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Mar,2021
中嶋 希実
投稿者:中嶋 希実

2021年03月18日

ものさすラジオ
好奇心旺盛なディレクター町山

ものさすラジオ

中嶋 希実
投稿者:中嶋 希実

ときどき、メンバーの話をざっくばらんに聞いてみる「ものさすラジオ」の中嶋です。

今回は1年ほど前、ふだんはタイで働くディレクター、町山さんが東京に来ていたときに開催したときの様子をご紹介します。

タイ、教育、そして宇宙まで。好奇心がどこまでも広がっていく町山さんの話、よろしければご覧ください。


中嶋
モノサスに入る前ってなにしてたんですか?
町山
空間デザインの勉強したりして、最初に就職したのはオフィス専門の不動産サイトの運営をする会社です。会社っていっても社員が1人とか2人とか、めっちゃ少人数で。いろんな建物に入れたり、物件を探す人も個性的な人が多くて楽しかったです。
中嶋
そこから転職して、Webの人に?
町山
えっと。もっといろんなことを知りたいと思うようになって。ずっと東京だったので、東京以外でも働けそうなWebのスキルを身に着けようかなって考えて。それで、モノサスの募集記事を見つけて。
中嶋
そのときの募集って、タイで働く人募集の記事ですよね。
町山
当時は東南アジアとかぜんぜん興味なくて、北欧とかの感じが好きだったんですけどね。私のなかにまったくない要素だったから、取り入れたらもっとおもしろい人になれそうだなと思って。初めてタイに行ったときに部屋を決めて、もう3年半は経ちました。
中嶋
タイってやさしい人が多いイメージです。
町山
私、ずっと東京のマンションで育ったので、近所付き合いっていうのがわからなかったんですけど。タイは関係ない人が話しかけてきたり、お菓子くれるんです。人と人のあいだに線がないっていうか。私もけっこう、気さくに声かけられるようになったと思います。
中嶋
モノサスに入って2週間だけ代々木で研修して、そのあとすぐタイに行ったんですよね。
町山
そうです。だからこの代々木のオフィスに来るの、今回が2回目なんですよ。
中嶋
みんなの顔と名前、わかりますか?
町山
仕事で関わる人はわかるけど、そうでもない人は…あ、だけど東京にいるこの期間中、けっこういろんな人と飲みに行ってます。
中嶋
飲みに行くの、好きなんですね。
町山
飲みに行かない日はけっこうイベントに参加してて。一昨日は下北沢で『神話と意味』っていう社会人類学者が書いた本の読書会に参加しました。集まった人たちも物理学者だったり料理人だったり、庭師の人もいて。おもしろかったですよ。
中嶋
なんだかすごい集まり。
町山
文化人類学とか好きなんです。さすがにタイ語だとわからないから、日本にいるときはなるべく参加してみようと思って。
中嶋
積極的だなぁ。
町山
このあいだは政治に詳しい友だちと集まって、教育に関わるプロジェクトを始められないかって相談してました。
中嶋
教育のプロジェクト?
町山
ここ数年で社会的な記事をよく読むようになったんですよね。それで、どうしたら社会がよくなるのかってことに関心があって。塵も積もれば山となるって言うじゃないですか。みんなが1ミリでも考えを変えたら、世界全体が変わる。それで、やっぱり教育だろうって。それぞれにもっと勉強して、また集まろうって話になったんですけど。
中嶋
いろいろ勉強してるというか、なんかすごいな。
町山
そうですか。うーん。なんか、楽しくなればいい、良くなればいいなって思うんですよね。
中嶋
あ、一応仕事の話も聞いていいですか?
町山
あ、そうですよね。
小野木
(となりで聞いてた小野木さん) 町山さんの人生で、Webをつくることってどういう位置づけになってるの?
町山
うーん。えーっと、正直、Webだからというより、いいものをつくるっていうことにモチベーションがあります。あとはWebって、新しいものがどんどん出てくるじゃないですか。常に学んでいないといけないっていう状況は楽しいです。
中嶋
それって大変そうだけど、楽しいんですね。
町山
常に難しいことがあったり、学ばないといけないことが出てきて。それをクリアしていく感じが楽しいんですよ。
中嶋
クリアしていく感じか。このあいだ、謎解きゲーム好きだって言ってましたね。
町山
Webの始まりにも興味があって。宇宙の素粒子とかを研究している機関で働いていた人が、その機関内で書類とかのやりとりをするためにつくったのが、インターネットの始まりだったんですよね。
中嶋
知りませんでした。
町山
Webの世界は宇宙に関わっている人がつくったんですよ。その後発展して、今後もいろんな可能性があるじゃないですか。そう。いろんなことが知りたいっていうのが原動力になって生きてます。
中嶋
ほかに調べたりしてること、あったりするんですか?
町山
宇宙の話もおもしろいんですよ。宇宙ってみんなの大元じゃないですか。自分のお父さんやお母さんが誰か気になるのと同じで、自分がなにから発生したのかってみんな気になりますよね。
中嶋
みんな、気になる…かもしれません。
町山
最近、『最高の体調』っていう本を読んだんですけど。その著者は世界各国の論文を読みまくって、自分の遺伝子のポテンシャルを最大限に活かす方法を調べて実践している人で。そのなかに「畏敬の念を抱く」っていうのがあるんです。宇宙とか自然とかって、あまりにも壮大じゃないですか。そういうものについて知って、畏敬の念を抱くっていうのは、ストレスを軽減させる効果があるんですって。だからみんな、知りたいんだと思います。
中嶋
調べたりするの、ほんとに好きなんですね。
町山
好きですね。え!なんで?そうなのか!みたいな話とか。そうそう。量子力学を大学で専攻していたアナウンサーが言ってたんですけど、人が壁をすり抜けられる確率っていうのを計算すると、すごいかすかな確率で、壁をすり抜けられるらしいんですよ。
(となりで聞いてた原澤さん) え、ぜんぜんわかんない。
町山
えーっと。今ここに原澤くんがいるんだけど、それって物質の濃淡でしかないじゃない?みたいな話。境界は見えているけど、別に境界じゃないみたいな。
町山さんはロマンチストってことかな。
町山
え、なんでなんで。
中嶋
とにかく、町山さんはそういうの調べるのが好きなんですよ。
マッチーはいろいろ知ってるし、よく考えて話すよね。
町山
テンポが裏打ちだって言われたことがある。みんな考えないの?ワンテンポ遅いってこと?
中嶋
いやいや、それが町山さんのリズムっていう感じです。ちゃんと考えて話してくれるなって。
町山
1番いい答えを出そうとしてるんですよ。ちゃんと相手の様子を見ながら。
中嶋
タイでも宇宙の話とかする人、いるんですか?
町山
タイ語ではまだそこまで話せないんですよね。日本から知り合いが来たときは盛り上がったりもします。このあいだはヴィパッサナー瞑想の話になって…




その後も盛りだくさんの話題が飛び交ったものさすラジオ。いったんこの辺で終わります。
この会話だけだと伝わらないかもしれませんが、町山さん、ものすごく仕事が集まる“デキる”ディレクターです。

ちなみに現在、町山と一緒にタイで働くメンバーも募集中。一緒にWebのこと、そして宇宙のことも語れると、タイライフがより楽しくなるかもしれません。(宇宙には興味がなくても大歓迎です)

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この投稿を書いた人

中嶋 希実

中嶋 希実(なかじま きみ)

1985年生まれ、茨城・龍ケ崎在住、自営業。「日本仕事百貨」の取材でモノサスと出会い、今はものさすサイトなどいくつかのことに会社のちょっと外から関わっています。

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