2016年03月02日
リニューアルの強い味方
RFP をつくるための5つの法則 -後編-
マーケティング部 営業担当の坂本です。
【前編】【中編】と、2回にわたりお伝えしてきた「RFPをつくるための5つの法則」。
これまでに4つの法則をご紹介しました。
法則2:かかえている課題を、ピックアップする
法則3:なんのためのコーポレートサイトか「目的」と「目標」を明確にする
法則4:提案してほしい項目を明記する
実は、ここまでで、RFPにまとめるべき内容はほぼ完成しています。では、最後にお伝えする5つめの法則とは・・・
法則:その5
実現したいことの優先順位を決める
伝えるべき内容をまとめたうえで最後にやること。それは「優先順位を決めること」です。
あらためて、プロジェクト全体を見渡して「実現するべきこと」の優先順位をつけましょう。数年に一度の貴重なリニューアル、あれもこれも実現したいと思う気持ちは、みんな同じです。しかし、そのすべてを実現しようとすると、ほとんどの場合、予算をオーバーしてしまうことも、また事実です。
開発、製造、販売、管理、広報、人事・・・企業にはさまざまな部署があり、それぞれの立場で「Webサイトでやりたいこと」は異なります。
たとえば、
開発:開発秘話や独自の技術など、製品の魅力をしっかり伝えたい
販売:見込み客からの問い合わせを増やせるような設計にしたい
人事:優秀な学生を獲るために、採用ページに力を入れたい
このように、それぞれの立場によって、実現したいことは異なるでしょう。
そこで、各部署からの意見や要望を踏まえたうえで、今回のリニューアルでは何を優先するのか、全社的な視点から整理しておくことが重要です。
仮に、優先順位を決めないまま「この予算で何とかしてください!」と依頼しても、現実的にはどこかで帳尻を合わせなければいけません。(制作会社としては、何とかしたい気持ちはやまやまなのですが・・・)
プロジェクトがスタートしてから社内調整に追われてしまうと、スケジュールは押し、工数は増え、最終的に双方にとって納得いかない形で終わってしまう、ということも起こりかねません。
このような事態を防ぐためにも、「どうしても外せないこと」「可能であれば実現したいこと」、これらの範囲を明確にしておきましょう。
また、一度にすべてを実現しようとせずに、数年単位でフェーズ分けして、小規模改修を経ながら「あるべき姿」を実現していく、という考え方もおすすめです。
クライアント側の線引きがしっかりされていることによって、われわれ制作会社も、限られた予算を最大限に活かす手法を考え、ご提案することが出来るようになるのです。
プロジェクトが迷子にならないように
RFPはリニューアルの道標
RFPをつくるための「5つの法則」、いかがでしたでしょうか。
コーポレートサイトのリニューアルは、大きなプロジェクトです。
限られた予算と時間のなかで、社内の各部署と連携を取りながら「あるべきサイト」を実現する。その行程には、さまざまな出来事が待ちかまえています。
サイトの構成を決めるまでに、あれやこれやと議論し、ようやく構成が決まってデザインに進んでから「やっぱりこうしたい」が出てきたり。デザインが決まり、いよいよコンテンツをつくる段階になって依頼した原稿があがってこなかったり、予定どおりに進まず右往左往することが多いものです。
そんなときに立ち戻る場所、それがRFPです。
- そもそも、自分たちのサイトは、どういう状況なのか
- そこで洗いだした課題は何だったのか
- 新しいサイトの「目的」と「目標」は何なのか
- 制作会社には、どこからどこまで依頼しているのか
- 今回、実現したい優先順位はどうなっていたか
ここに立ち戻ることで、社内からさまざまな意見や要望が出てきたときも、迷走せずにプロジェクトを進めていくことが可能になるのです。
リニューアルプロジェクトの道標ともいえるRFP。
作成にあたっては、各部署から意見を吸い上げたり、プロジェクトチームを立ち上げるなど、社内を巻き込みながら「あるべきサイト」を共有していきましょう。
そして、われわれWeb制作会社は、完成したRFPを通して皆さんと想いを共有します。それらを最適なかたちで実現できるように、全力でお手伝いさせていただきます。
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一度のリニューアルで、すべてを実現しようと思わない。
(優先順位をつけて「やるべきこと」の線引きをする) - プロジェクトが迷走しそうになったら、RFPに立ち返る。
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RFPをつくるときから、リニューアルは始まっている。
(わからないことがあれば、ぜひご相談ください)
※モノサスでは「RFP策定支援」もおこなっています。
どうやってRFPを作ればいいのかわからない、ちゃんとまとめられるのか不安、そんな場合は、お気軽にご相談ください。