2018年08月27日
"ゴルフ天国"タイでのゴルフの楽しみかた
こんにちは。モノサスタイランドの宮川です。
皆さんゴルフはされますか?実はタイには、日本からゴルフ目的の旅行者が多く訪れます。タイに住んで6年目の私も、月に2回ほどのペースで友人たちとゴルフに行きますが、週末のゴルフ場は日本人の駐在員や旅行者がとても多く、最も身近な娯楽としてゴルフが暮らしの一部となって楽しまれています。
今回はそんなゴルフ天国とも言えるタイのゴルフ事情をご紹介します。
タイのゴルフの特徴
タイの首都バンコク近郊には、車で30分〜1時間ほどの距離にゴルフ場が多数存在します。
日本に比べ山が少ないため平坦なコースが多く、OBも少ないのですが、その代わり随所に池が多く配置されています。
一年を通して最高気温が30℃を超える熱帯性気候のタイでは、陽が昇りきって暑くなる前にラウンドを終え、帰宅を望むゴルファーが多いです。スタートは早いと日の出直前の時間から設定されており、私はだいたい6時〜7時半頃までの間でスタートするケースが多いですが、早ければ10時、遅くとも12時頃にはラウンドを終えます。そのため、11時以降など遅めのスタートは割安な料金で回れるゴルフ場もあります。日焼けが気になる方にはナイトゴルフという選択肢もあります。
タイは日本より赤道が近いせいか、朝焼けや夕焼けの時間が短く、朝クラブハウスに着いた時には真っ暗だったのに、着替えて外に出ると明るくなっていることに驚きます。
簡単にゴルフのルールのお話ですが、ゴルフは1ラウンドが18ホールあり、前半9ホール、後半9ホールをプレイします。
私は実はまだ日本でゴルフをラウンドしたことがないのですが、日本では前半のプレイを終えた後、後半の前にレストランで昼食をはさむそうです。
タイでのゴルフは前後半の間に昼食をはさまないスループレイ。後ろの組がつまっていればたいてい休憩もはさまずにそのまま後半もプレイするタイでのゴルフしかしたことのない私にとって、間に昼食をはさむなど考えられません。途中で昼食なんて食べたら眠くなって後半ダレてしまわないか心配です。
一般的にタイでは18ホール回り終えた後、シャワーを浴びて、ゴルフ場のレストランでタイ料理を食べて、帰宅します。
ひとり1キャディ1カート
日本とタイのゴルフの一番の違いは、キャディさんとゴルフカートです。
日本では、キャディさんを付けないセルフプレイだったり、グループに一人キャディさんを付けたりするようですが、タイでは必ず一人一人に専属でキャディが付きます。
キャディはクラブを渡してくれたり日傘をさしてくれたりと、ゴルファーの身の回りの世話をしてくれます。ピンまでの残りの距離を教えてくれたり、グリーンの転がり具合も教えてくれます。至れり尽くせりです。
ただ、キャディさんには当たり外れがあり、プロ意識の低いキャディも多いため、スマホに夢中で飛んでいったボールを見ていなかったり、残りの距離が分からず周囲のキャディに聞くような場面も見られます。中にはこちらのミスに次第に不機嫌になるキャディも(キャディ同士で賭けてたりします)。キャディさんの年齢は中学生ぐらいの女の子から中年のおばさままで、さまざまです。
特にサービスに問題がなければ、ラウンド後には別れ際に300B(千円くらい。キャディ Feeと同額くらいが目安)のチップを渡すのが通例です。
ゴルフカートについて、日本ではグループで1台の大きなカートを共用したりするようですが、タイでカートを利用する際はキャディさんが運転する2人乗りのカートを1人1台利用します。
料金はだいたい追加700B(2千円ちょい)と日本に比べれば安いので、炎天下のタイのゴルフではカートも付ける人が多いです。混雑する週末は強制的にカートの利用が決められているゴルフ場も多かったりします。フェアウェイへのカート乗り入れも、可能なゴルフ場の方が多い印象です。
私の場合、同伴者で歩きたい方がいらっしゃる場合は、稀に歩きのラウンドもありますが、普段カートプレイに慣れていると、歩きのゴルフはまるで違うスポーツのように疲れます。18ホール歩くと距離は6キロ〜7キロ、テレビで観るようなプロの試合になると8キロ近く歩くことになりますが、個人的にはプロの試合がなぜカートを使わないのか不思議でなりません。ゴルフ発祥の頃にもしカートがあったなら、当時の人達もカートを選んだことでしょう。
料金の目安
料金の目安は、グリーンFee+キャディFee+カートで、トータルだいたい2,000B〜5,000B(6千円〜1万7千円くらい)。平日や田舎のゴルフ場ならもっと安かったりもしますが、料金はゴルフ場のグレードによってさまざまです。それでも、日本と比べれば割安で、キャディさんも付いてカートの利用が可能なので、リッチな気分で回れることでしょう。
私が普段行くようなゴルフ場は、だいたい3,000B台(1万円ちょい)のところが多い気がします。
オススメのゴルフ場
タイには有名な大会も行なわれた豪華なゴルフ場も多くありますが、今回はバンコク市街から近場のゴルフ場をいくつかご紹介したいと思います。
車を持たない私や旅行者の方にとっては、利便性も重要です。送迎込みのツアーもありますが、どうしても割高になってしまうため、便利な「Grab(配車アプリ)」やタクシーでさくっと気兼ねなく行けるゴルフ場を選んでみました。
余談ですが、タイでは配車アプリのGrabがとても便利です。東南アジアへ訪れた際は、現地で旅行者用のSIMをスマホにさして、必ず利用したほうがいいと思います。クレジットカードを登録してしまえば、車中での現金支払いは一切不要。配車アプリは、海外旅行を革命的に便利にしてくれたと思います。
UNICO GRAND GOLF COURSE(ユニコ)
バンコク中心部からスワンナプーム空港方面へ(道が混んでなければ)車で20〜30分の距離にあり、最も近いゴルフ場と言ってもいいユニコ。何より気軽に行ける近さが魅力です。2018年8月現在はまだコース改装中でハーフの9ホールしか営業していませんが、以前のただただ平坦で両サイドに小川の流れる(私的に)苦手なコースから一変、戦略的で楽しめるコースに生まれ変わりつつあります。
MUANG KAEW GOLF(ムアンゲオ)
バンコク中心部から南東へ車で約30分。こちらもかなり近い距離にあり、外国人旅行者にも人気のゴルフ場です。トリッキーなコース設定や、池が多めでグリーン周りに深いバンカーもあり、難易度は高めのコースとなっています。コースはよく手入れされていて、サービスの質も高い分、値段もやや高めな印象です。
LEGACY GOLF CLUB
バンコク中心部から北東へ車で約40分。「Safari World」という動物園が隣りにあります。
かつて日本で帝王と呼ばれたプロゴルファー、ジャック・ニクラウス設計のゴルフコースで、さすがコースは戦略的。何度行っても楽しめます。私も過去一番多く利用しているゴルフ場です。
タイのゴルフ場の名物
タイのゴルフ場には、コースに犬や猿などの動物がいたりします。中には日本で見られないような大きなトカゲも。
なかなかの大きさなので、出てきたときはみんなで撮影タイム。そんな動物たちとの出会いも、ラウンド中のささやかな楽しみだったりします。
ゴルフを通して、人生勉強中
ゴルフをするためだけに作られた見渡す限りの広大な土地で、思いっきりボールを打ち、なるべく少ない打数で穴に入れる。難しいルールは色々とありますが、ゴルフは言ってみれば単純な競技です。
ボールを打つ、穴に入れるといった行為は他のスポーツとも共通しますが、自然に囲まれながらも非日常的な空間で行うゴルフには、何か本能的に楽しめる魅力があるように感じます。
私がゴルフを本格的に始めたきっかけは、5年前のクリスマスのプレゼント交換でたまたま友人からゴルフボールをもらったことでした。それから何度か打ちっぱなしで練習して初ラウンドを迎え、記念すべき第一打のティーショットは目の前の池にコロコロと消えたものの、実際にコースに出てボールを上手く打てたときの爽快感は格別でした。
それから日々のストレス発散のためにも打ちっぱなしに黙々と通うようになり、今ではプライベートはゴルフ一色。テレビはゴルフ専門チャンネルばかり観て、自宅にパターマットやアプローチネットまで置いて夜な夜な練習をするほどのハマりようです。学生時代の部活のような感覚で、何か打ち込めるものが欲しかったのかもしれません。
ゴルフは子どもからお年寄りまで、同じ土俵で楽しめるスポーツです。おじさんのイメージがあるかも知れませんが、どうせ大人になってはじめるのなら、早いに越したことはないと思っています。人脈の輪も広がります。あんなに雑談しながら出来るスポーツは他に知りません。
また、ゴルフには性格が出ます。コース攻略のマネジメントの仕方やスイングの探求など、普段の生き方に通ずる部分も感じますが、大きく違うのは、どんなに失敗をしても誰からも責められないということでしょうか(たまに責めてくるキャディさんもいますが...。笑)。
攻めたり守ったり、失敗も成功も思う存分繰り返す中で、自分自身への理解が深まるような感覚もあります。
次こそは!と意気込んで、どうにも上手くいかない日もあれば、思いがけずロースコアが出る日もあったり。ゴルフを通して人生勉強中です。
この楽しみは、ぜひ多くの人に味わってもらえたらと思います。
ぜひタイで、一緒にゴルフへ行きましょう!ついでにオフィス視察も大歓迎です。