2016年10月24日
今月のMVPは、「一人前のWebデザイナーになった」と心から思えた上森 拓。
こんにちは。デザイン部部長の小野木です。
今月のMVP受賞は、Webデザイナーとしてひと皮剥けた上森 拓(うえもり たく)です。
7月から9月にかけてコーポレートサイトのリニューアルを2本同時に抱え、高い品質で納品することができました。部内ではWebデザイナー歴の浅い彼ですが、どんな案件でも安心して任せられるデザイナーとなった彼の仕事ぶりについてご紹介します。
デザインの方向性を「腹落ち」させる力
彼の仕事のスタンスについてはこちらの記事をご覧いただくとして、なぜ今回MVPに選ばれたのか?をここで書いてみようと思います。
実はここだけの話、上半期で彼に任された仕事は難儀なものが多かったように思います。お客様に恵まれなかったということではありませんが、お客様の要望がなかなか伝わって来なかったり、彼の引き出しにないデザインアイディアを求められたりと、デザイナーだったら誰しも通るべき茨の道です。
せっかく作ったデザインなのに、全く方向性が違い作り直しになったこともありました。きっと悔しい思いをしたに違いありません。
そんな時でも文句を言わず(少し言う?)黙々と、いろいろ作ってみるのが彼のスタンス。私はそれに対して時々相談を受けるのですが、「偉いなぁ」と感心するのが、その飲み込みの早さ。
相談の過程であれこれ話していると、今まで「うーん・・・」と唸っていたのが、「あーそっか!これでいいんだ!」と急に人が変わったように、パソコンに向かい始めます。そうすると、「うん!いいね!」と思えるデザインが上がってきます。
彼の長所として、短時間でデザインの方向を腹落ちするところまで思考できる力があること。それが今回のコーポレートサイトリニューアルでも発揮されたのだと思います。
粛々と、淡々と。過密スケジュールでもクオリティをたもつ力
7月から9月にかけて彼が抱えた案件のひとつは高品質な基盤事業を行っている企業、もうひとつは不動産関連企業のWebサイトでした。
前者の会社は技術面を全面に反映し、後者ではどんな不動産の写真が来ても映えるような安定性が求められました。「魅せどころ」が全く違う上に、コーポレートサイト全般に必要な「信頼感」は共通したトーン&マナーになるので、頭の切り替えが難しかったのでは?と思います。
私は部長業の一環として部員のスケジュールを管理しており、大まかなスケジュールだけ決めたら、細かいスケジュールは部員に任せる形にしています。
この時期の彼のスケジュールは制作するページ単位で、入り乱れるように案件が交差し、よく毎日自分管理しながら、タスク消化できるな!と感心したものです。
さらに基盤事業のWebサイトでは、サイトイメージを踏襲したパンフレット制作も同時に走っていました。こういった技術系BtoB企業のパンフレットは、尖ったアイディアより、実直な中にも、どれだけデザインとしてクオリティを上げていくか?というデザイナーの本質的なところが求められます。
Webデザインもパンフレットも、書体や文字間、マージンの取り方がとても安定していて、昨今の流行のデザイン性もちょうどよく取り入れながら、実直で安心して見られるデザインを作ってくれました。
過密なスケジュールの中、妥協しない姿勢を見て、一人前のWebデザイナーになったと心から思える上森くんの存在を大変嬉しく思っています。
・・・と綺麗にまとめようと思いましたが、なんやかんや売り上げトップだったのが部長としてはとても嬉しい(笑)。お金ってね・・・大事ですよね。
仕事っぷりも数字も、MVPになるべくしてなった上森くん、おめでとうございます!
MVP受賞コメント
MVPありがとうございます。まだまだぺーぺーの私にMVPをくださるなど、
何か裏があるのではと勘ぐってしまいましたが(大変失礼な話ではありますが...)売り上げが良かったということは、絶対値として自分でも喜ぶべきだと、無駄な考察はやめました。また、私はなるべく大人しく、黙々と仕事をしてきたつもりですが、なんか頑張ってるっぽくて恥ずかしいです。この感覚は私だけでしょうか...。
そのため、正直受賞した瞬間は「見つかってしまったっ」という感覚でした。どうやらそんな私でも小野木さんはちゃんと見てくれていたようで、しかもこのような評価をいただいたことに驚きと恥ずかしさと喜びが入り交ざっています。デザインを作る上で、今はひたすら手を動かし、トライ&エラーを繰り返して正解を導き出すような作り方しかできませんが、今後は自分の中での型を増やし、エラーの回数を減らすことで、より精度を高く、より短時間で作ることができればと考えています。
トライ&エラーから抜け出せない時、アドバイスをいただける小野木さんを始め、デザイナーの先輩方にはいつも感謝しております。自分の空っぽの頭ををこねくり回しても何も出てくることはないので、小野木さんや先輩方の意見やアドバイスは私にとってとても大切なものであり、一本の蜘蛛の糸を垂らしてくれるような、そんな神々しさすらあります。また、私一人でWebサイトを作ることは出来ず、私のデザインを実装していただくコーダーの方々、デザインの上流工程にあたる、営業さん、プランナーさん、ディレクターさん達の努力があっての成果となります。
あらためまして、受賞に推薦していただいた小野木さんを始め、仕事で関わった全ての方々に感謝いたします。
ありがとうございました。上森 拓