2020年06月12日
好きな事をスキルアップに繋げる
〜Webデザイナーが動画制作の習得に向けてVlogを始めた話〜
こんにちは、デザイナーの河原崎です。
世間では新型ウイルスの影響で自粛状況が続く中、皆様いかがお過ごしでしょうか?
上の写真は、コロナの「コ」の字も広まっていない去年の夏に、フィリピンのラカワン島に旅行で訪れたときに、ドローンで撮影した写真です。 この写真を見るたび、透き通る海と常夏の情景を鮮明に思い出し、今の事態が終息したらまた行きたいと、心から思います。
この旅行では、ドローンの他に一眼カメラやアクションカムを持って現地を回り、帰国後に記録映像として編集をしました。
今回はデザイナーの私が最近力を入れている、映像分野についてお話したいと思います。
なぜwebデザイナーの私が動画を始めたのか
ここでは、カメラで撮影した実写映像の他、テキストやイラストをアニメーションさせるモーショングラフィック、それらを用いた編集まで、ディスプレイ上で動きのあるもの全般を「動画」という括りで呼ばせていただきます。
私が映像について力を入れているのは、いくつかの理由があります。
1.動画の需要が増えている
スマートフォンやタブレットの普及により、誰でも簡単に動画が見られるようになった事が挙げられると思います。
通勤時や待ち時間に映画を見られる時代が来るなんて、10年前はほとんどの人が想像していなかったのではないでしょうか。
また5Gの登場により、弱点であった回線遅延も無くなり、今後ますます需要が増えると言われています。
サイバーエージェントが行った調査によると、国内動画広告市場は、2019年は2,592億円、2020年には3,289億円、2023年には5,065億円に達する見込みで、数字的にも動画市場は急速な成長を遂げることが予想されます。
2.Webデザインと動画がシームレスになってきている
近年Webサイトでは、技術的に実装可能な表現が広がり、動画やモーショングラフィックを用いた見せ方が非常に増えていると感じます。
例えばトップページのファーストビューに動画を使ったり、ローディング画面やホバーアクション、スクロールしたときに要素をアニメーションさせたり。動きを加えることでサイトに生命が吹き込まれ、イキイキとした表現が可能になります。
そのためWebデザイナーにとっても、PremiereやAfterEffectsを使ったモーショングラフィックや編集技術は有用であり、Webデザインと動画の関係は以前よりもシームレスになってきたと感じます。
3.ドローンで培われた知識からの発展・向上
以前記事でも書かせていただきましたが、私は3年ほど前からドローンを購入し、どこかへ行く度にドローンを持っていき動画を撮っていました。
購入当初は撮影した映像をそのままSNSにアップする程度でしたが、よりクオリティを上げていきたいと思ったことが、映像を学ぶきっかけとなりました。
4.映画やミュージシャンのMVを見るのが好き
以前夜間の専門学校に通っていた時、同級生がほとんど年上だったこともあり、色々なカルチャーを教わりました。
その中のひとつが海外ミュージシャンのMVで、スパイク・ジョーンズやミシェル・ゴンドリー、 クリス・カニンガムといった、当時の映像表現の最先端を行くMV監督の作品DVDを見せてもらい、それ以来様々なMVに惹かれるようになりました。
日本でも児玉裕一さんや林響太朗さんなど素晴らしいクリエイターはたくさんいて、そういった方々の作品が、元々映画を見るのが好きな私を、さらに映像分野に興味を持たせた理由のひとつとなりました。
このように、映像分野に興味を持った理由は色々あり、それらの技術と知識を身に着ける為、私は「Vlog」という形で映像記録を残すことにしました。
Vlogとは?
Video blogの略で、自分の好きな事や表現したい事を文章で表現するブログの「動画版」です。
以前から海外ではYouTubeなどでVlogger(Vlogを作り発信する人)が存在し、最近は国内でもミレニアル世代を中心に注目を集めています。
私は旅行に行くことが趣味でもあり、旅自体を楽しむ以外に、目にした風景を何かしら記録として残しておきたいと思ったのも、Vlogを始めたきっかけのひとつです。
私のようにドローンやカメラを持って旅先の思い出を残すのもよし。趣味の料理を撮影するもよし。自身の子供が親元を離れるまでの成長記録を残すのもよし。撮るものやジャンルは、自身が好きなものなら何でも良いと思います。
Vlogの定義は幅広いので、興味のあることを自分なりのスタイルで作ることが、続けていくコツかもしれません。
スキルアップの好循環を作る
私はVlog動画を、去年から定期的にYouTubeにアップしています。自身のチャンネルから発信することで、不特定多数ユーザーの反応やフィードバックをアナリティクスで検証でき、YouTubeの仕組みの理解と共に、早いサイクルでトライ&エラーを重ねながら制作に生かすことができます。また、高評価やコメントをもらえたらそれが自身のモチベーションとなり、次の制作にもつながります。
動画制作に限らずとも、このように楽しみながら自分なりの好循環をつくる事が、様々なスキルアップにつながると思っています。
家でもVlogは撮れる
いまは新型コロナウイルスの影響で、なかなか外出がしづらくなっていますが、家の中でだってVlogは撮れます。私も最近は旅行に行かない代わりに、自宅でタピオカミルクティーを作り、撮影してみました。
いかがでしたしょうか。動画分野はWebデザイナーに限らず、制作に携わる人にとってより身近になってきたと思います。
今後このコーナーでは動画に関わる様々な事を発信しつつ、自身のWebデザインや映像制作に生かしていこうと思います。