2016年09月14日
モノサスタイランド・スタッフインタビュー #03
コーダーPloyの働きかた。彼女がモノサスに戻った理由
モノサスタイランド・スタッフインタビュー、3人目は、日本人Webディレクターから仕事がしやすいと大絶賛、コーダーPloy(プロイ)の登場です。
彼女も6月のインタビュー#02のMongと同様、一度モノサスを退社し、後に戻ってきてくれたメンバー。
普段は誰よりも元気いっぱいな笑い声と、満面の笑みを見せてくれるムードメーカーのような存在の彼女。それでいて仕事面も高評価。
その好評の働き方や姿勢にはどんな理由があるのか、ルーツを探ってみました。
モノサスを辞めてから、戻るまで
宮川
Ployさんが年末に辞めて、3か月で戻ってきたのにはびっくりしたけど、もっと驚いたのは、辞める日に社名が入った帽子を全員分つくってきてくれたよね。
日本人の感覚からすると考えられなくて。あれってどういうことだったのかな?
Ploy
特に意味なんてなかったんですけど、彼氏とぶらぶら買い物してるときに、何かみんなに贈りたいなと思い立って。たまたま彼の妹がそんな仕事をしてたので、オーダーで作ってもらうことにしました。
いつでも使えるものがいいかなぁって。
辞める日がもうすぐだったので、「3日以内に作って!」って無理を言ったんですよ(笑)。
ほんとは他の色が良かったんですけど、あれしかなかった。
宮川
確かに派手だしなかなか被れないなとは思ったけどね(笑)。でも素直にすごく嬉しかったよ。辞めるのになんでここまで?って。
Ploy
タイ人は、辞めるのにとかあんまり深くは考えないです。
ただ贈りたいから贈るし、してあげたいからしてあげる。そんな感覚ですかね。
いつか戻ってくるとも、その時は全く考えてませんでした。
宮川
でも3か月で戻ってくることになるわけだけど、改めて転職の経緯を聞いてもいいかな?
Ploy
特にモノサスに不満があったわけでもないんですけど、気分を変えてみたかったんです。でも、新しく入った会社の人たちとは性格が合わなくて。
宮川
転職した会社はどんな感じだったの?
Ploy
よく飲み会がありました。仕事中でも、たまにビールを飲んでる人もいて。
私はお酒が飲めないんです。それもあって、合わなくて(笑)。
性格も合う人がいなかったので友達も出来ませんでした。
だからいつも大人しくしていて、まるで自分じゃないみたいでした。
幸せじゃなくて、つらくて、泣いて友達やお母さんに相談したりもしてました。
でもモノサスに戻った今は、気の合う仲間もいて、好きなこと全部できてるし、雰囲気もいいし、幸せです。
宮川
また違う会社を受けてみることは考えなかった?
Ploy
全く考えませんでした。みんなとまた働きたかったので。
みんな性格も良くてすごく安心できてるし、今では家族のような感じです。
独特なワードセンス。お母さんの存在
宮川
みんな仲良くやってるよね。だけどPloyさんがいてくれるおかげで、ほんとに会社が明るくなってると思う。
社食の後みんなで写真撮ったりゲームしたり、バドミントンもほんとに楽しそう。社員旅行の行き先も、率先して考えてくれたね。
Ploy
私はポジティブなので、冗談を言ったり、盛り上げることで、同じように周りの人にも毎日幸せになってほしいなと思います。
でも、私は思ったことをそのまま自分だけの言葉で言っちゃうところがあるので、言いたいことがなかなか分かってもらえないこともあるんです(笑)。
宮川
ん?どうゆうこと?
Ploy
自分では普通なんですけど、言葉の表現が特殊というか。
例えば、このまえ友達とGoProのカバーを買いに行きたかったんですけど、何て名前のものか分からなかったので「ポッペッポッペッ」が買いたいって言ってたんです。
でも全然伝わらなくて(笑)。
宮川
なに?ポッペッポッペッって(笑)。
Ploy
GoProのカバーの蓋のことです(笑)。
そんな言葉ないんですけど、ポッペッポッペッって音がするんですよ。そのカバー開けた時に。だからもうその名前で分かってよって(笑)。
説明すれば分かってもらえるんですけど、とっさに出る言葉にそういうのが多くて、みんな戸惑うみたいです。
びっくりした時も、私は「メーホッメーホッ」ってよく言うんですけど、「お母さんが落ちる」って意味で、私しか使わない言葉みたいです(笑)。
宮川
自分で言葉をつくっちゃうんだ(笑)。
変わってるなぁ。それは面白い個性だね。
そういえば、前に通勤の時にお母さんが毎日駅まで送り迎えしてくれるって聞いたことがあるけど、すごく優しいお母さんなんだね。
Ploy
お母さんはすごく私のことを大切にしてくれています。
私がまだ赤ちゃんの頃に両親は離婚して、大学に入るまでお父さんには会ったことがなかったけど、私にはお母さんだけで充分でした。
ただ、すごく心配もされていて、学校が終わってもすぐ家に帰らなきゃいけなかったし、子供のころは友達とあまり遊べませんでした。
先日のクラビの社員旅行も、お母さんは行ってほしくないって言ってたぐらいです。
Ploy
でも、家族や親戚みんなで旅行には色んなところへ行ったし、自分が好きなことや勉強に関することはお母さんが全部サポートしてくれました。
反抗期もあったし自由になりたい時期もあったけど、お母さんから見れば私はずっと子供だから。大人になった今ではお母さんの気持ちが分かります。
だから自分に子供が出来ても、同じように育てると思います。
コーダーPloyの働きかた
宮川
Ployちゃんは仕事の仕方について日本人ディレクターから凄く評価が高いんだけど、お母さんの教育の影響も大きいのかな?
Ploy
仕事の仕方は、大人になってから色々経験して学んだところが多いです。
入社した時も、自分ができることを仕事にしたくて選んだんですが、入ってみたら自分が知ってることなんて本当に少ないことが分かって。
先輩たちがサポートしてくれたおかげでどんどん覚えて分かっていきました。
分からないことがあったらすぐ誰かに相談してました。
CSSを書いてデザインと同じように作ることが一番楽しかった。
新しい子が入ってきたら、自分が教えてもらったことをベーシックから全部教えてあげたいと思います。
宮川
Ployさんは日本人から「とにかく仕事が早い」「自分で色々試してから質問してくれるし、提案もしてくれる」って評判だけど、仕事をする上で特に気を付けてることはある?
Ploy
仕事の仕方は初めの頃の案件で先輩から教わりましたが、自分では、大切なことは「時間を守ること」「毎日スキルアップすること」だと思ってます。
終わらなかったら自分もストレスに感じるし、プレッシャーです。仕事が遅いことで嫌なことは言われたくないし、仕事だから毎日毎日スキルアップしなきゃいけない。もっともっと成長したいと思ってます。
宮川
確かにPloyさんは朝も早く来てるし、帰りもきっちり時間通りだね。
Ploy
公務員の彼氏が毎日15時に終わって待ってるので、時間通り終わらせなきゃいけないんです(笑)。毎日家まで送ってくれてます。
宮川
そういう理由もあったのか(笑)。
Ploy
毎日決めてる習慣があって、朝は7:20に起きて、駅へは8:30には着いて会社へ向かいます。遅れたくないので、朝ご飯は会社で食べることにしています。
宮川
なるほど。そして18時に会社を出られれば、彼氏かお母さんが待ってると(笑)。
旅行大好きなPloyさん、またみんなで遊びに行きたいね。
Ploy
会社のみんなで色んなところへ行きたいです。
近場でもいいですし、リペ島でも日本でも。連れてってくれますか?(笑)
インタビューを終えて
朝一番に来て、帰りも一番に颯爽と帰っていく。それでいて仕事の仕方も高い評価を受ける彼女の姿は、理想的な働き方のひとつに思えます。
インタビューをしていて一番印象的だったのは、「お母さんだけで充分だった」という言葉でした。
タイ人は子供に優しいとは言われますが、母親からの深い愛情を受けて育ったからこそ出てくる言葉だろうなと、しみじみ感じます。
Ployさんをコーディング好きで元気いっぱいのいい子に育ててくれたお母さんに感謝です。