2017年02月01日
Webサイトを「公開する人」
中川隼人の考えるディレクションとは。
マーケティング部BtoBチームの坂本です。
われわれBtoBチームは、様々な業種のBtoB企業のコーポレートサイトをよりよいものにするために、日頃から担当者への取材や、情報発信、具体的なリニューアルのご提案など様々な活動をしています。
私は営業という立場から、企業の担当者様とモノサス社内の制作メンバーをつなぐ橋渡しの役目も担っています。案件化するまでは私が窓口になることが多いのですが、実際に制作が開始されると、案件の窓口となるのは、Webディレクターです。
お客様から依頼された案件が無事納品されるかどうかはWebディレクターにかかっているといっても過言ではありません。
彼らはどのようなことを考えて仕事をしているのでしょう。
今回はわれわれBtoBチームの任務遂行には欠かせない存在(席も近い!)である、クリエイティブ部所属のディレクター、中川にインタビューを敢行しました。
中川は入社以来長らくコーディング一筋のバリバリコーダーだったのですが、ここ数年でディレクター職にシフト。案件の数だけ学びを得ようという姿勢で、日々ディレクターとしての引き出しを増やしているところです。その中川を通してディレクターという職種がどんなことを考えているのか、のぞいてみましょう。
Webサイトを公開に導く人
坂本 今日は制作を進めるのに欠かせない存在、ディレクターの仕事についていろいろ聞かせてください。さっそくですが、Webディレクターって何をしている人といえばいいですか。
中川 自分としては、ディレクターは「公開する人」だと考えています。 公開にこぎつけるために、飛び交う情報を整理して、指示を出す役どころなので、お客様と制作担当者をつなぐ人とも言えます。
坂本 なるほど。もしその案件にディレクターがついていなかった らどんな問題が起こりそうですか?
中川 その場合は制作担当者がディレクターを兼任することになりますが、納品物のクオリティを保てないとか、スケジュールが遅れるなどの心配が出てきます。制作担当者が兼任する状況は理想的ではないですね。
坂本 ディレクターがお客様との間に立つことで、制作者は制作することに専念できるわけですね。
ディレクションで心がけていること
坂本 ディレクションをする上で意識していることは何でしょう。
中川 案件前半にしっかり時間をかけて準備すること、優先順位を常に考えることですね。自分は制作出身なので、工数がどのぐらいになるかも頭にあります。出てきた工数が予算やスケジュールをオーバーしないように気をつかいます。
坂本 予算とスケジュール、クオリティ、3つのバランスですよね。
中川 あくまでも全体を俯瞰で見て、その状況に応じた最適なバランスがとれるように努力中です。
坂本 ディレクターは制作スケジュールを立てるのも大事な仕事ですが、どんなところに気をつけていますか。
中川 制作期間や確認期間が足りているかどうか、そもそもその案件に必要な項目がピックアップできているかどうか注意します。スケジュールは一度出してしまうと後から変更がしにくいものですから。
坂本 そうですね。その期間でお客様の確認作業ができるのかどうか、現実的なスケジュールをひくというのは大事な所ですね。
お客様と制作担当者の橋渡し
坂本 お客様からの要望を聞くときに、苦労することはありますか。 「ふわっとした」依頼ってたまにあると思いますけど。
中川 お客様がなぜそれをやりたいと言っているのか、その要望が出てきた裏にある考えとか事情を汲み取って、制作に伝えられるようにしたいと思っています。
坂本 ディレクターはお客様の言葉を翻訳して制作側に伝える、通訳みたいな役割でもありますね。では、最後に。これからの Web制作はどうなっていくと思いますか。
中川 業務内容は変わる可能性があると思います。コーディングはある程度機械化できるようになってきてますし。デザイナー、システムエンジニアなど職種の境界線も曖昧になっていくんじゃないでしょうか。そんな中でも、何かに特化した技術を身につけておくことで環境の変化についていけるかなと思っています。ただし、ディレクターという役割自体はなくならないでしょう。