2018年04月19日
音楽で集中力アップ!
〜モノサスメンバーが選んだ「仕事がはかどる曲」〜
あっというまに4月も後半。
桜の季節もすっかり終わって、新緑が芽生える頃ですね。
新年度から新しい環境という人にとっては、徐々に新しい場所に慣れはじめたころでしょうか。
変わらない環境で頑張る人も、心地よい気候の春は吹く風も心地よく、ちょっと外に出かけたくなる季節(花粉症さえなければ!)。
けれど、ピクニック日和のお天気でも、仕事をしないといけないのが社会人。
そんな、集中力が必要なとき、音楽のチカラを借りるのも一つの手です。
今回は音楽好きなメンバーに、仕事がはかどるおすすめの曲を紹介してもらいました。
落ち着いて集中したい時の
エレクトロニカ
レイ・ハラカミ『わすれもの』
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半田 貴功(ディレクター)
今回紹介するのは、レイ・ハラカミの「わすれもの」です。
レイ・ハラカミの楽曲は、どこか懐かしさを感じさせる、優しくて心地のよいサウンドが特徴のエレクトロニカミュージックです。
そう聞くと、単調で眠くなってしまいそうなイメージかもしれませんが、複雑に絡み合うリズムパターンと、時折見せるテクノ要素が飽きさせません。テクノとは言え、音自体は柔らかいので耳障りでもなく、落ち着いて仕事に集中したいときに、リラックスしながらもちょうどいい具合に気分を高めてくれます。
特に「わすれもの」は初期から2006年までの未発表曲集です。未発表曲を集めたとは思えない、まとまりのある聴きやすい作品となっているので、エレクトロニカをあまり聴かない人にもおすすめです。
また、再生時間が約1時間なので、集中しているときはもう1時間経ったのかと時間感覚を戻してくれる、時間管理にも便利な一枚です。
気分は勇者!
「がんばりどき」のボス戦BGM
Toby Fox『Undertale Soundtrack』
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田中 夏海(ディレクター / コーダー)
緊急対応の依頼があった時。
量産案件で何百ページのチェックをする時。
単純なタスクが目の前にバンバン積み重なって、とにかく整理してさばかないと!な時…。
普段の作業中はゲーム実況動画(主にホラーゲーム)の音声を聞いてばかりいる私ですが、とりわけ集中して挑みたい「がんばりどき」には、2015年発表のRPG「Undertale」のボス戦BGMを聞くことが多いです。
ボス戦BGMのいいところは、ちょっと恐れ多いですが、勇者になった気分になれるところ。
一人で動かしている案件の場合なら「孤独ながらも立ち向かう自分、かっこいい」。
チームで協力して進めている案件だったら「チームのみんなのためにがんばる自分、かっこいい」。
…そんな調子で、自然と気分がアガり、たとえ誰にも褒めてもらえなくてもがんばれます。たまに余裕で倒せる!と思っていた相手(タスク)がめちゃ強かったりすることもあるのですが、そんな時にこの曲を聴くと、頭の中ではすっかり自分が主人公。強敵に立ち向かうのもレベルアップのための試練!とばかりに、積極的に攻めていけます。
本作の制作者であるToby Foxさん自身の手によるゲーム音楽は、曲としてもピコピコとテンポが良い曲が多く、心なしかキータッチも早くなっているような…。
また「Undertale」は「誰も死ななくていいやさしいRPG」。主人公の選択次第で、ラスボス含め誰も死なせずにエンディングを迎えることができるんです。
この曲たちとともに、目の前の相手(仕事)と、やさしい和解を目指して、日々頑張っています。
仮眠にも集中作業にも。
クールなグルーヴに包まれる心地よさ
Suchmos『 THE BAY 』
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滝田 怜子(デザイナー)
わたしがおすすめしたいのは、Suchmosの1stアルバム「THE BAY」。
彼らを知らない人も、ホンダ・ヴェゼルのCMソングになっていた「STAY TUNE」のサビを聞いたらピンとくるかも。
多彩なジャンルの音楽を詰め込みましたというような、
別々の音楽が好きなメンバーが、それぞれお気に入りを持ち寄ってはセッションして曲を作っている感じが伝わってくるアルバムです。
アップテンポにがんがん作業を進めたいときは「Armstrong」。
気分転換したいときは「Miree」「GAGA」。
一瞬で深く深く仮眠したいときは「Fallin’」「Pacific」。
いちばん好きなのは「YMM」
わたしの中では、最もSuchmosっぽい。
私なりにこの曲を力説するなら、ジャズベースの曲調の中にソウルやファンクミュージック要素が入ったような、セクシーで野蛮でクールな1曲です(笑)
Apple MusicのCMソングに使われていました。
なかなか挑発的な歌詞なのですが、正直歌詞カードを見ないと、何を言っているのかわからないです。
だからもう「なんかこの曲かっこいい」と思って聞くのも、ひとつ正解かなと。
歌詞が聞き取れないくらい頭に入ってこない感じも、作業向き◎
程良いビート感のミニマルテクノ
Dusty Kid『Milk』
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梶原 大督(チェッカー)
Dusty Kid( ダスティ・キッド)はイタリアのプロデューサー。
イントロからアウトロまで続くリズミカルなメロディーを軸に音数が少な目なパートや厚めに重ねられたパートがあり、単調かと思いきや、意外と飽きずに集中力を削ぐこと無くエンドレスで聴いていられる。音量控え目で聴いていても低音から高音までしっかりと聴こえるバランスの良さもミニマルテクノならではだろう。
このアルバムには4人のリミキサーによるリミックスバージョンが収録されており、5曲目に収録されたオリジナル曲とは違った曲調が楽しめる。
仕事がはかどる曲、いかがでしたでしょうか。
やはり今回はリズム感のあるものや、テンポのよいものが多かったです。
ボス戦で使われるゲーム音楽で気分を盛り上げたり、穏やかに集中力を高めることができるエレクトロニカ。疲れたときに包まれたくなるグルーヴ感ある曲に、数種類のミックスバージョンが楽しめるミニマルテクノ。
それぞれ、鼓動の音に近いような一定のリズムがあることで、知らない間に集中力が高まっていくのでしょうか。
春は心地よい気候でもありますが、あたたかいと思ったら急に寒くなったりと身体のリズムも変化しますね。
そんな時、テンポの良い音楽で気分転換をしながら、改めて仕事に向かい直すのもよいかもしれません!
また違うテーマで音楽特集を組めたらと思います。