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24
Dec,2021
馬場 はるか
投稿者:馬場 はるか
(コーダー)

2021年12月24日

「ポルタ、街へ行く」撮影の裏側
~モノサス映像研×マリオネットコラボ企画~

モノサス映像研

馬場 はるか
投稿者:馬場 はるか(コーダー)

みなさん、こんにちは。
コーダーとして働いています、馬場はるかです。
前回「~モノサス映像研×マリオネットコラボ企画~「ポルタ、街へ行く」ショートフィルム」という企画でデザイナーの河原崎平さんに撮影・編集頂き、ショートフィルムを作成しました。
動画はYouTubeに上がっていますので、ぜひご覧ください。
ショートフィルム「ポルタ、街へ行く」

そしてこの動画がなんと、12月20日販売の雑誌『VIDEO SALON』1月号で、ベストムービ―賞を受賞しました!おめでとうございます!!
ポルタが片面に大きく掲載されていますので、本屋さんで見かけた際は、ぜひお手に取ってご覧ください。

今回は、そんな「ポルタ、街へ行く」の撮影の裏側をご紹介していきたいと思います。

何を撮ろう

河原崎さんに、「マリオネットのポルタとコラボしてくれませんか?」とお願いした時、まだ何を撮影するか決めかねていました。
撮影内容から一緒に考えて頂くことになったのですが、そもそもポルタってどんな性格で、私とはどんな関係なの?という疑問があがりました。
そこでポルタについて改めて考えてみることに。

  • 男の子
  • 5~6歳くらい
  • 好奇心旺盛で楽観的。
  • 食べることが好きだけど、おなかが弱い
  • 私とは一緒に住む友達や家族のような関係
  • 人の見ていない所では、他のぬいぐるみやおもちゃと会話をしたり遊んだりしているが、人前では動かないようにしている
  • いつか海外に行くのが夢

などなどA4一枚くらいにまとめて、共有しました。

そうして、ポルタの性格を考えていくうちに、「不安と好奇心を持ちながら都会を彷徨い歩くポルタの動画を、河原崎さんらしい雰囲気で撮影して貰いたい」と思うようになりました。
そこで、ストーリーを書き、河原崎さんに絵コンテを作成していただきました。
音楽に合わせてあちこちでダンスをする動画や、YouTuberのように毒のあることを言わせる動画などの案も出たのですが、それはまた別の機会に実現できたらと思っています。

スケジュール

撮影内容が決まったところで、一日のスケジュールを考えました。
大体こんな感じです。つくる映像は当初から2,3分を想定していましたが、いろいろなシーンを混ぜていこうとすると、半日がかりの撮影です。

撮影日当日

台風が近づいており、とても心配していたのですが、なんとか天気も持ちこたえてくれて、予定通り撮影をしに行くことができました。
ものさすサイト事務局の齊藤さんにもアシスタント兼裏側の撮影をお願いしていたので、河原崎さん、齊藤さん、私の3人でいざ出発です。

最初の撮影は、モノサスから一番近い人形劇場プークでした。
当日、撮影の許可を頂き、プークを見上げるポルタの様子と、人形劇場の中にいるパペット達と触れ合う様子を撮影させて頂きました。

撮影中、劇団員の方ともお話しをさせて頂くことができました。
人形劇場プークは、とても歴史のある劇団で、人形操演者さんも素敵な衣装を着て表に出ながら人形を操る人形劇をされている劇団です。
以前「エルマーのぼうけん」を観に行ったのですが、見終わった後に近くに座っていたお子さんが「もう終わっちゃったのー?まだ観たい!!」と言っていたのがとても印象的でした。飽きさせない演出とそこまで子供たちを夢中にさせる人形劇は、新宿で観ることができますので、良かったら一度足を運んでみてください。

人形劇場プークでの撮影を終えて、いそいそと新宿駅に向かいます。
行く途中に、良い画が撮れそうな場所を見つけたのでパシャリ。

その後、新宿駅南口の前を歩くポルタの後ろ姿を撮影しました。

ポルタが小さいので、河原崎さんも体勢がきつそうです。
それにも関わらず、風に揺れてポルタの足が千鳥足になり、何度も撮り直しをしてしまいました。

その後は電車の中での撮影です。
ポルタを連れて初めての電車。乗客もほとんどいなかったので、順調に撮影を終えることができました。

駅に到着し、次はおもちゃ屋さん「BANDIT」に向かいます。
途中、自販機でジュースを買ってみたり、

ごはん屋さんのショーウィンドウを羨ましそうに眺めてみたりしました。

おもちゃ屋さん「BANDIT」に到着です。撮影許可を頂き、店主さんに見守られながら早速撮影開始です。

「BANDIT」から歩いて数分のところに明治神宮があったので、ついでに寄っていきます。お散歩をする保育園の子供たちとすれ違う際、「あのくまさん、ほんもの~!?」という声が聞こえてきました。

参道をずっと歩いていくと、カフェがありました。沢山歩いたので、休憩をすることに。
働き者のポルタはここでも撮影をします。

撮影も大詰めです。
ポルタがとうとう疲れ果ててとぼとぼ歩くシーン。

仲良しのトリさんがポツンとブランコに座っているのを見つけ、駆け寄ります。

ふたり再会を喜び、一緒にブランコを漕ぎます。
この時少し離れたところで、外国人の子供たちが「Amazing…」と言っているのが聞こえました。

夕暮れ時になり、二人で仲良く帰っていくシーンを最後に、無事撮影が終了しました。
予定通り19時頃に終わり、万歩計を見てみると18,700歩も歩いていました。

その後。。。

撮影を終えて数週間後、出来上がった動画を見せてもらった時は、とても感動しました。
一緒に撮影していたはずなのに、とても新鮮で、あれがこうなるのかと驚きました。また、ポルタの感情の動きや性格もちゃんと動画から伝わってきてとても嬉しかったです。
河原崎さん、齊藤さん含め、本作品に関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました。また機会があればコラボ動画作成できたらと思っていますので、次回作お楽しみに!

この投稿を書いた人

馬場 はるか

馬場 はるか(ばば はるか)コーダー

ものさすの園芸担当。実はブタとウーパールーパーが好き。 嬉しかった誉め言葉は「笑った時のあごのラインがミッキーマウスみたいだね。」 最近は、マリオネットに合わせて演奏することを目標に、ギターの練習もしています。

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