2018年05月16日
神山のすこし奥の方へ
風の谷の「Cafe Brompton Depo」
こんにちは!WS部(Webマスターサポート部)の澤田です。
今日は私の大好きな神山町のお店、Cafe Brompton Depo(カフェブロンプトンデポ、以下、カフェブロンプトン)をご紹介します!
場所は、神山町上分(かみぶん)中津。
神通滝(じんつうだき)の流れをうけた川のすぐ側、山並みがごく近くにある神山町の中でも、さらに少し山の奥の方にお店はあります。(まだまだ奥の奥にもお店があるので、"少し"奥の方と私は思っています。)
モノサス神山サテライトオフィスからは車で15分ほど。
国道438号線を外れて、たどり着くまでに少々狭い山道も通りますが、すぐに視界がひらけ、美しい谷あいの景色が広がる場所に辿り着きます。
カフェブロンプトンの外観は、赤い屋根に赤いドア。
木の窓枠に、良く陽のあたる、まあるいテラス席。
古民家が多く残る風景の中にふと現れる、存在感のあるお店です。
初めて山の奥の方に足を伸ばした街の人にとって、「あの〜、すいません」と声がかけやすい雰囲気かもしれません。(実際に、この近辺の宿泊施設やオートキャンプ場の窓口なども担っているようです。)
暖かくなった頃から秋の入り口までは、川をはさんだ対岸にある、手作りのウッドデッキのスペースで、寝袋を持ち込んだ映画観賞会やヨガのワークショップなど、さまざまな屋外イベントも行われています。
神山を自転車で走ってみる!を提案するカフェ
店先には、イギリス生まれのブロンプトン社の自転車が。
お店の名前の通り、カフェブロンプトンは、カフェと一緒にサイクリングも楽しめるお店。
1台20万円ほどの自転車がレンタルできます!(地元に詳しいガイドさん付き!)
神山にくるための公共交通機関は、バスのみ。訪れる人はほとんど車で走る神山の道を自転車で走ると、山肌も、川の流れも、広ーい棚田も、すぐ近くに豊かな自然を感じることができるんです。
途中、移住者が開いたお店や、飲食店もたくさんあるので、ぜひ訪れて話をしてみていただけると、自分だけのお気に入りが見つかると思います。
Cafe Brompton Depo (カフェ ブロンプトン デポ) のレンタサイクリング情報
〒771-3422 徳島県名西郡神山町上分字中津595 連絡先:080-2982-1608
営業時間:月・木・金 10:00~17:00、土・日・祝 8:30~17:00
定休日:火水
レンタル料金:1日1台(17:00まで)1000円
予約:電話 もしくは facebook メッセンジャー
※神山町ガイドは日・祝、要予約
おすすめサイクリングコースは、約30km。以下のような流れです。
カフェブロンプトン出発!~ 江田の棚田 ~ 赤いトラス橋 ~ 明王寺のしだれ桜 ~ こんにゃく橋 ~ チーノ農園 ~ 寄居商店街 ~ 潜水橋 ~ 乳いちょう・大久保の棚田 ~ 神山温泉 ~ 道の駅神山
私は神山2年目ですが、ガイドブックに載っていないとっておきの桜の名所や、
※氷瀑の滝など、今でも四季を通して発見が多いです。(コースにはない場所ですが、とってもオススメ。)
店長は神山ものさす塾2期卒業生の吉田くん
オーナーは、中津にある大門製材所の大門さん。そしてカフェの運営をまるっと任されている店長は、実は神山ものさす塾2期を卒業した、吉田大輔くんなんです。(私もものさす塾2期でした!)みんなからは、ダダさんと呼ばれています。
はるばる東京から神山ものさす塾へ来たダダさん。卒塾後、ご夫婦で神山へ移住することになるまで、私は同じ塾生として近くで見ていましたが、当時から、他の移住者や地元の人の中に、混ざるように交流をする姿勢は、彼の特長としてはっきりと目立っていました。
知らない場所では、つい様子を見てしまうスタンスになってしまうことも多いと思うのですが、彼はまず混ざって交流する。その姿勢は熱心で、いつでもすごく気持ちよく人と交流するんです。そうやったたくさんの人と交流して結果得たエピソードは、私にも色々話して聞かせてくれていました。ダダさんを通して知った神山は、いつもとても鮮明で色鮮やかだな〜と後で思うことが多いように思っていました。
だから彼のオススメしてくれるもの、こと、場所、人は、どれも独自のエピソード付き。ダダさんだから見れたものを共有してくれるので、とても興味深いのです。本人の"体感"を通したものを知れることは特別感が増し、よりいいことを教えてもらった感覚があるのかもしれません。
そんなダダさんに以前、直接インタビューさせてもらった際、”中津を、身近なところからもっと楽しくしたい”という言葉を聞きました。
”中津の人達の、年齢を重ねても寛容で、今を楽しく生きられる人柄に魅力を感じる。そしてとても共感してる”と。
ダダさんの、地元の人への熱心な様子には、特別なものを感じますが、その動機は彼の人柄そのものを表しているなと納得しました。
また、それは言葉だけではない、彼の行動からも感じられるもの。
つい先日、4月14日にはダダさんが企画した「風の谷の市」が開催されました。
昼は屋外で、ダダさんがつながりのある出店者の飲食ブースはもちろん、活版印刷などのワークショップスペースがメイン。そして夜は、カフェの中で、みんながお酒を片手にぎゅっとなって、犬式 a.k.aDoggystyle のギタリスト、三根星太郎さんのアルバムリリースツアーのライブをはじめとした魅力的な音を楽しむイベントでした。
神山の山奥で、移住して間もない彼が、人がたくさん集まってくるイベントを実際に開催することになり、これから続くものにしていきたいと話していました。
当日は、イベントの名前どおり、つよい風がよく吹いて、人がどんどん集まっては、夜のライブが終わるまでずっと賑やかでした。
カフェブロンプトンのマインド
ここが好きだという人みんなの協力でできている
カフェブロンプトンの店内には、大門さんのお父さん(通称カフェお父さん)手作りのテーブルとスツールが並んでいます。店内の細かいディティールもすべて手作り。
カフェお父さんには、私も自宅の作業台を作る時にお世話になりましたが、とってもお茶目でやわらかくて、大好きなんです。カフェお父さんが作った…と思うだけで、テーブルもスツールも座り心地が何倍も良くなる魔法。スツールなんかは私のお尻にぴったりで落ち着きます。
風の谷の市が開催された当日、カフェお父さんのギャラリーがオープンしました。
もともと木工が好きなカフェお父さん。大門さんがカフェ営業をはじめてから、いろいろな人に会う機会が増えました。次第に「ギャラリーをしよう」と思うようになったのは、人に頼られることが増え、それが活力になっていたからなんじゃないかと、ダダさんは言っていました。
そんな、カフェお父さんの”やってみよう”を支援するダダさん。
うまく言葉にできませんが、私はいいな〜いい雰囲気だな〜と素直に思うんです。
先にも述べた「年齢を重ねても寛容で、今を楽しく生きられる人柄」。そのマインド。
私も、とても魅力を感じています。
カフェブロンプトンに感じる雰囲気の良さを、私はダダさんから知りましたが、
その根本には、ここに関わってきた人すべての良さが混ざっているんだろうと、今は思っています。
ここに、サイクリングができるカフェを作ろうと始めた人。
ここに、木陰の気持ちの良いウッドデッキを作った人。
ここに、人が集まるようにと企画を考える人。
ここで、食べられる美味しいピザを焼いてくれる人。
ここに、訪れた人が慣れない山道で困らないよう奔走してくれる人。
ここが、気に入ってワークショップに、イベントに訪れる人。
ここなら、と交流に来る移住者の人。
ここに、来たいと遠くから目指して来てくれる観光の人。
ここが、好きでのんびりしに通う地元の人。
マーケティングされていない、中も外も関係なく、老若男女混ざり合っているカフェ。
たくさんの人の手とたくさんのできごとを経て、まるくつながって、長く長く、続いていって欲しいです。
カフェブロンプトン、特別な安心感があります。ぜひ通って顔なじみに!
最後にカフェブロンプトンのメニューをご紹介。
カフェブロンプトンの定番カレー!
大きな野菜とお肉がゴロゴロ入っていて食べ応えのある満足カレーです。わたしとしてはご飯の炊き加減(ちょっとかため)が好みです!