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19
Sep,2017
松原 恵
投稿者:松原 恵
(ディレクター)

2017年09月19日

舟山香苗、笑顔の奥にある強さ。

メンバー紹介

松原 恵
投稿者:松原 恵(ディレクター)

品質管理部の若きベテランチェッカー・舟山 香苗(ふなやま かなえ)。

ものさす編集部から「仲が良いって聞いたんですけど」という、ざっくりしたオファーを受け、今回は部をまたぎ、コーディングファクトリー部所属の私から、彼女を紹介させていただきます。

きっかけがあったのかどうか・・・全く記憶にないのですが、気付いたら、舟山と私は一緒にランチに出かけることが多くなりました。「日本酒が好き」という共通点もあり、仕事帰りに飲みに行ったりもしています。

ちなみに、ランチでよく行くお気に入りのお店は「ガンジー」です。
ガンジーに行ったときは、「木曜は日替わり(ココナッツチキンカレー)だよね」とか「でもキーマも捨てがたい」とか「ライスとナンに対するカレーの配分」といった、ガンジートークでいつも盛り上がっています。

飲みに行ったときも、お酒の話題が多く、「神奈川にいい感じの酒蔵がある」とか「近所にある蕎麦屋の日本酒のラインナップが秀逸」など。他愛のない内容がほとんどですが、私にとっては、肩肘張らずにリラックスした時間が過ごせる、気の置けない人です。 
 

質問、舟山さんてどんな人ですか?

舟山さん、お舟ちゃん、かなえちゃん、ふなやまっしー、ふなっしー、などなど。
私もその日の気分によって呼び方を変えたりしているのですが、舟山には「呼び名」がいっぱいあります。
呼び名が多いということは、メンバーひとり一人と向き合って、独自の関係性が築かれているということ。すなわち社内での人間関係が豊かである証とも言えるのではないでしょうか。
普段、舟山のことを「舟山さん」と呼んでいる、K部長に話を聞いてみました。

「舟山さんてどんな人ですか?」

「若いのにしっかりしてる。」
「雰囲気やノリではごまかせない。」
「適当なことを言うと怒られそう。」

確かに、そんな感じですよね。
次に、「ふなやまっしー 」と呼んでいる、Iにも聞いてみると。

「年下なのに頼りになる。」
「お行儀がいい、焼き魚をきれいに食べられる。」
「毒舌、ズバズバと核心を突いてくる。」

そうそう、媚びないところが彼女のチャームポイントのひとつなんです。

実は舟山と私は同じ干支で、一回りも年が離れているのですが、
そんな年上で先輩の私にも、違うと思ったことは遠慮せずにハッキリと言ってくれます。

私は面白いと思ったことは、ウケなくても3回は必ず言おうと決めているのですが、
3回言っても無反応だったり、「聞こえてます」とひとこと言われるだけのときがあります。裏表がなく嘘がない人って、清々しい。
 

相手への配慮を忘れず、
言うべきことをきちんと伝える

そんな舟山ですが、 仕事のときもそのスタンスはブレません。
言いたいことはハッキリと、遠慮はしない。その一方で、相手への配慮も忘れません。

私が今の部署でコーディングを担当していた頃、品質管理部のチェッカーである舟山には、いつも大変お世話になっていました。
一緒に仕事をしていて、特に「助かる」と感じていたのは、修正箇所の指摘のわかりやすさ。


スプレッドシートでも伝わりにくいと思われる箇所は、齟齬のないように直接補足説明をしにくる舟山(左)。

最近はスプレッドシートでチェックページの修正が戻ってくるのですが、
彼女のチェックしたページは、修正箇所の指摘がコンパクトかつ的確にまとめられています。
同じ文章でも見る人や視点によって理解度は異なりますので、これは簡単なようでなかなか難しいことだと思います。
ズバズバ言うのに、周りから信頼されているのは、同時に相手の立場になって物事を考えたり、伝えることができるからなんですね。

舟山が担当している仕事のひとつに、「モノサスタイのチェック窓口業務」があります。
タイとは主にチャットツールでやり取りしていますが、遠く離れたタイのメンバーとのコミュニケーションにも、
相手への配慮を忘れず、言うべきことをきちんと伝える彼女のやり方は、とても嵌っていると思います。

それでも最初はいろいろと悩みもあったようですが、(私には全然相談してくれませんでしたが)
なんと単身でタイに乗り込み、自らの手で解決してきてしまいました!本当に頼もしい。


タイのスタッフに囲まれてのランチタイム。向かって左の奥から二番目が舟山、かなり溶け込んでます。


知られざる一面

さて、モノサスに入る前の舟山はというと、
実は保育士の資格を持っていて、ちょこっとだけ保育園で働いていたという過去があります。
憧れの保育士になったものの、先生と呼ばれることにプレッシャーを感じ「人間としても社会人としても成長したい」と、社会人としての基礎を学ぼうという思いでモノサスの求人に応募したそうです。

入社当時モノサスで最年少だった彼女は、若さと素直さであらゆる知識を急速に吸収。チェッカーの業務をメインで行うようになってからは、Web制作についてより理解を深めるため専門学校に通い、集中的に学んでいた時期もありました。あれから早4年・・・今では品質管理部にはなくてはならない存在となり、新しいメンバーの教育係という重要な役割も担っています。

保育士の話をはじめて聞いた時は、少し冷めた雰囲気の彼女とのギャップに驚きましたが、
ギャップといえば、舟山を語る上で欠かせないのが彼女の趣味のひとつであるヴィジュアル系ライブへの参戦です。
バンドの話になると、普段とは明らかに異なるテンションでとても楽しそうに話すので、そんなに夢中になるなんてどんなものなのかと思い、過去に一度ライブに連れて行ってもらったことがありました。
舟山の大好きなバンドのボーカルは、血(糊)まみれで包帯グルグル巻きなので、特に私の好みではないのですが、舟山曰く「見た目はどうであれ、ボーカルの発する言葉のありのまま感(等身大な感じ)が好き」なのだそう。

ライブは雰囲気もお客さんのノリも独特で、初めてのことだらけでしたが、最もインパクトがあったのは、舟山の豹変ぶり。
各所方面との調整が必要なので詳しくは書けませんが、普段とは違う情熱的な舟山を見ることができて、もっと彼女のことが好きになりました。
 

「しっかり者」と言われる所以

舟山は、モノサスにある「すき間」の部分にも、自分たちの働いている環境をよりよくしようという思いで、積極的に関わってくれています。
当番でなくても、中庭が汚れていたり、落ち葉が溜まっていれば、ほうきで掃き掃除し、
消耗品の補充やキッチンの片付けなども、毎日こまめにチェックして、ササっと済ませてしまうところが、デキる女を感じます。

誰かがやる、とみんなが思っていたら状況は変わらないので。
気づいたときにやるようにしています。

有名パティシエ、青木定治の言葉に共感し、それ以来、彼女自身も同じように考え、行動に移しているそうです。

多くの人が感じてる「しっかり者」というイメージは、おそらくこの辺りから来ているのだろうと思います。 

そんな舟山を見ていると、感謝の気持ちと同時に、やれる時は私もやらなきゃな、という思いが湧いてきます。


慣れた手つきで、竹ぼうきをコントロールする舟山。

常識人で、押さえるところはきっちりと押さえる。適度に息抜きをしてバランスをとり、決して仕事中に取り乱すようなことはない。自分の信念に従い行動している。あらためて記事にしてみると、舟山はなんだか私とは正反対のタイプでした。もしかすると私は、そんな芯の強さを持つ彼女に憧れているのかもしれません…。

しいて言うなら、もう少し先輩に甘えたり、頼ってみると可愛さ倍増なのではないでしょうか。
と、言ってみたものの、そんな彼女はあまり想像できませんでしたが、私としてはこれからも、一緒に楽しくカレーを食べたり、日本酒が飲めれば、それだけで満足です。

この投稿を書いた人

松原 恵

松原 恵(まつばら めぐみ)ディレクター

コーディングファクトリー部ディレクター。毎月行われているモノサスの読書会には初回から参加、技術本以外の本を読むよいきっかけになっています。最近はまっているのは日本酒としゃべる猫のものまね。

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