2018年12月04日
自社サイト「セルフチェック」のススメ
~現状を知ることが、リニューアルの第一歩~
こんにちは。BtoB チームの羽賀です。
BtoB 企業の Web 担当者様のなかには、自社の Web サイトに関して、以下のような悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか。
自社の Web サイトに関する悩み
- 前回のリニューアルから時間が経過して、デザインに古さを感じる。
- Web サイトの使い勝手が悪く、目的のページにたどり着きにくい。
- Web サイト経由での問い合わせが少ない。
- 改善が必要だと感じているが、具体的に何を改善すればいいのか分からない。
- そもそも、自社サイトの現状を把握していない。
- Web サイトを活用して自社製品 / サービスの売り上げアップにつなげたい。
これらの悩みを解決するための第一歩として、まずは自社の Web サイトを客観的な視点でセルフチェックし、「現状」について知っておくことをおすすめします。これからリニューアルについて検討を始める場合はなおさらです。
そこで今回は、Web 担当者様ご自身で確認できるチェック項目についてご紹介したいと思います。主に見る部分は、ユーザビリティ(使いやすさ)です。ユーザビリティの善し悪しは、Web サイトを訪れた人が目的の情報にたどり着くために、最も重要になる要素です。
ここでは、「デザイン」「ナビゲーション」「コンテンツ」「問い合わせフォーム」「時流対応」の 5つの切り口にわけて、ユーザビリティを見ていきます。それぞれ 5つのチェック項目を抜粋してまとめていますので、この機会にぜひチェックしてみましょう。
1.デザイン
デザインは、大きくトップページと下層ページに分けて見ていきます。
トップページは、その企業の第一印象を左右する重要なページであり、すべてのページにつながる最初の入り口となります。細かい要素だけではなく、全体を俯瞰して見る必要があります。
また、下層ページについては、特に BtoB サイトの場合、製品 / サービス情報などは比較検討しやすいよう整理されている必要があります。そのうえで、違和感や迷いなく操作・閲覧できることが大切です。
主なチェック項目
【トップページ】
- 自社が提供する Web サイトということが明確に分かるか
- トーン&マナーは企業ブランドと一致しているか
- グローバルナビゲーションの項目は直観的に把握できるか
- メインの画像は高品質で魅力的か
- 目的のページを短時間で見つけられそうか
【下層ページ】
- 文章の行間や余白が確保され、閲覧しやすいか
- フォント(書体)に一貫性は感じられるか
- アイコンは見やすく、直感的に意味が分かるか
- リンクが貼られた箇所が一目で分かるようになっているか
- ボタンやメニューのデザインは「押せる」ことが明確か
2.ナビゲーション
サイトの中にユーザーにとって有益な情報を掲載していても、そのページまでたどり着くことができなければ意味がありません。ナビゲーション(グローバルナビゲーション、ローカルナビゲーション、コンテンツ導線)は Web サイトのユーザビリティにおいて、特に重要な役割を果たします。実際にサイトを触ってみながら、改めて導線をチェックしてみることをおすすめします。
主なチェック項目
- グローバルナビゲーションのドロップダウンメニューが使いやすいか
- ナビゲーションのタイトルが遷移先のページタイトルと一致しているか
- サイト内のどのページを見ているかが明確に分かるようになっているか
- すべてのページにトップページへ戻るリンクがあるか
- どのページからでもスムーズな問い合わせが可能か
3.コンテンツ
Web サイトにおけるコンテンツの重要性はますます高くなっています。ユーザーの情報収集がスムーズになるために、コンテンツが分かりやすく整理されているかどうかをチェックしてみましょう。
主なチェック項目
- コンテンツの分量が多くなる場合は適切にページを分けているか
- サイトマップ(ページ一覧)が用意されているか
- ダウンロードファイルに種類(PDF など)や容量(KB など)が記載されているか
- リンク切れや工事中のページがないか
- エラーページに必要な情報を掲載しているか(「404 Not Found お探しのページは見つかりませんでした。」といった説明、サイトコンテンツおよびサイト内検索への誘導など)
4.問い合わせフォーム
お客様とのダイレクトなコミュニケーションツールである問い合わせフォームは、特にユーザビリティが重要です。フォームが分かりづらく面倒な仕様になっていると、ユーザーは簡単に離脱してしまいます。問い合わせフォームは、特に見やすく使いやすい仕様になっていなければなりません。
主なチェック項目
- 入力の流れ(手順)が分かりやすく掲載されているか
- 項目数が多くないか
- 必須項目は分かりやすいか
- 文字入力のルールが分かりづらくなっていないか(半角、全角、ハイフン指定など)
- 入力を補助する機能があるか(記入例表示、住所検索、半角全角変換など)
5.時流対応
インターネットを取り巻く環境は、刻々と変化していきます。これまでは対応しなくても特に問題が起きなかったことでも、時流に応じて柔軟に対応することが重要です。ここでは、最近の Web 環境の変化によって対応が望まれる項目をまとめました。
主なチェック項目
- PCだけでなくスマートフォン/タブレット端末にも対応しているか
- 常時 SSL(HTTPS)化に対応しているか
- サイト内検索機能で Google カスタム検索を利用している場合、検索結果画面内に競合他社の広告が表示されていないか(2018年4月からのサービス切り替えによる)
- アクセス情報に Google マップを利用している場合、エラー表示になっていないか(2018年6月からの仕様変更による)
いかがでしたか?
まずは、今回ご紹介した項目をセルフチェックして自社サイトの現状を把握することが、リニューアルの第一歩となります。
「通常業務と Web 担当を兼任しており Web サイトにかけられる時間が少ない」「ちゃんとセルフチェックできる自信がない」というWeb 担当者様もいらっしゃると思います。
そのような場合は、私たちが提供している「Webサイト無料診断」サービスをご利用ください。ご希望の方は、以下のお問い合わせフォームより「無料診断希望」「対象のWebサイトURL」を添えてお問い合わせください。