2016年11月08日
天候に翻弄されるモノサス社員旅行2016
in 屋久島 -後編-
こんにちは。クリエイティブ部の道場です。
社員旅行の前編の記事では、台風で日程がリスケになった経緯から初日の自由行動、宴会の様子や夜のハプニング情報をお届けしました。
後半では、メインイベントとなる2日目の縄文杉トレッキングや、3日目の自由行動から嵐によりドタバタだった帰京の様子をご紹介します。
とにかく朝が早い縄文杉トレッキング
縄文杉トレッキング組は11名。朝4時にホテルのロビーに集合です。
ロビーには、今日のガイドを担当してくれる、飛高さんと東さんが待っていてくれました。
それぞれに準備を整えて、迎えのマイクロバスで一路荒川登山口へ向かいます。
前日のいびきシャッフル事件のせいか、明らかに睡眠が足りてない顔をしているメンバーがチラホラ。1 時間ほどのバスの中はほとんど全員が爆睡でした。
荒川登山口に到着するも、あたりはまだ真っ暗。暗い中、出発時の集合写真を撮り、ヘッドライトや懐中電灯を手にトロッコ道を進みます。
縄文杉までの行程は、トロッコ道3時間+山道を2時間の想定。
トロッコ道は線路の枕木の上を歩いていくのですが、枕木の幅が歩幅に合わず、枕木の上を歩いたり下を歩いたりするので、足の裏が疲れてしまいました。
道中は炭鉱跡のようなトンネルをくぐったり、屋久島ならではの一枚岩などの解説をしてもらいながら、ひたすら歩きます。
前日は私も約2時間しか睡眠をとれていなかったので、単調なトロッコ道を歩いていると、だんだんと頭が朦朧としてきます。
ガイドさんに前日2時間しか寝ていないことをうっかり口にすると、それはダメですよとたしなめられてしまいました。
ちなみに、今回は飛高さんと東さんの二班に分かれて、トレッキングをしたのですが、それぞれのガイドさんごとに話す内容に特色があって、これがなかなか面白かったです。
私は東さんの班だったのですが、あとから話を聞いたところ、飛高さんはややスパルタタイプ?で、残りの所要時間は短く伝えて頑張らせるタイプの男性らしく、対して東さんは所要時間などを比較的正確に伝えてくれる、元々は釣りをしに屋久島にやってきたという、元気でお話好きな女性でした。
さて、登山道が始まる前にトロッコ道の終点でひと休み。
休憩時には、みんな思い思いの行動食を口にして、この後の登山道への活力にしています。
登山道を歩きはじめてからしばらくすると、ウィルソン株に到着。周囲13.8mある切り株の中から見上げると、ハート型が見えることで有名なんです。本当にハートが見えるんだなぁ、とちょっと感動。
このあたりから周囲の苔もイキイキとして、大きな屋久杉も多くなってくるので、だんだんワクワクしてきました。
木でできた長い階段を登り、ほど良く疲れたところでお昼ごはん。
宿で手配してもらったお弁当と、ガイドさんがお湯を沸かして即席で作ってくれたお味噌汁をいただきました。
疲れてあまり食欲がないなと思っていたけれど、体が欲していたのか、食べはじめるとどんどん箸が進みます。
タイ生活の長い宮川は、お弁当の下の段にあるおにぎりに気付かず、上の段のおかずだけを食べ進んでしまい、「食べても食べても重さが軽くならないな」と不思議に思いつつ、ほぼほぼおかずを食べ終えた時点で、ようやくおにぎりの存在に気付くという、天然キャラを発揮。
疲れて口数の少なかったメンバーに癒しをもたらしてくれました。
お昼ごはんを食べてさぁ出発。しばらく歩くと、いよいよ縄文杉です。
ところが縄文杉の手前あたりからかなり雨が激しくなってきました。
モノサスが誇る晴れ男、坂本靖夫のパワーもやはり屋久島の雨には太刀打ちできなかったか。。
雨の降りしきる中、ようやく辿りついた縄文杉を見て思ったのは、「あぁ大きいなぁ」という感想でした。なんとも月並みな表現ですが、これに尽きます。
縄文時代から何千年という悠久の時を生きてきたことを思うと、なんとも感慨深いものがありますね。
縄文杉を後にすると、いよいよ雨は本格的に。
帰りのトロッコ道では線路に水が貯まってジャブジャブ状態。ゴアテックスの登山靴でも最後には中までビショビショになってしまいました。
宴会二日目
縄文杉トレッキングの後は、宿のお風呂であったまり、別動隊と合流して全員でまた宴会です。
この日の宴会は、宿付近の「じいじ家」にて。トビウオや屋久鹿など、屋久島の名産品をつかったユニークで美味しい創作料理が多く、とっても満足。
かんぱーい!
宿に戻ってからも、初日と同様に部屋飲みに全員が集まり、大盛り上がりでした。
長いトレッキングを共にしたせいか、心なしか前日よりみんなの距離が近いように感じますね。
最終日 滝めぐりと島一周
最終日は自由行動だったので、レンタカーを借りて島一周することに。
自由行動なのにバラバラにならず、2グループに分かれてみんなで行動しているあたり、なんだかんだ言ってみんな仲良いいんだな、とちょっと微笑ましい気持ちになります。
レンタカー屋さんが用意してくれた、WANDSや相川七瀬などの90年代ヒットソングを集めたミックスCDから流れる曲を口ずさみながら、雨の中を軽快にドライブ。
余談ですが、このドライブ中に聞いた話では、先日のいびきシャッフル事件を教訓に、この前の日はY内氏とH端氏が二人部屋になるように隔離されたとのことです。
おかげで男性メンバー一同、安眠を得ることができたようで、この日は一様にスッキリとした顔をしていました。
まずは千尋の滝へ到着。千尋の滝では遠くから落差60mの滝を眺めることができるのですが、滝の左右両側に大きな一枚岩があり、その間を流れる姿は屋久島ならではで、静かな感動を覚えました。
お次は大川の滝へ。大川の滝では、滝つぼまで歩いて行くことができます。迷わず岩の上をつたって滝つぼまで行くと、水しぶきと爆風がすごい!そして迫力が半端ない!
大川の滝は落差88mの滝ですが、この規模の滝を滝つぼから眺められる滝はなかなかありません。滝フリークで全国の色々な滝をめぐっている私ですが、この滝は私の中でBEST3に入る滝でした。
滝めぐりのあとは西部林道という、野生生物と出会えるというエリアを通って空港方面へ。
前日にこの道を走ったグループの話によると、林道に倒木がたくさんあって、どかすのが非常に大変だったという苦労話を聞いていただけにドキドキしながら進みます。
大雨の中、長いくねくね道の運転は疲れましたが、以外と倒木は無く、照れたようなそぶりの可愛い猿や、つがいの鹿にも会うことができ、行った甲斐がありました。
空港での集合前に、鹿肉のピザが食べられるイルマーレというイタリアンレストランへ。
店内に入ると、もう1台の車で行動していたグループに遭遇。やっぱり考えることは一緒ですね。
そして、ここのピザがまた美味しくて、鹿肉の風味がきいていて絶品でした。
また屋久島に行く機会があれば、もう一度立ち寄りたいお店です。
帰れる?帰れない?まさかの欠航でてんやわんや
昼食を食べ終え、帰り飛行機に乗るべく空港に到着すると、先着したグループがなんだかざわめいています。どうしたんだろうと思っていると、レンタカー屋のお姉さん(前編の1日目にも出てきた、とても親切なお姉さん)が声をかけてきました。
レンタカー屋さんによると、どうやら大雨の影響で、我々が乗ろうとしている鹿児島行きの飛行機が到着できるかわからないとのこと。そのため、返却予定時間はすぎているが、出発できるまでは無償で使っていていいと言ってくれました。なんていい人なんだろう!
みんな、都会でこんな親切にされた経験がなかったので、まるで女神のように感じて大変感謝していました。
私たちが予約している便の一つ前の便はすでに欠航しています。私たちの乗る予定の便もすでに遅延している状態で、欠航になる可能性もあり、帰れるか帰れないかの瀬戸際の状態。
羽田からの乗り継ぎ便でタイに戻らなければならなかったり、翌日に重要な会議を控えていたりと、今日中に東京に戻る必要のあるメンバーが多く、現場にはかなりピリピリとした雰囲気が漂ってきました。
とはいえ、飛ぶか飛ばないかは直前までわからないため、ひとまずチェックインして保安検査場を通過して搭乗開始を待っていると、なにやら不穏なアナウンスが。
「鹿児島行き、3746便をご利用のお客様にお詫びとご案内を申し上げます・・・」
お詫びということは・・・?、と思っていると案の定欠航の連絡。急いで振り替え便を確保しにカウンターへ戻ります。
翌日から神山への出張を控えていた私は、なんとしても東京に帰らねばと思い、もともと空港の搭乗手続きカウンターで働いていた経験から勝手が分かっているため、我先にと手続きを進めます。そんな中、となりのカウンターを見ると、社員旅行委員ではない坂本がみんなの希望をまとめながら手続きをしています。
そんな坂本を見て、私はどうすればいいのか分かっているのに自分のことばっかりで恥ずかしいな、と一人密かに反省していました。
しかし、イキイキとみんなのために動いている坂本をあらためて見ると、さすがだなと思う反面、人にはそれぞれのポジションがあるものだと、しみじみと思いました。
大阪からの羽田便に空席待ちするのか、大阪から新幹線で帰るのか、大阪に行って一泊してから飛行機で帰るのか、人によって選択は異なります。なかなか決まらず、もめにもめました。
しかし、焦ってもどうしようもないので、せっかく空いた時間を有意義に使うべく、希望者を集めて空港近くの温泉へ。この温泉が露天もあってなかなかいいお湯で、荒んだ状況下でささくれだっていた心が、お湯につかっている間にゆったりと癒されていきます。
温泉から上がってみると、空には一転して青空が広がっていました。
これなら大阪行きの便はなんとか飛びそうだと、ほっと胸をなでおろします。
・・・と思ったのも束の間。
温泉から戻って大阪行きの便にあらためてチェックインをすると、今度は風の影響で出発が遅れているとのこと。そうなってくると、大阪から羽田行きの空席待ちが厳しくなってきますし、大阪からの最終の新幹線に乗れない可能性もでてくるため、より一層不安が高まります。
やきもきしていたものの、大阪行きの飛行機はなんとか無事に飛び、大阪で一泊組と大阪から新幹線で帰る組に分かれます。新幹線組は伊丹空港からタクシーで新大阪駅へ。
バスで飛行機からターミナルに到着したとたん、みんなでダッシュ。
特に、そのままタイに帰る町山は、次の羽田からの飛行機に間に合うために必死です。
頑張った甲斐があり、なんとか最終より前の新幹線に乗ることができ、車内ではビールで乾杯。
今回の社員旅行のテーマは「開放感」だったのですが、この瞬間がまさに開放感を存分に感じた瞬間でした。
後日、大阪一泊組の写真を見ると、大阪の居酒屋で延長戦をしていた模様。
大阪事務所の営業の吉永と合流して楽しんでいたようです。
最後はバタバタでハプニングだらけでしたが、そんな中だからこそ、屋久島の方々の暖かさに触れることができましたし、みんなの絆も深まったような気がしています。
さて、来年はいったいどんな社員旅行が待っているのでしょうか。今からワクワクしますね!