2018年08月03日
「暮らすようにはたらく」そのための、ものさすアプリをつくろう - 後編 -
こんにちは、プロデュース部の山内です。
「ものさすアプリ制度」をきっかけに、みんなの好きなこと、やりたいことを会社で実現していく...ということについて、前編でつれづれなるままに書いてきました。今回の後編では、山内が実際につらつらと考えていた、ものさすアプリ活動のアイデアについて、これまたつらつらと書いていきたいと思います。
ものさすアプリアイデア、3選
それでは早速、今私が考えている「みんなで作りたいものさすアプリ」アイデアを3つご紹介したいと思います。
ちなみに、これらのアイデアは以前から思いつき程度に、できたらいいなあと考えていたものです。そこから、ものさすアプリ活動の意味や可能性について思いを巡らせたのが、前編でお伝えした内容なので、以下のアプリアイデアと先に書いた内容には若干ズレがあるかと思います。
また、各アイデアの最後にアプリ活動のアウトラインを「仕様書」というかたちで箇条書きにしてますが、その中のスキルは、活動を通して身につけられるであろうスキルのことで、スタート時点で必要なものでは必ずしもありません。
あくまでも私の脳内アイデアなので、気軽に読んでいただければと思います(笑)。
1. めぐるモノたち
一言でいうと、「社内フリマイベント」の活動です。
以前に、社内の某松永くんに、私の私物でほとんど着ていない洋服や靴などを手頃な値段で売っていたのですが(笑)、けっこう洋服の趣味が合うメンバーは多そうだし、これってけっこう社内需要あるんじゃないかなと思って、一度喫煙所で何人かに聞いてみたら、反応がよかったんです。ちょうど社内イベントも減っていた時期だったので、あ、これやってみるといいかもと思いました。少しマーケットぽいテイストも加えて。
で、ものさすサイトの記事カテゴリ「めぐるモノサシ」にかけた「めぐるモノたち」というタイトルがすぐに思い浮かび、そこから脳内企画が広がった感じです(タイトルって大事ですよね)。楽しみながら、モノサスが大切にしているお金の稼ぎ方、使い方についても考えるきっかけになるんじゃないか、とか、将来的には、モノだけじゃなくコトもフリマの対象にしてみたり、「自分で価値づけしたものを別の価値とお金を介さずに交換する」みたいなことも社内で実験できるんじゃないかと思っています。
「めぐるモノたち」アプリ仕様書(仮)
- アプリ名:めぐるモノたち
- カテゴリ:社内イベント企画運営
- コンセプト:みんなで「稼ぎ方」「使い方」を考え実践する
-
内容:
・出店者を募り、金曜の夕方以降にフリマを開催( 2h 程度)
・入場料制(数百円)入場者はドリンクをもらえる
・基本的に出店者は何を売ってもよい
・出店者は売上の10%を次回以降の運営費にまわす(%は要調整) -
スキル:
・イベント企画立案
・イベント運営(告知や結果のまとめ作業等ふくむ)
・編集・ライティング(告知、ものさすサイトでの発信) - 人数:2人〜 ※運営メンバー
- 予算:イベントごとに、5,6 千円ほど(ドリンク代)
このアプリの育て方:
(社内ニーズ次第ですが)開催頻度を徐々に上げていって、「〇〇が付く日は〇〇市」みたいに定番化していくといいなと思っています。また、将来的には社外の人も参加できるようになったり、「価値」にまつわるお題を設けたり(例:物々交換の回 / コトだけを売る回 など)、多角的に「稼ぐ / 使う」について楽しみながら考えられるアプリになっていくと面白いですよね。
2. ものさす DIY 倶楽部
これは、みんなで心地よいと働く空間を作っていくためのアプリ。
こちらの記事にもあるように、モノサスの空間は結構な割合がDIYでできています。メンテナンスもおおがかりなものは専門業者さんに発注しますが、基本的には自分たちで行います。このDIY倶楽部アプリでは、みんなの場所でみんなが使えて、かつみんなの仕事と暮らしをもっとつなげていけるような、そんな空間を自分たちの手をがっつり動かしながら会社内に作っていけたらと思っています。
ちなみにほぼ思いつきのアイデアですが、作れたらいいなと思っているのが、この3つ。
- 会議テーブル
- ラウンジ的なフリースペース
- ラボルーム(実験室)
1 は、昨年末に長野県下諏訪にあるリビルディングセンタージャパン(リビセン)に行った際に、古材を使ったテーブルづくりのワークショップも行っていると聞き(かつ自分たちでワークショップで作った方が安く済む)、これめっちゃいいじゃん!と思ったのがきっかけです。リビセンはモノづくりを通してモノをいかに使って残していくか(引き継いでいくか)いろんな気付きがある場所なのですが、そうしたことも含めて、できればリビセンにアプリメンバーで行って材を探すところからできればと思いますが、予算もそれなりにかかるので、アプリ活動のひとつに会社との交渉も入ってくると思います。(笑)
2, 3 については、現状ただでさえスペースが足りていないという物理的な課題もあるのですが、既にある空間からデッドスペースやデッドタイムを割り出して設計していくという手もあるかなと思っています。
また、現在モノサスにある参考書籍などはすべて会議室に収納されていて好きな時間に見れない、という課題があるのですが、そのあたりも解決していければなあと思っています。まあ、大がかりなことでなくても、最初は例えば、ポスターフレームを設置して、みんなのお気に入りポスターを交替で展示してもらう、とかでもいいと思うんです。いまある環境をいかに工夫して楽しく心地よくしていけるか、だと思うので。
「ものさすDIY倶楽部」アプリ仕様書(仮)
- アプリ名:ものさすDIY倶楽部
- カテゴリ:社内空間の企画、設計、施工、運用
- コンセプト:みんなが集えて愛着をもてる空間をつくる
-
内容:
・作りたい空間および設備について、アプリメンバーでまず話し合う
・プランニングとコンセプトをざっくり作り、予算感も併せて会社と相談
・予算が必要な大掛かりなことと、すぐにできる小さなことの両面を同時に考えていけると良い。 -
スキル:
・コンセプトメイキング(どんな空間にしたいか)
・デザイン
・予算交渉・管理
・DIYスキル
・空間運用案のプランニング
・編集・ライティング(ものさすサイトでの発信) - 人数:2人〜
- 予算:作りたい空間 / 設備による
このアプリの育て方:
時間がかかるとは思いますが、このアプリ活動を通して、モノサスらしいワークスペースデザインの文脈を作り出せると面白いのではと思っています。空間を企画してつくる人、実際に使う人、その結果を定期的にものさす記事として発信したり。そこから見えてくるポイントを、パートナー会社の方と共有してノウハウを交換していく…みたいなつながりも出てくるといいですよね。
3. ART in モノサス
山内的に一番やりたいアプリです(笑)。
現代アートを中心に、アートを通じて世に対してオルタナティブな視点を持つ訓練をする、また、そうした視点を提供できる社内企画にトライしてみよう、というアプリです。将来的にはぜひ、山内の運営するギャラリー Open Letter にも関わってくれると嬉しい!(笑)
また、ふだんアーティストを始めとしたアート関係者と接する機会ってあまりないと思いますが、そうした方々を招待してランチをしながら話を聞いたりディスカッションできるような企画もできればいいなと勝手に考えています。(元ネタは WIEDEN+KENNEDY TOKYO さんのこれ)できれば、ものさすメンバーと同世代(20-30代)の方が、お互い変にかしこまらずに、いろいろ視点を共有しやすかったりするんじゃないかなあと思っています。
「ART in モノサス」アプリ仕様書(仮)
- アプリ名:ART in モノサス
- カテゴリ:アート鑑賞および社内展示企画
- コンセプト:アートを通じて日常と世の中を別の視点で捉えてみる
-
内容:
・「展示鑑賞」「対話」「企画」の3ステップ
・展示の鑑賞と意見や感想の対話をくり返していく
・また、社内スペースを活用した展示企画も進める -
スキル:
・アテンド(展示鑑賞プチツアーなど)
・展示の企画・構成
・展示空間づくり
・アーティストやアート関係者のコーディネーション
・編集・ライティング(ものさすサイトでの発信) - 人数:3人〜
- 予算:展示鑑賞ツアーやアーティストを招待する際の経費など
このアプリの育て方:
オフィススペースにアートを導入する試みって今や多くありますが、先述の「ものさすDIY倶楽部」と同じで、モノサスらしいアートとの付き合い方というのがあるんじゃないか...と。(なんとなくイメージはついているのですが)それを、他の会社の参考にもなっていくような普遍的なものにできるといいなあと思ってます。
あと、サテライトオフィスがある神山町もアーティスト・イン・レジデンスで有名ですし、モノサスタイランドがあるバンコクもアジアにおいて現代アートが盛んな都市のひとつ。せっかくアートがさかんな3都市にオフィスがあるのだから、情報やアイデアの交換でもいいから、なにか連携できるといいですよね。
以上、私の脳内にあるアプリアイディア3選をご紹介してみました。
こういう活動は、いざスタートするにしても一番ネックになるのが「時間の確保」、「メンバーのスケジュール調整」、そして「プロジェクトの推進と進捗管理」だと思います。 モノサスはGoogleのオフィススイート G Suite を導入しているので、そこのプロダクトをフル活用してある程度はカバーしていければと思っています。(G Suite 活用の社内推進にもなる!)個人的には、いまあるものさすアプリも含めて、Google Sites ですべてのものさすアプリの概要や進捗など公開 & アーカイブしていければいいかなと考えています。
他にもシリアスなものからおバカなものまで、大小たくさんアイデアはあるのですが...キリがないので割愛します!前編に続き、大変長い記事なのに最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからどんなものさすアプリがどんな風に、誰によって動き出していくのか。
次回はその進捗を記事で紹介できればと思います。
最後に、モノサスメンバーのみなさん、上記のアプリアイデアへのジョインや、これもっとこうしてみたい!というリクエストやフィードバックがあれば、ぜひとも山内まで、こちらのフォームよりご一報ください!
追記:マルちゃんの「ビール片手にCSS勉強会」
そんな折、先日、Coding Factory チームの丸山くん(マルちゃん)が、こんな呼びかけをチャットワークでしていました。
ちょうどこの記事の原稿を書いていたタイミングだったので、(私は直接の参加対象者ではないのですが)「おお、めっちゃいい!」とちょっと感激。コーディングから始めて、そこから他の部署(職能)のメンバーへの展開も視野に入れ、ロゴ募集なんかもしてて、そうそうこういうの!と(偉そうですが)思わずうれしくなりました。(私の思いつきアイデアよりよほどしっかり企画している...) チャットワークにもぜひともいいね!機能が欲しい。(笑)
ビール片手に、という「オフ」の要素を入れているのがとてもいいですよね...。
実際の様子はこんな感じだったようです。
僕も少しだけですが、ハングアウトで参加しました。とてもいい雰囲気だったので、後日マルちゃんにどうだった?と聞いてみました。
実際に開催してみて、参加者が楽しそうに参加する姿はやはり嬉しくモチベーションアップに繋がりますね。また、参加者募集など運用的な面で課題が見つかり、参加者だけでなく自分自身もすごく学びがあるものだなぁと感じています。 今後の運用については、学ぶことってけっこう孤独だったり辛かったりしますが、皆でコミュニケーションして和気藹々と楽しく学べる場にできると良いなと思っています。(マルちゃん談)
いい、いいですよね...。ぜひものさすアプリ化して、この「ビール片手に」スタイルでどんどん展開していってほしい...私もなにか手伝えることを見つけてぜひ参加したいと思っています!