2016年03月09日
運用チームで学んだ
ディレクターとしての責任
こんにちは、クリエイティブ部運用チームの道場です。
先日、ものさすサイトのメンバー紹介で、同じ運用チームで働く仲間が私の仕事ぶりの記事をわりと好意的に書いてくれましたが、実際の入社当時の私は、ディレクションが何たるかすら理解しておらず、自信のかけらもない中でなんとか精一杯やってきたというのが本当のところです。
そんな私が、モノサスに入社してから数々の失敗をとおして学んだ中で、ディレクターにとって大事だと思ったことをお話しします。
イケてない
ディレクターの誕生
前職では広告代理店でデザイン業務を含めたWEBサイトの運用をしていたため、その経験を活かせる部分が多いかと思っていましたが、それは大いなる思い上がりでした。
まず、入社してすぐに、これまでにやってきた自分のデザインのレベルの低さを思い知らされ、まさに井の中の蛙だったということに気付き、とても恥ずかしくなりました。
コーディングに関してはもともと勉強中だったため、モノサスで前職の経験を活かせることというと、おのずとディレクションという選択肢しか残っておらず、デザイナー志望だった私にとって、ディレクターは消極的な選択でした。
デザインの良し悪しがわからず、何か思ったことがあっても、自分より経験のあるデザイナーがそういうのだから間違いないだろうと思って何も言えなかったり、コーディングの細かい組み方の指示も、経験のあるコーダーに任せておけば大丈夫だろうと思い、丸投げしてしまったり、ということが良くありました。
そんな、デザインやコーディングの経験や知識も浅く自信を持てなかった私は、情報を伝達するだけの、いわゆる「残念なディレクター」になっていました。
突き当たった壁と
成長のきっかけ
しかし、自信がなくても、否応なくやらなくてはいけない時はやってきます。
ある案件で、なかなかデザイン的な部分でお客様にご納得いただけず、再提出を繰り返したことがありました。
お客様からいただいた修正の内容が、私の考えていた内容と一致する部分もあり、自分の意見をもっと出すべきだったと後悔しました。上司からも「自信がなくても成果物に対する責任を負っているのはディレクターなのだから、まかせっきりにしてはいけない。自分が納得できるものを作らないとダメだ。」と言われ、まさにその通りだなと思いました。
それまでは、「制作担当者を信頼してまかせる」ということが、無責任なまかせ方になってしまっていたなと反省し、それ以降はどうしたらもっと良いものを制作できるのか、という納品物のクオリティに積極的に関わっていくようになりました。
また、ある案件で、ひどいミスをしてしまったことがありました。制作環境の違いにより、社内では最終的な確認ができないまま納品し、先方のテスト環境でミスが発覚してしまったのです。
お客様から「あなたディレクターですよね?こんなクオリティのものを納品しているようでは、道場さんがいる意味がないんじゃないですか」とお叱りを受けました。
そのときにお客様からいただいた言葉はまさにおっしゃるとおりで、私の心に深く刺さり、本当に恥ずかしさと申し訳なさで消えてしまいたい気持ちでいっぱいでした。
それ以降は何かをできない状況のときに、どうしたらできるようになるのか最善を尽くし、自信を持って「問題ない」と思えるまで決して納品しないようになりました。
私が思う、ディレクターにとって
大事なこととは
それまでの私もどちらかというと責任感の強いほうだと自負していましたが、上記の出来事により、自分がまだまだ甘かったということを自覚し、担当した案件のクオリティに絶対の責任を持つということを徹底するようになりました。
ディレクターにとって大事なことは、進捗管理、予算管理、理解力、折衝力など、たくさんありますが、根本のところで大事なのは、自分の担当案件に100%の責任を持つということだと思います。
そのためには、他のメンバーが担当した制作物のクオリティにも責任を持ち、自分が納得するまで完成度を高めたり、お客様の意図や目的を達成できるものになっているかという視点で考えたり、ミスは無いと自信を持って言える状態まで徹底的に確認し、100%やりきったと思える状態で納品するよう、心がけています。
こうして振り返ってみると、自分自身の力で成長したというよりは、お客様を含めた周りの人たちに育てていただいたなぁ、としみじみと思います。
今後も周りから様々なことを吸収しつつ、後輩の指導もできるよう、切磋琢磨していきたいです。