2021年02月08日
産直!フレンズパーク
LAMP「特別栽培のりんごの話」
こんにちは!かまパン&フレンズ<ナチュラル物産館>店長の弓削です。
銀座に来て約3ヶ月。
大変なことも多いですが、全国の素敵なつくり手との新しい出会いも沢山あります。
日々神山から届くお野菜な加工品に、みんなも頑張ってるんだなと励まされながら毎日前向きに頑張っています。
今日は「産直フレンズパーク Vol.2」と題し、Instagramでライブ配信した、りんご農家
当日菅原さんは、なんと陸前高田のりんご園から生配信してくださいました!
寒いイメージの強い岩手ですが、陸前高田は比較的温暖な気候で有名とのこと。ですがこの日は海風×雪の悪天候。そんな中でも、「冬のりんご園を見せたい!」との思いから景色を届けてくださった菅原さんとカメラ担当の平出さん。本当にありがとうございました。
まずは、NPO法人LAMPさん(以下LAMPさん)の紹介から。
LAMPさんは、2016年に岩手県の陸前高田で立ち上がった米崎りんごの農家さんです。
東北の震を機に町の農業や未来と真正面に向かい合う団体です。
フードハブでは以前からご縁があり、神山町の活動でも、アップルパイやりんごソース、今年は「りんごちゃん」という新しいパンのヒット商品も登場し、米崎りんごが大活躍しました。
銀座でも、LAMPさんのりんごは大人気。口コミで人気が広がり、りんごを買いにわざわざ立ち寄られる方もいらっしゃいます。こちらでは、離乳食やスムージーなど、加工して毎日食べるという方も多いです。
という訳で繋がりの深いLAMPさんですが、実際にお話してみると知らないことばかり!
とっても面白かったので、こちらではダイジェスト的にご紹介しますね。
全編はこちらからご覧いただけます!
Q1 どんなメンバーでりんごをつくっているんですか??
「メンバーは6名。その中でもりんごの栽培担当はなんと2名です(!)
高齢化で担い手がいなくなった耕作放棄地を中心に、地元の先輩方からつながる5箇所のりんご畑を管理しています。今年の収穫はおよそ5トンの見込みになっています。
震災を機にボランティアで陸前高田に来た人、Uターンで戻ってきた人など、働くみんな経緯はバラバラです。広報担当や営業担当など、各自役割をもって動いています。」
農業って、育てるることが仕事のようですが、それを伝えたり届ける人がいて初めて成り立つんですよね。農業の会社って意外といろんな役割の人がいます!
Q2 収穫期以外はどんな作業をしているんですか?
「収穫が概ね終わる2月は春に生えてくる葉っぱの向きなどを想像して、枝の剪定をします。すべての葉っぱに、太陽が燦々と当たって元気に成長できるように。1本1本気をよく見ながら作業をしていきます。
そのあとは、改植に向けた準備をします。改植とは何十年も頑張った古い木を切って新しい木に植え替えること。それには大きな機械を農園に入れるので、落ちてる枝を拾ったり道をきれいにしたりと用意します。
改植が終わると、次は草むしり。草はお願いしてもいないのに、どんどん生えてきます。それをせっせと手で取る作業が続きます。」
ちなみに、子供の苗木からりんごの実が収穫できるようになるには約7年間の月日を要するとのこと。大変だ…!
Q3 米崎りんごの特徴でもある、海の見える農園。育つりんごにどんな影響があるのでしょうか?
「ミネラルを豊富に含む潮風を浴びながら育つのが一つの特徴です。
また、海に向かって傾斜になる段々畑なので、太陽がどの樹にも満遍なく当たります。だから、どのりんごもみんな元気に美味しく育つんですね。
しかし、その分傾斜の中での作業は一苦労なんです。作業終わりに戻ってくるときは傾斜を上ることに。ハアハア息も切れて夏は熱くて本当に大変です。」
陸前高田の周りの就農者さんはほとんどが70代以上。そんな先輩方の叱咤激励を受けながら日々おいしいりんごづくりに励んでいるLAMPの皆さん。
LAMPさんのつくる米崎りんごは、とっても甘いのにちゃんと酸味もあって、それでいて食感もとてもいい。食べるたびに、このりんごを食べ続けたいと心から思います。
自分が食べ続けたいと思うものを、買い続けること。つくりり続けられるように共に歩もうと意識することが、改めて大切だなあ感じる時間となりました。
次の配信は、りんごの花が満開になる季節にできたらいいなと思っています。
お時間ある方は、Instagramにて全編をぜひご覧くださいね。
最後にランプさんの活動を絵本にしたYouTube動画をご紹介します。
こちらは約10分の動画なので、お時間ある時にぜひご覧ください。