プロジェクト複雑な送料計算アプリを新規開発。ShopifyにAPI連携した未活用材を販売するECサイト

Web制作

自社プロジェクト

材木会社のストックヤードに眠る、未活用材に新たな価値を見つけるプロジェクト。2022年8月から「WOOD STOCK YARD」として始動してます。
プロジェクトについて情報発信していくほかに、デッドストック材の販売サービスを行うオンラインショップの機能も兼ねたWebサイトを制作しました。今回の制作で用いたECプラットフォームは、Shopify。木材配達における複雑な設定での送料計算に対応するためにアプリを自社開発し、API連携をすることで機能拡張しました。

Project Info

Period
2022.2 - 2022.8
Client
自社プロジェクト
URL
https://woodstockyard.jp/
Service
Web制作

monosus Team

プランニング:林隆宏、デザイン:グラムデザイン(協業)、ディレクション:松岡真央、コーディング:児嶋いずみ、松永悟、API 設計:本橋大輔、角南大雅

issueデッドストック材は、宝の山になる

2019年に東京・新木場のある材木会社と出会い、ストックヤードに眠る未活用木材についての現状を知ったことがきっかけで、このプロジェクトは生まれました。
多くの材木会社には、規格材とは違うサイズだったり、節が大きかったり、なんらかの理由で規格外となった材が、大量にストックされています。長い年月をかけて自然の中で育つ木を工業製品のように扱うことはむずかしく、ホームセンターなど、一般には出回らないデッドストック材として大量に積まれたままになっています。
個性ある木材に触発されて、ものづくりをする。そんな感性を持った方に届けば、きっとデッドストック材は宝の山になる。そう考えて「つかわれていない木で、愉しさをつくろう」というスローガンのもと、ウッドストックヤードは動きはじめました。

plan&outputECプラットフォームをカスタマイズし、複雑な送料計算を可能に

デッドストック材が活用されないのは、扱いが難しいわけでも、品質に難があるわけでもなく、ただ欲しい人のところにその存在が届いていないだけだと考えています。
より多くの人に規格材では味わえない木の愉しさを知ってもらえるよう、さまざまなDIYのコンテンツ記事を公開していくサイトのほかに、デットストック材を販売するECサイトの機能も兼ねたWebサイト制作がスタートしました。
サイト構築のなかで最も困難だったのは、送料計算に関する部分でした。木材はオンラインショップで一般的に扱われている商材のように標準配送できる長さや重量ではないことや、さまざまな条件からなる複雑な計算で送料設定していることもあり、Shopify自体の基本機能や拡張設定が可能なプラグインでもカバーしきれないことが判明しました。とはいえ、なんとかして購入時に送料を自動計算させたい。サイト構築を進めていく上でエンジニアと何度もすり合わせていき、条件を修正したり標準化したのち、APIアプリを新規開発することでサイト構築当初から強くあった思いを形にすることができました。

resultお気に入りの材を、よりスムーズに、よりたのしみながら

ECサイトに新規開発したアプリをAPI連携できた結果、カート内で送料計算の金額を表示できるようになりました。木材の長さや一部その他の条件によっては個別見積もりになる場合もあるのですが、送料の自動計算に向けてECサイト上で対応することができるようになり、スムーズにお買い物していただけるサイトを構築することに成功しています。
ぜひWebサイトをのぞいて、お気に入りの材を見つけてみてください。DIYプロジェクトも展開しているので、コンテンツ記事もたのしみながら読んでもらえるとうれしいです。