2019年01月28日
徒然にものさす #9
〜身体になじむもの〜
最近、身体感覚って大事だなと漠然と感じています。
一方で気をつけて扱わないといけないものだとも思います。
身体感覚というのは、言語化されていない感覚のことなので、
根本には未熟さがあるというか、思考や知識が追いついていないという
言い方もできるわけです。
だからそこに頼ってなにか行動を起こしたり、判断をするというのは
言葉にする努力を怠っている可能性もある。
また、他人とのコミュニケーションにおいて言語化をサボるのは
関係性を破綻させる要因だとも思います。
それでも身体感覚が大切だと思うのは、ここ最近いくつかの
大きな決断や、痛みを伴う判断をしてきた中で、
ロジックだけでは割り切れないことが
たくさんある状況に直面した時に、頼れるものがやっぱり
身体感覚しかなかったからです。
大きな判断をして、未来の自分が後悔するかしないかなんて、
もう理屈ではどうにもわかりません。
3年後の自分のつもりになって、自分の臓腑に問いかけてみるしかないんです。
逆に言うと、頭でどれだけ納得していても、自分の身体に馴染まないことは
じわじわと内面を蝕んでいくのです。
だから最近、自分の身体が軽くなる感覚を大事にしています。
考えているうちに、ふと、みぞおちのあたりが軽くなることがあります。
一瞬軽くなるだけではダメで、その感覚が長続きする方向へと自分を連れていく。
ちなみにこの身体感覚、意識するようになったきっかけは
食べ物について気をつけるようになってからです。
食べた後に身体がずーんとだるくなる食べ物がある一方で、
ふわりと軽くなる食べ物もある。
食事の後の身体の軽い、重たいを気にするようになったら、
生活全般に少しずつ神経が通うようになってきました。
自分の感覚に誠実に生きることはとても難しいことだとは思いますが、
自分のものさしをもつとは、そういうことなんじゃないかと思っています。