プレゼン・提案後に制作会社の選考にはいります。その中で、見積書の内容確認は、他の評価項目とは、見るべき視点や難易度が異なってきます。
見積書を理解するのは難しい
コンペのプレゼン時間は、限られています。長くても1社1時間程度です。また、参加人数が多い場合もあります。そのプレゼンの場で、見積内容の詳細について説明をして、認識合わせをしていくことは、非常に難しいです。かと言って、プレゼンの質疑応答時間の多くを見積内容にあてるのも本筋から外れています。
見積の項目は実施内容を表します。その項目が、各社で一致することは、ほぼありません。制作の進め方や考え方が違うからです。サイト規模が大きければ大きいほど、予算が大きければ大きいほど、見積書を見て、各社を比較していくことは、難しい作業になります。慣れていない担当者には、なおさらです。
打ち合わせの場を設ける
しかし、その一方で見積についての認識合わせは、非常に重要です。そこで、是非やっていただきたいのが、見積書の認識合わせのための打ち合わせです。
プレゼン後に、制作会社を決める選考で決まった1社、もしくは候補で残った2社と見積に関する打ち合わせを行なってください。
「RFPに、そのプロセスを書いてないしな、、」「忙しいのでは?」など、遠慮する必要はありません。制作会社も打ち合わせを歓迎します。見積内容の齟齬があったために、後々のトラブルの原因になったり、誤解があったために、失注してしまったりすることを望んでいる会社はありません。遠慮なく、打ち合わせの打診をしてください。
もちろん、打ち合わせをしなくても見積書の内容を把握できる時は、わざわざ実施する必要はありません。自社の状況に合わせて、必要とあらば、是非打ち合わせを行なってください。
まとめ
各社バラバラの項目で出てくる見積の比較は、非常に難しいものです。見積項目・実施内容の認識合わせをして、お互いの認識が揃っている状態で、プロジェクトをスタートしてください。