにちは。マーケティング&セールス部 BtoBチームの羽賀です。
今回から2回にわたって「コンテンツの法則」と題して、BtoBコーポレートサイトの重要な要素である「コンテンツ」の考え方についてご紹介したいと思います。
一般的にWebサイトはコンテンツを基に成り立っており、コンテンツの良し悪しがサイトの効果に大きく影響を与えます。そこで、コンテンツを「基本コンテンツ」と「応用コンテンツ」の2つの軸にわけて考えていきたいと思います。
まず、基本編では、BtoB企業のコーポレートサイトとして、必ず抑えるべき「5つの基本コンテンツ」をご紹介し、次回の応用編では、ユーザーへの訴求力をさらに高めることができる応用コンテンツをご紹介したいと思います。
5つの基本コンテンツは、言い換えると、これらがなければ、コーポレートサイトとして最低限の役割を果たせない可能性があるともいえる大切なものです。当たり前と思うものばかりかもしれませんが、改めてひとつずつ確認してみたいと思います。
1. 会社案内
まずは、コーポレートサイトの基本中の基本である「会社案内」です。初めて訪れたユーザーに「信用できる企業である」ことを伝えるために必須の情報として、会社概要を掲載します。必要な情報は以下のとおりです。
【最低限必要なもの】
・会社名
・本社所在地
・代表取締役
・設立
・資本金
・事業内容
【プラスすると良いもの】
・経営理念
・代表メッセージ
・事業所一覧
・沿革
企業としてどのような理念を持ち、社員がそれを規範にしているのかを伝える「経営理念」、社長自らの言葉で考えや想いを語る「代表メッセージ」は、企業の考え方をユーザーに伝えるコンテンツとして掲載することをお勧めします。
また、多数の拠点を持っている場合、まとめて確認できるように事業所を一覧で掲載(所在地・問い合わせ先を記載)しましょう。歴史のある企業については、沿革を掲載することによってユーザーに信頼感を訴求することができますので、これもぜひ掲載しましょう。
2. 製品・サービス情報
続いて、BtoBコーポレートサイトのコンテンツの中でも、最も重要といえる「製品・サービス情報」です。なぜなら、ユーザーはここに掲載された内容を確認して、他社の製品・サービスと比較を行い、購入するかどうかを検討するからです。
まずは、その製品・サービスの詳細情報(仕様など)を掲載する必要があります、併せて「特長」や「使用例」を分かりやすく掲載すると親切です。それに加えて、ユーザーが抱えているであろう課題や、それに基づいたソリューション提案などがあれば、よりイメージしやすくなるでしょう。
ここで注意したいのが、ページの読みやすさです。BtoB企業のサイトでありがちなのが、詳細ページが文字情報ばかりになっているもの。これではユーザーは見る気をなくしかねません。読んでもらえなければ、そのページは存在していないも同然。図や写真などを上手く利用するなどして、読みやすいページ作りを心がける必要があります。
また、ユーザーが目的の製品やサービスを見つけ出せるよう、様々なパターンでの検索・絞り込み機能を備えておくと親切です。「機能」「特長」「用途」「課題」「ソリューション」などから、求めている情報にたどり着きやすくなる導線を設けることをお勧めします。
3. お知らせ情報
企業に関わる「情報」を発信するコンテンツは、最新ニュースをいち早くユーザーに届けるうえで欠かせません。Webサイトの情報は、変更があればその都度更新され、常に最新であることが望まれます。その最たる例が「お知らせ情報」です。
スピーディかつ頻繁な更新が必要になるため、近年では多くの企業がCMS(コンテンツマネジメントシステム)を取り入れ、社内で更新を行える体制を整えています。
新製品・サービスの発表、行事やセミナーといったイベント情報など、日々のニュースをユーザーにひと目で認知させるために、「お知らせ情報」はコーポレートサイトのトップページ内で目立つように表示させるのが一般的です。
4. 採用情報
BtoB企業でも力を入れているのが「採用情報」ページです。企業として、人材の確保や育成はとても重要な課題です。求人情報サイトに情報を掲載することはもちろん、そこで興味を持ったユーザーがコーポレートサイトを訪れた際に、伝えるべき情報を揃えておく必要があります。
単に募集要項を掲載するだけでは、ユーザーがそこで働く自分の姿を想像することはできません。募集要項に加え、業務内容や実際に働く社員の姿、理念や制度の紹介を通じて、企業の理解を深めるコンテンツを用意することをお勧めします。
最近では、コーポレートサイトとは別に、採用に特化したサイトを作る企業も増えています。先輩社員の「生の声」をインタビュー形式でコンテンツにすることで、一般的にはなかなか伝わりづらいBtoBビジネスのやりがいや面白さを訴求することが出来ます。
5. 問い合わせフォーム
最後は、企業に興味を持ったユーザーがコンタクトを取ろうとした時、重要になってくる「問い合わせフォーム」です。
あらかじめ定型化された専用の「問い合わせフォーム」を作成しておくことで、ユーザーは気軽に問い合わせをすることが可能となります。しかし、問い合わせフォームの場所が分かりづらかったり、フォームの入力項目が多く複雑だったりすると、問い合わせが完了する前にユーザーが離脱する可能性が大きくなってしまいます。利用者目線に立って、問い合わせフォームのあるべき姿を検討することが重要です。問い合わせを受けた後に、迅速なレスポンスができる体制を整えておくことも忘れてはいけません。
また、日頃からよくある問い合わせについては、あらかじめ質問とその回答をまとめたFAQページを設けておくと便利です。問い合わせページ内に導線を設けることで、対応工数の削減にもつながります。
今回ご紹介した「5つの基本コンテンツ」については、既にほとんどの企業のコーポレートサイトに存在していると思います。しかし、コンテンツは「ある」だけでは意味がありません。伝えるべき情報がユーザーに正確に伝わってはじめて、コンテンツが本当の意味で機能するとのだと思います。
まずは、これら5つのコンテンツについて、ユーザーに伝えるべき情報がしっかりと揃っているかどうか、再確認してみてはいかがでしょうか。
次回は「応用編」と題して、コーポレートサイトの訴求力をさらに高めるためのコンテンツについて、事例を交えて紹介したいと思います。
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