2022年09月08日
コーダーから営業サポートへ。理解者でありパートナー、松原恵。
営業の奥山です。
今回私が紹介するのは、営業サポートをしてくれている松原さんです。
営業の体制が変わってからの慌ただしい1年を乗り越えてこれたのは、松原さんがいてくれたからでした。
普段の仕事を振り返りながら、松原さんをご紹介します。
できるかわからないけど、やってみよう
奥山 毎日のように連絡はとってるけど、こうやってゆっくり話すのって久しぶりだよね。よろしくお願いします。松原さんが営業サポートとして見積りを出したりしてくれるようになったのって、いつ頃からなんだっけ。
松原 2017年だったと思います。それまでは奥山さんが自分で見積りをつくっていたんですよね。
奥山 うん。その頃はページ単価でお見積りしていた頃で、必要に応じて制作メンバーに確認して算出していたように思います。だんだん制作内容が複雑になってきたこともあって、こっちで把握している金額と実際の作業工数に不一致が出てくるようになってしまい、見積りのやり方を見直そうって話になって。
工数を出す専任のディレクターに立ってもらえれば、制作メンバーの手をいちいち止めずに済んだり、人によって金額のばらつきが出ることがなくなるだろうということで、当時コーダーとして働いていた松原さんにその時の部長だった児嶋さんが声をかけたんだよね。
松原 私はちょうど、コーダーをこのまま続けていくことに不安を感じていたタイミングで。世の中の技術がどんどん新しくなっていくなかで、自分はついていけるのかなって漠然と考えていたんです。声をかけてもらって、できるかわからないけど、やってみようと思いました。
奥山 お客さんからヒヤリングした内容を営業でフォーマットに落とし込んで、松原さんに見積りをつくってもらって。営業の人数が減った時期だったこともあって、去年からは私の専任とは言わないけど、2人で動く案件がすごく増えたんだよね。
松原 そうですね。今誰よりも連絡をとって、一緒に仕事している時間が長いのは、間違いなく奥山さんです。
奥山 最初こそ手探りだったけど、今ではもう、松原さんがいないと私の仕事が成り立たない状況になっています。お客さんとのミーティングに参加して議事録をまとめてくれたり、制作側の視点で質問をしてくれたり、いろいろなことを考慮して見積りを出してくれて。本当に助かっています。
手探りの役割づくり
奥山 今の仕事、やっていてどうですか?
松原 私がやるまで会社にこういうポジションがなかったので、正解がないというか。なにが正しい行動なのかよくわからないまま、手探りでやってきた感じがあります。今の感じはよかったのかな、次はこうしてみようかなって、毎回考えながらやってきました。周りのみんなにも、すごく協力してもらっているという感覚があります。
奥山 最初に相談をいただくときって、まだ仕様が決まりきっていないことも多いから、工数を出して見積りにするのが難しかったりするんだよね。
松原 奥山さんの案件は、一度のヒヤリングでよくここまで聞き出せてるなってくらい情報がまとまっていて。工数を出すとき、すごく安心して進められます。たくさん案件を抱えているにも関わらず、情報を整理してから展開してくれますよね。どんなに忙しくてもメールの転送だけで済まさずに、きちんとルールに沿った形で共有してくれるのが、すごくやりやすいんです。
奥山 そういう、守りたいポイントが似てるからいいのかもね。松原さんは自分で制作をやっていたこともあって、ふわっとした案件でも、「ここはデザイン必要なんじゃないですか?」って逆に提案してくれたりもするよね。
松原 そうですね。ただ、決まってないことに対して予想で進めすぎると、実際につくるものと見積りがかけ離れた内容になってしまうこともあります。だからと言って、最初からすべての仕様が決まっているわけでもなくて。そこのバランスは難しいですね。
奥山 松原さんがやってくれてることって、結果失注になってしまう可能性もあって、無駄になっちゃうっていうか。ここまでやったのに、みたいなことが続くと、モチベーションが下がっていないだろうかと心配になることがあるんですがどうですか。
松原 残念ではありますけど、私自身はあまり気にしてないですよ。自分がやるだけやってそうなっちゃったときには、しょうがないって思うようにしています。
以前、龍田さんが「見積りは見積りだから、実際の作業工数と違ってもいい」って言ってくれたのをすごく覚えていて。私自身が心配性ということもあって、けっこう考えすぎてしまうんです。そう言ってもらえてすごく楽になりました。
奥山 見積りで出した工数と制作の実工数が近ければいいけれど、あくまでも想定なんだよね。
お客さんや案件の兼ね合いで、ちょっと危険を察知して高めにすることもあれば、逆に少なく出すこともある。社内で基準にしている単価はあるけれど、結局、仕事をとれなきゃ意味がないので。松原さんから受け取った工数をお客さんに見積りとしてお出しするときには、そこのバランスをとても考えてしまいます。
営業的感覚を共有できるパートナー
奥山 制作メンバーに相談しながら見積り相談をしていた頃って、全員の予定というか、みんなの様子を把握しておくのがやっぱり大変で。松原さんが入ってくれるようになってからは、朝早くから仕事してくれてるからそこに合わせて資料を用意しようとか、この日は歯医者行くって言ってたなとか。気にかける相手が減ったので、とても楽になりました。
松原 奥山さんが気を使ってくださっているのは、普段から感じています。おかげで私も、すごく動きやすいです。
奥山 営業って問い合わせをもらったら、とにかく早くレスポンスすることが受注のチャンスにもなるんだよね。昔、長いミーティングがあって問い合わせを3時間返さなかったら、お客さんからすごく怒られたことがあって。お客さんが急を要しているときに、営業が連絡取れないって致命的なことなんだと学びました。
松原 そうだったんですね。
奥山 そういうことって、集中して作業している制作メンバーに伝えても焦らせちゃうだけじゃない。だから、あんまり言わないようにしてきたんです。
最近は、松原さんの方から「これ急いでるんですよね」「こっちは明日でいいですよね」とか、営業としての立場を考慮しながらコミュニケーションをとってくれるのがすごく仕事しやすくて。お互いに、言わずとも察し合えるような関係性になれているのが、案件をうまく進めていける理由かなと思ったりしています。
ミーティングしていて、これは松原さんも呼んだほうがいいんじゃないかって急遽連絡しても参加してくれて。察してくれているのがわかるので、気持ち的にすごく助かるんですよ。
松原 慌てて入ったら、自分の寝癖がすごいのにカメラをオンにしちゃったことがあって。すごく恥ずかしかったです…
奥山さんとメインでお仕事をするようになってから、自分の働き方というか、時間の感覚が変わってきた気がしています。制作よりも営業に近いというか、大切にするポイントが変わってきたのかなって。
奥山 うちの会社って営業よりも制作メンバーが圧倒的に多いので、正直、孤独感みたいなものを感じることもあったんですが、そういう営業的感覚を持ってくれている味方が一人できた。理解者が増えたことが、すごくうれしいです。
松原 正解がない中でやってきたので、そう言っていただけるのは私もうれしいです。ありがとうございます。
奥山 松原さんと私って、タイプがぜんぜん違って。その分、お互いに得意なことと苦手なことを補完し合えているような気がするんです。もうね、パートナーっていうかニコイチくらいに思ってるので。これからもよろしくね。
松原 こちらこそ、よろしくお願いします。
児嶋さんからのメンバー紹介のバトンを渡していただき、3人で対談形式でそれぞれの仕事の話を絡めながら話しをさせていただいた日からすっかり時間が経ってしまいました。
私からのバトンを渡す相手はすぐに松原さんだと思ったほど、今のコーディングファクトリーの営業業務においても重要な存在が松原さんです。
工数出し以外にも社内業務なども漏れなくきっちり対応して、本当に頼りにしています。
松原さんも児嶋さんも、一緒に仕事したり、悩んだりとか、ごはん食べて、何てことない話をして、笑いあって。
そんな存在が身近にいることの大切さを改めて感じています。