2019年01月31日
ものさすサイト、いったんお休みします。
2015年11月より、ほぼ毎日更新し続けてきたものさすサイト。
2月から、いったんお休みします。
この約3年間で掲載した記事は783本。
あらためて振り返ってみると「継続は力なり」と思います。
もちろん自社のサイトなので、誰に頼まれたわけでもなく始めました。
約70名のメンバーひとり一人が記事を書くことで、
モノサスという会社の「正直な今」を多面的に伝えるための試みでした。
仕事のことはもちろん、暮らしのことや自分がハマっていること、この数年間で広がった各拠点の様子(代々木、神山、大阪、周防大島、タイ)、そして自分たちの働き方の変化など、毎日の記事を通して刻々と変化する「ものさす姿」をできるだけリアルにお伝えしてきました。
あらかじめ決めていたルールは3つ。
- ほぼ毎日、みんなで書くこと
- 一人称で書くこと(主語=自分)
- オウンドメディアにしないこと
ルールのひとつをやぶり、予定されていた記事を掲載できなくしたのは、この3年間で私だけです(人間失格)。そのくらい、みんな頑張って記事をつくり続けてきました。
その中心で活躍してくれたのが、ものさす編集部。
いわゆるオウンドメディアではないので、バズることや数字的なものを追っていません。
ゆえに特に誰から評価を受けるわけでもなく、時に拒否られ、感謝され。一緒に泣き、笑い。文章なんて書いたことがない人たちに、日々、寄り添いつづけました。
更に「権利」と「義務」から、「自由」と「責任」という、モノサスでの働き方の大きなシフトの渦にも飲み込まれ。今思えば、会社全体の状況を赤裸々に表すプロジェクトになっていたんだと思います。
ほぼ毎日、とにかく、みんなで書いてみる。
そこから見えてきたこともあります。
一人称で書き続けることは、現在や、過去や、未来の
自分と向き合い、自身のプロジェクトを形づくっていくことかも。
他方、書かないという選択はどういうことなのか。
や
ものさす編集部は、会社の文化づくりを担う、「コミュニティ・マネージャー」のような存在かも。など、おぼろげに輪郭が見え始めています。
今回、この輪郭を描ききるためにいったんサイトをお休みし、新たなフェーズに向けて動き出したいと思っています。
読むことは、人を豊かにし。
話すことは、人を機敏にし。
書くことは、人を確かにする。
(フランシス・ベーコン 哲学者)
私の好きな言葉です。
読むこと、話すこと、書くことの本質的な循環が一人のひとの中で生まれた時、ひとは自分の足ですっくりと立ち、主体性をエンジン(動力)に、自身の力で居場所を作っていくんじゃないか。そして、それをサポートするために「組織」があってもいいんじゃないか。
その中で、それぞれの「自由」を互いが認め合い、有機的につながる時、会社という集団が、学び合い育ちつづけられる「居場所」そのものになっていくと思いたい。
いつまでお休みするかは分かりません。
また、ちょこちょこリニューアルの進捗を記事として報告していけたらとも話しています。
暖かく見守ってもらえたら嬉しいです。
【オープンにつくるオウンドメディア】
サイトをリニューアルにするにあたり『わたしたちのオウンドメディアを考える』をテーマに、社内外の人たちと“ワーキング・グループ”をつくって、一緒に考えていけたらと話し合っています。
SNSやオウンドメディアによる情報発信が日常化している今。「POST-TRUTH|ポスト真実 」と言われるように、真実かどうかよりも、バズることやインスタ映えなど感情へのアピールが重要視されがちです。
そんなとき、自分たちを体現する「ものさすサイト」はどうありたいのか。
大袈裟かもしれないけれど、それを考えることは、これからの社会での働き方や組織のあり方をつくり上げていくことじゃないか。
その形を自分たちだけで考えるのではなく、社員の有志、これまでモノサスを支えてくれた方、はじめてお会いする方など、多様な考えを持っている人たちとつくり上げていけたら思っています。
まずは、自分たちのことをに「OPEN」にするということで、『ものさすサイト、3年やってみてどうだった?』というお話会を開催します(美味しいものも用意したい)。聞き手は西村佳哲さんと日本仕事百貨で編集をしている中嶋希実さん。場所は代々木のものさすオフィスを予定しています。詳細や日程などが、決まりましたらまたサイトにて告知させていただきます。