Sat.
30
Apr,2022
中嶋 希実
投稿者:中嶋 希実

2022年04月30日

みんなが動いているとわかる場所になったら。ものさすサイトを運営してきた2年間。

TOPICS

中嶋 希実
投稿者:中嶋 希実

ものさすサイトを事務局メンバーで運営する体制になり、3年目の春を迎えました。

会社のサイトでできることはなにか、考え、試しながら運営する日々。ああじゃないこうじゃないと相談しながら、記事をつくっています。

そんな試行錯誤を共にしてきた事務局のメンバー齊藤さんが、この春、モノサスを離れることになりました。

事務局をつくった当初から一緒に運営してきた齊藤さんとともに、この2年を振り返ってみたいと思います。


齊藤あかね品質管理を行うチームの一員であり、ものさすサイト事務局のメンバー。好奇心旺盛。入社10年を迎える今、モノサスを離れ、新たな仕事に挑戦することを決めました。
中嶋希実ものさすサイト事務局3年目。取材を通じてモノサスと出会い、いくつかのことに会社のちょっと外から関わっています。

中嶋 今日がモノサスへの最終出社日ですよね。

齊藤 そうなんです。思いのほか寂しいですね。寂しくなっちゃうから、みんなとあんまり目を合わせられません。

中嶋 10年弱いた会社ですもんね。後半2年は、一緒にものさすサイトを運営できて楽しかったです。私と齊藤さんが最初に会ったのって、神山でしたよね。


徳島・神山で5ヶ月を過ごしていたときの齊藤さん。かかしに話しかけているところ。

齊藤 そうでしたね。私の神山での体験をいろいろ話したら、初めてお会いするのにすごく盛り上がって。すごく笑ったのを覚えてます。

中嶋 そこからごはんに行ったり、取材対象として話を聞かせてもらったり。長野の諏訪で一緒にお正月を過ごしたのっていつでしたっけ。

齊藤 2020年の年始ですね。一度会社のメンバーで諏訪に行く機会があって、もうちょっと滞在してみたいなって思ってたら、きみちゃんが行くって言うので便乗して。先に諏訪に行って、やることないから6時間かけて諏訪湖1周歩いたりしてました。

中嶋 諏訪でもたくさん笑いました。その春に、ものさすサイトの事務局を一緒にやらないか声をかけて。

齊藤 きみちゃんと一緒に仕事をしてみるのは楽しそうだけど、編集の経験もないし、会社ではチェック以外できることがないと思っていて。私でいいのかなっていうのが最初の感想でした。

中嶋 事務局について一緒に考えていた真鍋さんに、私が推薦したんです。お互い正直に話せそうだし、ケンカにならなそうだし。あとはいろんなメンバーと関わりがある齊藤さんが一緒だと、助かるなって思ったんです。巻き込んじゃいましたけど、大変なことってありましたか。

齊藤 最初はきみちゃんのサポートや校正くらいだったんですけど、クライアントがいるチェックの仕事と、社内のことであるものさすサイトの仕事は、優先順位のバランスをとるのが難しかったです。あとは、担当することになったメンバー紹介のコーナーは、ちょっと工夫が必要でした。

中嶋 リレー形式でメンバー同士が紹介し合っていく記事をつくるのがいいんじゃないかってことになって、齊藤さんが進行担当になったんですよね。

齊藤 みんないそがしい中で、どうしたら書いて伝えようと思うか、記事をが書きやすくなるかを考えていました。それで、昔会社の朝礼でやっていた「3分で誰かに感謝の気持ちを伝えるコーナー」みたいに、身近なテーマでいいんですよって資料をつくったりして。

中嶋 そうだったんですね。知らなかった。

齊藤 自分で記事を書くのは一歩踏み出すのが大変とか、締切に追われるイメージを持っている人もいると思うんです。このあいだ別のコーナーに登場してくれた滝田さんと話してたとき、が「ものさすサイトに関わることはこんなに楽しいんだって知った」って言ってくれたんですよ。それはすごく嬉しかったですね。

中嶋 それはうれしいです。私も。

齊藤 会社のサイトにみんながちょっとでも楽しく関わることで、お互いのことがわかって関係がちょっと良くなるとか、会社に関わってる感じがするとか、次のなにかにつながればって思ってました。

中嶋 齋藤さんには探究型を利用する人を見つけるってことも、一緒にやってもらいましたよね。(探究型:モノサスのメンバーが挑戦してみたいことを申請し、実行した後、サイト上で報告を兼ねた記事を書く仕組み)

齊藤 この人はビールが好きだとか、最近YouTubeにはまってるらしいとか、情報を書き込んだリストをつくりましたよね。

中嶋 みんなの好きなことを見つけることも、「やってみない?」って声をかけてくれることも、齊藤さんが担ってくれてすごく助かりました。当時の私は面識のない人も多かったし、私から声をかけると身構えてしまう人もいたと思うんですよ。なにより私、人をごはんに誘えないくらいには人見知りなので。一緒に記事つくりませんかって声かけるの、今でも苦手なんですよね。

齊藤 きみちゃんがそんな感じとは、みんな思ってないでしょうね。おもしろい人やこだわりを持ってる人が多いから、みんなの特技みたいなものを引き出すのは楽しかったです。ふだん関われない人と関わるきっかけもできたし。

中嶋 企画を考えるのに、原田さんから「どうして僕は髪を伸ばしているのか」って話を1時間くらい聞いたこともありましたよね。残念ながら記事にならなかったけど、おもしろかったな。齋藤さんが印象に残ってる記事ってどれですか。

齊藤 そうですね。やっぱりビールづくりかな。児嶋さんと大久保さんがあんなに楽しそうにはしゃいでる姿を見れて、モノサスのことを考えてできたビールを会社のみんなで飲んで、いい記事もできて。きみちゃんはどうですか。

中嶋 そうだな。馬場さん発案で、河原崎さんとポルタの動画をつくったのは、事務局やっててよかったなって思った出来事でした。齊藤さんが同行してくれた撮影日、休憩がてら3人でいろんな話ができたって聞いて。サイトの記事をつくることをきっかけに、ふだんの仕事では生まれなかった関係性みたいなものができてるんだなっていうのが見えて。

齊藤 うんうん。いろんな企画がありましたよね。

中嶋 今は仕事とまったく違うことに挑戦する枠みたいになってますけど、たとえばアプリを開発するとか、もっと仕事に近いことに使ってもらってもいいんですよね。今後はもっと幅が広がるといいなって思ってます。


探究型を使った「ポルタ、街へ行く」の撮影風景。齋藤さんがサポート役で同行しました。

齊藤 やってきて思うのは、きみちゃんと私、見守ってくれる真鍋さんの3人のチームは、とても安心できました。そのあと中庭さんや杉本さんに入ってもらえたのも心強くて。結局、ケンカしなかったですもんね。きみちゃんがちょっと不機嫌になってるかな?ってことはあったけど。

中嶋 え、そんなことありましたっけ。忘れちゃったな...だけど、前向きな齋藤さんとだからできたことがあると思うんです。真鍋さんや私がむずかしい提案をしても、齊藤さんは「まあやってみましょうか」って言ってくれるじゃないですか。

齊藤 すごい嫌だなって思ったこと、なかったですよ。打ち合わせ以外でも、ちょっと話しませんかって声かけて、仕事以外の話もけっこうしましたよね。

中嶋 小さな愚痴だったり不安だったり。打ち合わせのアジェンダには書かないけど、話せたらすっきりするようなことを話せたのはよかったなって思ってます。自分たちができることをやってるけれど、このやり方で本当にいいんだろうかって、よく話しましたよね。

齊藤 そうですね。記事1本1本には誇りを持って出しているけど、会社のサイトとして、これでいいんだろうかっていうのは、ずっと不安なことでした。サイトがコミュニケーションツールになったとまでは言い切れないけど、サイトが生きているというか、みんな動いてるってことがわかる場所にはなっていたのかな。お客さんから感想をもらうこともありましたよ。

中嶋 記事をつくって出していくって、ものすごく地道な積み重ねなんですけど、じわじわ、どこかに効いていったらいいなって思ってます。そういう意味で、杉本さんと一緒に担当してもらった自由と責任は、読み応えもあって、メンバーの考えていることを紹介するいいコーナーになりましたよね。

齊藤 私は取材に立ち会っていただけなんですけど、みんな熱い思いを持って働いていることがわかって。ふだん隣のデスクに座ってる村上さんとも、仕事に対してどう考えているかって、話したことなかったので。

中嶋 きっかけがないと、そんな話しませんよね。

齊藤 特に日向さんの話は、私が次に進むきっかけのひとつになりました。聞きながら自分を振り返って、ぐっときたんですよね。

中嶋 今後は、これまでバイトとして続けてきた歯科衛生士を本業にするんですよね。

齊藤 はい。医療従事者がクローズアップされるようになって、資格や経験があるなら、そっちにいったほうが自分の価値というか、社会に役に立てるんじゃないかって調べ始めました。モノサスではなによりも人にも恵まれ、個の人生を尊重していただきました。これからは、他の人の人生を考える番。いばらの道には進むと思っています。不安も楽しみも両方ある感じですね。

中嶋 次の職場は決まってるんですか。

齊藤 ちょうど転職活動をしてるところで。証明写真と面接用に、上下黒のスーツを買ったんです。だけど、なんか大人のパリッと感がないんですよ。大久保さんに相談したら「この歳でリクルートスーツはおかしいんじゃないか」って言われて、そうか!!って。相変わらずのんびり、今はそんな感じです。

中嶋 新しい挑戦、応援してます。改めて2年間、一緒にサイトを運営してくれて、ありがとうございました。

齊藤 こちらこそ。あのとき「やります」って言ってよかったです。これからのものさすサイトも楽しみにしてます!ありがとうございました。


私にとって仕事を一緒にする仲間であり、なんでも話せる友人になった齊藤さん。持ち前の好奇心や前向きさに助けられてばかりの2年間でした。

ちょっぴりさびしくなりますが、ものさすサイト事務局は新たなメンバーが加わり、できることも増えています。今後いろいろな角度からモノサスの様子をご紹介していきますので、これからも、どうぞよろしくお願いします!

この投稿を書いた人

中嶋 希実

中嶋 希実(なかじま きみ)

1985年生まれ、茨城・龍ケ崎在住、自営業。「日本仕事百貨」の取材でモノサスと出会い、今はものさすサイトなどいくつかのことに会社のちょっと外から関わっています。

中嶋 希実が書いた他の記事を見る