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16
Mar,2018
原澤 翔伍
投稿者:原澤 翔伍
(アカウントセールス)

2018年03月16日

尊重し合える関係がより良い成果につながる
「シンク村」を支えるほど良い緊張感と温かなおもてなし

私、あなたの会社売ります!

原澤 翔伍
投稿者:原澤 翔伍(アカウントセールス)

セールス部の原澤です。遅ればせながら、2018年も「私、あなたの会社売ります!」をよろしくお願いします。
さて、私たちセールス部員が「この会社こそは!」という他社様を、あたかも自社のように宣伝させていただくこのコーナー。第8回となる今回、登場していただくのはシンク株式会社様です。

シンクさんは、Webコンサルティング、コンテンツ制作、サイト分析・改善、SEO対策、リスティング広告サービスなどをワンストップで提供、運用するWebマーケティング会社。一業種一社にのみに取引先を絞り込み、確実に成果を出していくプロフェッショナルチームです。

そんなシンクさんとモノサスの出会いは、2014年。当時は奥山が何度か打ち合わせをさせていただいたものの、状況が整わず、発注には至りませんでした。

しかし、本日の取材にも登場いただく取締役の盧さんは「以来、常にモノサスさんとのパートナーシップは検討事項になっていました」とおっしゃり、2年後の2016年11月にコーディングファクトリー部(以下、CF )に連絡をいただき、お仕事をさせていただくことになったのです。

何度か案件をご一緒するなかで、いくつも刺激を受ける出来事がありました。まずは往訪するたびに盧さん自らが豆を挽き、淹れてくださるコーヒーのおいしさ。
そして、ホッとする香りに包まれながら始まるミーティングでのコミュニケーションの深さや案件終了後のフィードバックでの鋭い指摘の数々……。本音で向き合ってくださる姿勢からは、シンクさんがCFをパートナーとして大切に考えてくださっていることが伝わってきました。

私にとってのシンクさんは、心から「この人たちと一緒にもっと仕事がしたい」と思える大切な存在です。今回は、最初にCFへ連絡をくださった盧賢一さんと日々の案件でお世話になっている原加奈さんに登場していただき、コーポレートサイトに「よい仲間とよい仕事を、ずっと」というメッセージを掲げるシンクさんの本質に迫っていきました。
(インタビュー構成:佐口賢作)

インタビューに協力してくださった方々

盧賢一(ノ ヒョンイル)さん :
取締役 マーケティングディレクター

「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」ということわざのように人生という範囲でもそうですが、仕事でも顧客やメンバーにも残る仕事をしたい。

原加奈(はら かな)さん :
アカウントマネージャー フロントエンド・エンジニア

島根県出雲市在住。牧場の隅でリモート勤務しています。
今一番欲しいスキルは、ナイフ1本で森で生きれるサバイバル術。


会社を訪れる人たちに手間と時間をかけて
豆から挽いたおいしいコーヒーを淹れる理由とは?


豆を挽き、丁寧にコーヒーを淹れてくださる盧さん

最初はコーヒーのお話をうかがいたいなと思っています。今日もさっそく淹れてくださいましたが、初めてお邪魔したときはコーヒーが美味しくて本当にびっくりしました。毎回、豆から挽いてくださるのは、どんな想いからなのでしょうか?

盧さん

弊社を訪れてくださる方への、できるだけのおもてなしと思っています。おいしいものを味わうとリラックスして、話しやすい状況になるのかな、と。ただ、豆から挽くのでコーヒーを淹れるまでに時間がかかり、お待たせすることになりますけど(笑)。       


原さん(左)盧さん(右)

ーー 個人的には、その時間が好きです。「今日は寒いですね」「今日はシンクさんに来るまでに、駅でこんなことがありました」とか。少し雑談をするうちに、いい香りがしてきて……。

盧さん

たしかに、その日の雰囲気をつかんで、アイスブレイクになる効果はありますね。私たちはお客さんたちとの関係も長いので、仕事のこと以外の話題も多いんです。だから、近況を軽く話せる機会にもなっています。

ーー 豆にもこだわりが?

盧さん

じつは、うちのお客様の商品なんです。焙煎の腕前は日本一と言っても過言ではない方の作っているコーヒーなので、すごくおいしい。もちろん、好みはそれぞれだと思いますが、良いコーヒーを広めていきたいなという思いもあります。
(MUI http://www.mui-motosumi.co.jp/) 

原さん

一番コーヒーにこだわっているのは社長で、彼はプロのバリスタ並みの腕前なんです。社内でも朝イチは社長がコーヒーを淹れています。それで、早く来た人順に飲めるんですよ。 

   
盧さん

社長は定時より1時間半くらい早く出社するので、ご褒美みたいな感じですね(笑)。
  

   

「よい仲間とよい仕事を、ずっと」を実現するため
対面でのフィードバックの時間を大切にしています

シンクさんは毎回、対面での打ち合わせの時間を作っていただき、サイト制作の背景や狙いを詳しく話して下さいます。また、納品後には改善点も含めた細やかなフィードバックも。丁寧なコミュニケーションにこだわられている理由はどのあたりにあるのでしょうか。

盧さん

もし、今、おっしゃってくださったようなことが伝わっているのならば、こちらとしてもすごくありがたいです。少し言い方が難しいですが、私たちは「顧客から選ばれ、私たちもまた顧客を選ぶ」という考え方で仕事をしています。顧客の商品やサービスが良くないとマーケティングは難しく、自信を持っていないとオススメもできません。

これは私たちが顧客の立場になる場合も同じで、モノサスさんに発注するという感覚ではなく、パートナーとして共に作っていきたいという感覚が強いんですね。当然、いいパートナーでいようとしたら、目的、状況を共有して動く方がいいですし、その方がいい結果にも結びつくと思っています。   

原さん

「よい仲間とよい仕事を、ずっと」と、これは弊社のホームページに掲げてあるポリシーで。互いにパートナーとしてよいところを引き出し、長く付き合っていきたい。それ自体がステキなことかなと思うので、コミュニケーションを密によい仲間に近づけるよう心がけています。

盧さん

だから、「スタッフは何人くらいですか?」と聞かれると、つい答えに迷ってしまうんですね。外部のパートナーとも密接な関係を築いていて、私たちとしては「外部」という感覚がすでにないんですよ。だから、スタッフと聞かれたとき、社員の顔以外にもたくさんの仲間の顔が浮かんでしまうんです。 

ーー じつは、盧さんからのフィードバックを受けるときは、温かさのなかに愛ある厳しさも感じていて、けっこう緊張しています……。

盧さん

人としての関係がどれだけよくても、お互いに納得できる成果が出せるという点は大事にしていかなければいけないですよね。厳しい話に聞こえるかもしれませんが、仕事は成果が出せての関係でもありますから。
そして、お互いの関係は時を経て発展していくものだと思っていますから、フィードバックを大事に考えています。   

原さん

御社が動きづらいところがあれば、弊社でも調整しますといった形でお互いにいい状況を作り、いい仕事ができればいいなって。ものを作って終わりではなく、お互いにフィードバックし合える存在になれれば、いいパートナーになれるんじゃないかと思いますから。

盧さん

フィードバックをしないのであれば、一度だけの関係になると思うんですね。もちろん、世の中にはフィードバックの手間や時間を省いた方が効率的だと考える会社もあると思います。でも、私たちの会社はあまり大きくないので、フィードバックの2、3時間を省くことでパートナーとの関係が深まらないのであれば、そっちの方が大きな損失です。

   

会社の一番の理念は、個人の幸せ
つながりのある人たちを大事にしていきたい

案件を通して頻繁にやりとりをさせていただいているお二人ですが、じつは原さんと対面でお会いするのは久しぶりでした。というのも、ご結婚を機に島根県へ移住。現在は iPad を使ったリモートシステムで勤務されているからです。こうした社内の仕組みづくり、環境づくりもシンクさんを魅力的なチームにしている要素の1つだと感じています。

盧さん

会社が一番の理念としているのは、個人の幸せです。会社がどうあれば、個人が幸せでいられるか。どの仕組みも、そこを中心に考えています。
ですから、子どもがいるスタッフには子ども中心で動いてもらい、時間の調整はこちらで引き受けます。とはいえ、会社がすごく忙しくなる時期も当然あります。厳しいスケジュールになったときは、顧客にとって必要な状況だということを説明して「お互い一緒にがんばりましょう」と。その分、スケジュールに余裕があるときは負担を軽くしていく。平日でも好きな歌手のコンサートに行ったり、美術館を回ったり。自分の好きなことを追求している人は多くて、時間の使い方の自由度は高いと思います。

ーー モノサスもフルフレックス制を導入して、個人が責任を持って時間をどう使うかにトライしています。ただ、いい部分ばかりでもなく、齟齬が出る状況もあって。働く人の自由と個人の責任についてはどうバランスを取っていますか?

盧さん

フルフレックスのような自由って、その価値を知ってうまく使える人もいれば、苦手な人もいますよね。うちでは基本的に全員が守るルールを定めて、必要なタイミングで自由に動きたいときはそのときだけ調整してもらう形にしています。
例えば、出勤時間も決まっていますし、朝礼もあります。それはスケジュールを共有して動くためで、動かせないコアタイムです。うちが評価の中で一番重要視するのは期日なので。週次、月次を共有して期日をきちんと守ること。働く場所は自由でも、その責任感は高いかなと思います。

原さん

私は島根にいますけど、もちろん朝礼には参加しますし、勤務時間中は1日中 iPad の画面を通してつながっていています。

盧さん

今は3人のスタッフが原と同じ形態で勤務していますが、画面越しに雑談もしますし、つながっていることが大事。会社の雰囲気も伝わっていくので。

ーー 私も原さんと初めてお会いしたのは、iPad の画面越しでした。

原さん

すごいですよね。ますますこういう世の中になっていくんでしょうね   


在宅勤務メンバーとの ipad を使ったリモートシステム。360度、目線も変更できるので離れていても同じオフィスにいるよう

ーー 在宅勤務が可能な環境を作るのは、それだけつながりのあるスタッフを大事にしたいという考えからですか?

盧さん

充実した環境を用意して、そこに魅力を感じてくれる人を採るという考え方もありますが、私たちはまず、つながりのある人たちを大事にしていきたい。うちに必要な人たちですし、お互いが納得できる環境を作れば協力していけるなら、どんどん改善していきます。
もちろん、こうした環境が採用時の魅力になることもあるでしょう。ただ、考え方の順番は「大切な人に残ってもらうため」が先でした。

原さん

社長は「シンク村」という表現をするんですが、最初は「島根からでも村民でいられるのかな?」と不安もありました。でも、やってみたら向こうにいても東京のオフィスにいるような感覚になれるんですよね。

盧さん

こちらは島根にいる気分にもなります。彼女の画面越しに牛が鳴いている声が聞こえてきて(笑)。

原さん

私、嫁いだ先が牧場なんですよ。牛さんがいっぱいいるので、餌の時間になると牛舎からモーモーと。うるさいって言われています。

盧さん

たまに集中が切れたとき、「散歩に行ってきます」と画面からいなくなったと思ったら、牛と一緒に撮った写真を見せてくれたりもします(笑)

ーー シンク村っていいですね。

原さん

何か困ったことがあったとき、お互いに力を貸す。醤油がなかったら持っていくよ、みたいな感覚でカバーし合える関係です。

   
盧さん

幸いそういう仲間が集まったし、そういう人たちを集めたいと思ってもやってきました。社長は大きな会社の出身なので、会社的な組織としてもしっかり作られていて、そこにベンチャー的な楽しさもあって。今はバランスがすごくいい感じです。しかし、バランスがいいというのは崩しにくいということでもあって、守りながら大きくしていく作業はすごく難しい。採用のハードルも上がり、そのあたりは課題ですね。ただ、1回村に入ればいい感じの住み心地だと思います。

パートナーと私たちの責任の分担をどうするか
関係性の構築には多くの時間をかけています

盧さん、原さんと打ち合わせをしていて、毎回「CFのよいところを最大限に引き出してくださっている」と感じています。例えば、テンプレートの一部のコーディングなど部分的な依頼をし、うまくCFを役立ててくださっている印象です。また、見積もりに対しても必ずいくつかのパターンを想定し、選択は的確かつスピィーディ。こうした対応もまた、パートナーを深く理解しているシンクさんらしさだと感じています。

盧さん

モノサスさんに限らず、最初に仕事の構造を作るとき、お互いの関係性を構築するときは時間がかかります。パートナーさんとうちで、責任をどこまで分担するか。その範囲を決めていかなければいけません。
例えば、モノサスさんにテンプレートの一部のコーディングをお願いするのは、『費用削減のため』と思われがちだと思うんですね。でも、そうではないんです。
CFの皆さんがうちの顧客のところまで一緒に行くことができれば、理想的ですが、それは難しい。ですから、顧客の意向、目的をしっかり受け止め、きめ細かく考えていく責任は弊社が持ち、パートナーであるモノサスさんには身軽な状態で制作に臨んでいただきたい。その線引きが曖昧だと、お互いに動きづらい状況になると思うんですね。

原さん

Webマーケティング上、サイトの構造は重要ですが、私たちのお客さんは複雑なデザインはあまり必要としていません。ですから、基本的なコンセプト、動きのテンプレートがあれば、制作自体に大きな問題は出ないんですね。また、経験上「今、お客さんのために何をやるべきか」はわかっています。
ただ、制作チームのリソースに限りがあるため、制作案件が重なった時や最新技術をキャッチアップするという部分ではモノサスさんをすごく頼りにしています。特にチェックチームはすごく優秀ですよね。お互いに得意分野を生かし合えるパートナーだなと感じています。
とはいえ、今もベストのバランスだとは思っていなくて、今後もコミュニケーションを交えての試行錯誤が続くのかな、と思っています。   

盧さん

制作チームのリソースについては、「うちはサイト制作の専門会社ではないから、制作チームのリソースはクライアントのやりたいことをきちんと理解して、スムーズに実現できるぐらいに留めておき、受注が重なったり、最新技術をキャッチアップするのは、それが得意な信頼できるところと協力する」というのが社長の方針なんです。

その点でも、御社は「ものさすサイト」もそうですし、毎月届くニュースレターもありますし、最新のトレンドや追っていくべき技術について伝わってきます。
本当にここまで発信している会社はめずらしい。安さや速さを売りにするところはありますが、正直それでは会社の魅力が伝わりません。どういう想いを持って、どういうことをやっていて、どんな悩みがあるかを発信してくれるのは、パートナーとしてすごく安心。これからも楽しみにしています。
 

原澤翔伍の「ココが売りたい!」

コーヒーにまつわるお話を聞いていて、シンクさんが本当にパートナーというものを大事に考えているんだなと再認識しました。本当にいいものだから「本当にいいんだよ」と自信を持って伝えられるというのは、仕事の本質だと思います。
私たちがパートナーとして、そんなふうに考えるシンクさんの制作の一翼を担っていると思うと、身が引き締まる感覚がありました。その上で、私がますます売りたくなってしまったシンクさんの魅力は次の3つのポイントです。

  1. 尊重し合えるパートナーとしての心地よい緊張感
  2. 個人の幸せのために会社がどうあるべきかと考える姿勢
  3. 柔軟な仕組みと楽しそうな仲間のいる「村」っぽさ

成果を出すためにちゃんと向きあってくださることのありがたさは、シンクさんとの仕事のなかで日々感じてきたことです。その点、「うちは制作チームのリソースに制限があり、最新技術を追いかけたり、チェックする体制は弱い。でも、ここはできる」と、そんなふうにはっきり隠さずに言いながら、デコボコがピタリとハマる会社とパートナーになっていく姿勢に改めて共感しました。

そして、個人の幸せを達成してもらうために会社がどうあるべきか、個人がどうあるべきかという話を真剣にしてくださって、正直、うらやましい感覚もありました。なにかと「働き方」に注目が集まっている時代ですが、間違いなく居心地の良い「村」なんだろうな、と。
会社が個人の幸せを支えようとしてくれることで、幸せな個人が新たな価値を生み出し、会社や社会に還元していく。そんな幸せのサイクルが垣間見えた気がします。

また、おいしいコーヒーを飲みながら心地よい緊張感を持ってお付き合いしていきたいと思います。


シンク株式会社

東京都港区西麻布1-15-7 モダンフォルム西麻布ビルⅡ3階
http://shin-c.jp/service

この投稿を書いた人

原澤 翔伍

原澤 翔伍(はらさわ しょうご)アカウントセールス

モノサスではアカウントセールスとWORK101、家庭では洗濯物とたまに料理を担当。無類のキャンプ好きで、季節問わず年中どこかしらでキャンプしています。(焚き火コミュニケーション検定所持)

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