2022年08月09日
元ひきこもりデザイナーの周防大島サテライトオフィス訪問レポート。
島の暮らし編
みなさんこんにちは!
ものさすサイト事務局の滝田です。
周防大島オフィスメンバー紹介記事に続き、今回は一週間滞在した周防大島の様子を写真をお見せしながらお伝えできればと思います。
山と海に囲まれた大自然、そこでわたしが見た生活や暮らし、また滞在中に訪れたお店や、体験したアクティビティなど、少しでも周防大島の雰囲気を感じていただけたらうれしいです。
まずはオフィスの周りをぐるっと
オフィスがあるのは約30人ほどの小さな集落。人も車もほとんど出会うことがないです。ところどころに水路があって、水の流れる音が涼しげ。滞在6日目の散歩で、ようやく紫トウガラシを植えている地元の方とお話できました。「育てやすい野菜で夏に紫色の花が咲くんだ」と教えてくれました。
初夏は、ビワがいたるところに実っています。桃もありました。
いい感じの小道がたくさんあります。
ついワクワクして進んでいくと迷います。Googleマップを開いても帰り道はわかりませんが、坂を下れば必ず海沿いの道路に繋がるので、オフィスへの帰還はかんたんです。
展望台から見えた街と島、島と島のつながり
かの有名な大島大橋。街と島をつないでいます。2018年10月、橋桁の下部にある島への唯一の送水ルートである水道管に船が衝突。約40日間断水したことがありました。そのときの島の暮らしについては、副社長の永井さんの記事でどうぞ。
周防大島の周りには他にもたくさんの島が点在していて、島の展望台からはこんな景色が見られます。写真の奥の方、海の色と島のシルエットのグラデーションがきれいです。
ちなみにオフィスから海に出たところから見える橋は、また別の小さい島につながっています。
沖家室島というところで、6月の夜はホタルが見られます。ボワッと光るタイプではなくて、チカチカと電飾のように光る小さいヒメボタルがいます。
少しだけ垣間見えた周防大島の暮らし
島の探索をしてみると、人が足を踏み入れないような草がうっそうとしている場所で、目の高さにこんな札(写真左)と、足元に黒いプラスチックの輪っか(写真右)を見かけることがあります。
実はこれ、イノシシ猟の罠です。この上をイノシシが歩くと、キュッとワイヤーが締まる仕組み。仕掛けた罠の上、目線の高さくらいの木に目印の札をつけておくルールがあります。
滞在前からイノシシ猟が見たいと所望していたわたしは、狩りをされている永井さんの旦那さまにお願いしてみました。そしてある朝、「今朝、イノシシが罠にかかったよ」と。さっそく3人で車に乗り込み、山の斜面へと向かいます。わたしにとっては大きく感じるイノシシでしたが、だいたい40~50kg程の中型サイズとのこと。
そういえば、3日目の晩ごはんは永井さん宅のイノシシ肉カレーをいただきました。
いっしょに差し入れてくれたキャベツときゅうりのサラダがおいしくて感動していたら、前の日に畑で見た立派なキャベツが一つなくなっていました。
「こうやって獲ったものや育てたものをいただいているんだよ」と話してくれた永井さん。短い間の中で、ほんの少しだけ周防大島の暮らしを感じることのできた瞬間でした。
周防大島で出会ったすてきなレストランやアクティビティ、移住してきた方との出会いも
島観光の途中、東京から移住された池本由言さんのお店「Vegetable restaurant Valo(野菜レストラン バロ)」というオーガニックレストランへ。外観がかわいらしいです。
https://tuchinone.com/valo
看板メニューの「お野菜とジビエのお膳」。
島内の有機農家さんのお野菜、大島産の猪肉を使ったロースト、地元の漁師さんから直接仕入れた魚介類。口に運ぶたびに「体にやさしい」が伝わってきます。特に左上に写っている人参の茶碗蒸しは、やさしすぎて胃がとろける感覚になりました。
SUP試乗会にも行ってきました。瀬戸内パドリングさんの開催しているイベントです。
http://setouchi-paddling.com/sea/HOME.html
安定感のある形から、スピードが出る経験者用の形までボードがずらっと並んでいます。
(マイボードを持っている永井さんは、本気で選んでいました)
おそるおそる膝立ちで漕いでいた初心者組も、いつの間にか立ち漕ぎできるようになっています。覚える操作は少なくて「進む」「止まる」「回る」の3パターンだけ。これだけできれば、運動神経のないわたしでも安全に楽しむことができました。
そして、ここでも移住してきた方との出会いがありました。
「モノサスの人間なんです」というと「モノサスさん知ってますよ!」と返してくださった古賀さんは、5年前に周防大島へ移住してきたとのこと。アメリカ人の奥さま目線で、「瀬戸内のハワイ周防大島」の見どころや暮らしを紹介するYoutubeチャンネルを運営していらっしゃるとお話してくれました。
https://www.youtube.com/c/AmericanWifuOshimaLifu
夜は真っ暗で無音で、朝は鳥の鳴き声が聞こえて目が覚める。
そんな生活が周防大島にはありました。
暑い日でも、朝はちょっと肌寒いくらいひんやりする気候がとても心地よかったです。浜辺に出ると、澄んだ空気と霧がかった山と海が、毎朝頭をすっきりさせてくれました。頭がすっきりすると、体も少し軽くなった気がします。旅行先でたいてい体調を崩すわたしが、一度も風邪をひきませんでした。
最後に、一週間お世話になった周防大島オフィスの前で1枚(撮影は山田ちゃん)。
周防大島の暮らしや、ここで生活する地元の人や移住してきた方々のお話をもっと聞きたかった周防大島生活でした。次はもう少し長めに滞在したいと思います。
滞在の時間を満喫した様子が伝わってくる記事、いかがでしたでしょうか。
周防大島の滞在記を仕上げた後、滝田宛に、一緒に過ごしたメンバーからメッセージが届きました。記事の終わりにご紹介します。
周防大島オフィス・山田から滝田へ
滝田さんが来る前、「一番島にいなそうなタイプかもね」とメンバーと話していたのですが、そのイメージを吹き飛ばすほどに滝田さんは島の空気に馴染み、楽しんでいるように見えました。
私は、2月に入社してすぐに滝田さんと一緒にお仕事するようになり、一時期は毎日のようにオンラインで顔を合わせて作業をしていました。もはや2度しか会ったことがない気がしない、そんな気持ちになっていたのですが、実は同じ空間でお仕事をするのは初めてでした。残念なことに、今回は同じ案件でお仕事することはできませんでしたが、隣にいることでふとした質問や雑談ができることは魅力的な事だったなと感じています。
周防大島オフィスは、人数がそこまで多くないし、全員が同じ空間で仕事していることもあって、一人増えたり減ったりするだけでも随分空気感が変わってきます。滝田さんが一人増えることで、ふとした会話の方向性も変わっていき、話の幅が広がっていくこともありました。我々のふとしたところにストーリーを見出して記事で解説してくれた滝田さんは、私たち「アニキとおかんと末っ子」を見守る天の声的存在だったような気がします。
これからもっと海はキラキラしてくるだろうし、冬は月明かりが明るいと感じられるほど空気が綺麗な場所です。また、ぜひ素敵な季節を狙って周防大島に来てくださいね。
ものさすサイト事務局・杉本から滝田さんへ
今春からものさすサイト事務局でご一緒するようになり、滝田さんの人に対する真摯な興味のもち方がすてきだなと感じていたので、周防大島オフィス訪問をもちかけました。きっと、滝田さんなら周防大島オフィスのこと、そこで働くメンバーのことを温かな目線で捉えてくれるだろうと思っていたからです。
わたしの予想をはるかに超えて、熱のこもったレポートを書いてもらえたわけですが、今回一緒に滞在してみて気づいたのは、滝田さんはとにかくきげんのいい人だということ。ふつかめの夜に「みんな、滝田さんと結婚すればいい!」と叫んでいたのですが、というか、仕事でもプライベートでも、一緒にいるとしあわせになれる人だなあという意味です。次はふたりで神山オフィス探訪を計画中。乞うご期待です!